
DNAスコアの検査項⽬
28項目 |
体質 |
---|

DNAスコアの検査項⽬
歩行リズム
empty

歩行バランスは、歩いて移動する際の身体の動揺のことで、日常生活動において重要な機能の一つです。
高齢者における歩行バランス機能の低下は、活動レベルの低下につながり、活動意欲を損なうだけでなく、転倒や病的状態などの健康上のリスクを脅かす原因となっています。
歩行バランスには、歩行周期の中で両足とも地面についている「両脚支持期」と片足だけが地面についている「単脚支持期」が関係しています。

歩行バランスが安定しない人では、両脚支持時間が長く単脚支持時間が短いということがわかっており、片足で立った状態(単脚支持期)を維持するという能力は、運動や安全な生活を送る上で欠かせない能力といえます。(参考リンク1)
歩行バランスは遺伝的要因に加え、年齢や性別、身長、体重、認知機能、様々な疾患(脳、筋肉、関節の障害を含む)などのさまざまな要因が複雑に絡み合って影響していると考えられています。
近年では、歩行バランスに関わる遺伝子が複数発見されており、今回はその中でも、高齢者の単脚支持時間と関連していたLINC01049という遺伝子付近のある部位に関して説明します。

パートナー同士でDNAスコアを受けると、2人のDNA相性が分かる「DNAマッチング」が無料

親子の2人でDNAスコアを受けると、親子の絆を数値で報告するDNA父子/母子鑑定が無料
理論的根拠


オランダのエラスムス大学医療センターで行われた共同研究から、LINC01049遺伝子付近の特定タイプが高齢者の単脚支持時間に影響している傾向が強いということが明らかになりました。
その部位は「rs80092143」と呼ばれています。(参考リンク2)
「rs80092143」には、CC、CG、GGと 3 つの遺伝子型があります。
GGタイプの遺伝子型をもつ人は、単脚支持時間が長い(高齢時の歩行バランスが安定)傾向にあり、CGタイプの人はやや短い(高齢時の歩行バランスがやや不安定)傾向があることがわかっています。
日本人の遺伝子型は、CCタイプが最も多い76.4%、CGタイプは22.0%、GGタイプは最も少ない1.6%を示します。(参考リンク3)
日本人の9割以上の人が、高齢時の歩行バランスが不安定になりやすい遺伝子タイプを持っているのですが、遺伝子タイプに限らず、必ずしも歩行バランスと関連するわけではありません。
歩行バランスは、環境による影響を大きく受けるためです。
歩行バランスの維持に必要な筋力は、年齢と共に低下すると考えがちですが、運動不足によるものがほとんどです。
そのため、日常生活のなかで年齢に合ったトレーニングや筋肉を鍛える習慣をつくり、栄養バランスのよい食事をとることで筋力の低下を予防することができるかもしれません。
また、歩行バランスには筋力だけでなく関節の柔軟性が関係し、背骨が曲がってしまわないように座り方や歩き方などの姿勢を意識したり、柔軟性を維持するストレッチを行ったりすることも重要です。
以上のように、遺伝的な歩行バランスの良し悪しに関わらず、工夫や努力次第で転倒リスクを減らしたり、運動能力をあげたりすることができます。
遺伝子タイプを調べることは、能力の開花や早期対策のきっかけ作りに役立つかもしれません。
作用機序、メカニズム
【rs80092143】
病名: empty
染色体位置: empty
遺伝子: empty
臓器: empty
Risk Allele : C
LINC01049遺伝子は、ヒトに共通する24の染色体のうち、13番染色体に位置します。
LINC01049は、精巣や肺などの臓器に発現していますが、歩行バランスと関係の深い足の筋肉(腓腹筋など)にも発現していることが分かっています。(参考リンク4)
LINC01049の生物学的機能や歩行バランスに関するメカニズムは、まだ解明されていません。
しかし、LINC01049が細胞分裂などのあらゆる生体反応に関与している可能性があることや足の筋肉に多く発現していることから、LINC01049付近に存在するrs80092143の遺伝子タイプによって、加齢に伴う筋力の低下に影響し、歩行バランスと関係しているのではないかと推測することができます。(参考リンク5、6)
以上のように、「rs80092143」は高齢時の歩行バランスと関係し、注目を浴びているDNA領域の一つです。
【参考資料】

DNAスコアの検査項⽬
健康リスク | 体質 | 才能 |
---|---|---|
37項目 | 28項目 | 20項目 |

DNAスコアの検査項⽬
健康リスク
体質