DNAスコアの検査項⽬

リンパ腫

ホジキンリンパ腫

リンパ腫

ホジキンリンパ腫は、白血球の一種である “リンパ球ががん化” して、リンパ節などでしこりをつくる「血液がん(悪性リンパ腫)」の一種です。

リンパ球は、病原体やがん細胞などから私たちの身体を守ってくれる免疫の主役を担う血液細胞で、働きの違いによって「B細胞」「T細胞」「NK細胞」などに分けられます。

そして、ホジキンリンパ腫では、主に「B細胞」の遺伝子に何らかの原因でキズがつき、がん化することによって生じると言われています。

ホジキンリンパ腫は、首筋のリンパ節にできた痛みのないしこりに気づいて受診することが多く、また、原因不明の高熱、体重減少、寝汗などの全身症状がみられることもあります。

発症の原因はまだはっきりと解明されていませんが、最近の研究報告によると、 遺伝子「PTPN22」 が、ホジキンリンパ腫の発症リスクにある程度、影響を与えている可能性が高いことが明らかになりました。(参考リンク1)

リンパ腫
card1

男女2人のDNA相性が分かる「DNAマッチング」が無料オプションで付く

card2

親子の絆を正確な数値で報告する父子/母子DNA鑑定が無料オプションで付く

理論的根拠

イギリスのロンドン大学癌研究所が行った研究から、遺伝子「PTPN22」 の特定の型 によって、ホジキンリンパ腫が多くみられる傾向がある

グラフ

ことが明らかになりました。そのDNA領域 のひとつが「rs2476601」と呼ばれています。 (参考リンク1)

DNA領域「rs2476601」には、「GG型」「AG型」「AA型」と3つの遺伝子型があります。


■AA型:ホジキンリンパ腫が多くみられる傾向がある
■AG型:ホジキンリンパ腫がやや多くみられる傾向がある

日本人の遺伝子型は、以下のとおりです。
■GG型:93.7%
■AG型:6.3%
■AA型:ほぼ0%で

※比較的発症しにくい遺伝子型をもつ人が多い人種と言えます。(参考リンク2)


実際に、ホジキンリンパ腫の日本での発症件数は年間2,000件程度と、比較的稀な病気 ではありますが、主に20歳代の若者と50~60歳代の中年層の年代でピークがあり、若い年代で多くみられる傾向があるがんであることが知られています。 (参考リンク3)

そのため、ホジキンリンパ腫の遺伝的発症リスクをあらかじめ把握しておくことは、ホジキンリンパ腫の早期発見・早期治療につなげる一助となるでしょう。


グラフ

3. 作用機序、メカニズム

【rs2476601】

病名:ホジキンリンパ腫

染色体位置:1番

遺伝子:PTPN22

臓器:免疫細胞(B細胞・T細胞)

ホジキンリンパ腫の発症に関わる可能性のある遺伝子「PTPN22」 は、ヒトに共通する24の染色体のうち、1番染色体に位置します。

遺伝子「PTPN22」 は、タンパク質「チロシンホスファターゼ(LYP)」を コード※1する遺伝子です。

T細胞やB細胞内の分子を脱リン酸化することで、これらの細胞内シグナル伝達を抑制することがわかっています。

そして、遺伝子「PTPN22」 のDNA領域「rs2476601」に多型が起きて適切なシグナル伝達が行われなくなると、

T細胞やB細胞が正常に機能しなくなり、関節リウマチや1型糖尿病をはじめとする多数の 自己免疫疾患※2につながることが報告されています。(参考リンク4)(参考リンク5)

ホジキンリンパ腫は、主にB細胞ががん化したものであり、DNA領域「rs2476601」の多型によりB細胞が適切に働かなくなることで、発症に影響を与えている可能性があると考えられます。

DNA領域「rs2476601」は、ホジキンリンパ腫の発症に深く関係する一塩基多型(SNV)として注目されています。


※1:遺伝子がタンパク質をコードするとは、特定の遺伝子の核酸塩基配列にしたがって、特定のタンパク質がタンパク質合成で作られること。

※2:免疫系が正常に機能しなくなり、身体が自分の組織を攻撃してしまう病気です。

【参考資料】

DNAスコアの検査項⽬

健康リスク 体質 才能

DNAスコアの検査項⽬