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白血病

急性骨髄性白血病

白血病

病名 急性骨髄性白血病

染色体位置 19

性質 常染色体劣性

白血病

遺伝子 JAK3

臓器 虫垂、リンパ節

以上、参考文献1

 急性骨髄性白血病は、骨髄中で白血球に分化する過程の未熟な細胞(骨髄芽球)に異常が起こって、がん化した細胞(白血病細胞)が骨髄で異常に増える病気です。小児も含めて、日本全国で1年間に約4,000人が診断されます(2017年)。

 急性骨髄性白血病は、白血病細胞が増加することによって正常な血液細胞がつくられなくなり、赤血球、血小板、白血球が減少します。そのため、貧血の症状として息切れや動悸、血小板が少なくなるために鼻血や歯ぐきからの出血、発熱などの症状があらわれます。急性骨髄性白血病は、発症の段階でこのような自覚症状が現れることが一般的ですが、その一つひとつが特徴的とは言えず、かぜと勘違いされてしまうことも少なくありません。

 急性骨髄性白血病は進行が速いため、速やかな診断と治療の開始が重要です。

自身の遺伝子タイプを調べ、発症リスクを知ることで、初期症状が起こったとき、速やかに医療機関の受診を検討することができます。

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理論的根拠

グラフ
グラフ

チロシンキナーゼは、血液細胞の増殖や分化において重要な役割を果たしており、急性骨髄性白血病を含む多くの悪性腫瘍で異常に活性化されます。JAK3はチロシンキナーゼのJanusキナーゼ(JAK)ファミリーのメンバーであり、サイトカインおよび成長因子受容体によって開始されるシグナルを伝達します。JAK3遺伝子の特定領域の名前は「rs3213409」と呼ばれており、 (C,C)型、(C,T)型、(T,T)型の3つが存在します。世界において、(C,C)型は97.64%、(C,T)型は2.27%、(T,T)型は0.01%存在しています。

 遺伝子変異は、遺伝子配列を基に作られるタンパク質のアミノ酸配列を変化させ、そのタンパク質のはたらきを変化させる場合があります。急性骨髄性白血病の一種である急性巨核芽球性白血病(AMKL)患者を調べた研究から、JAK3には、これまでV722Iと表されるrs3213409のT、T型によりV722Iと呼ばれるアミノ酸変異が発見されています(参考文献3)。これは、JAK3のタンパク質の722番目のアミノ酸がValineからIsoleusineに置換される変異です。これらの変異は、タンパク質の構造変化による機能変化を引き起こし、JAK3の異常な活性化が起こります。これにより、がんモデル細胞では無制御な増殖が観察され、マウスモデルでは巨核芽球性白血病を誘発することが確認されています。 これらの発見は、白血病誘発におけるJAK3変異の重要性を示しています。

 JAK3の変異は常染色体劣性遺伝により遺伝します。遺伝子検査でこれらの変異を特定することにより、急性骨髄性白血病の発症リスクを予測できるようになる可能性を示しています。

作用機序、メカニズム

【rs3213409】

病名: 急性骨髄性白血病

染色体位置: 19番染色体

遺伝子: JAK3

臓器: 虫垂、リンパ節

Risk Allele : T

 Rs3213409の(A,A) (T,T)型は、病原性変異であることが報告されており、遺伝子変異の結果、リンパ芽球性白血病や急性巨核芽球性白血病を引き起こす一因であることが示唆されています。

造血におけるJAK3の機能は、サイトカイン受容体によって開始されるシグナル伝達の媒介です。 サイトカインが受容体に結合すると構造変化が起こり、JAK3の活性化とJAK3によるサイトカイン受容体のリン酸化を誘発します。それに続いて転写活性化因子(STAT)がリン酸化され、STAT因子は核に移動し、リンパ系細胞の生存、増殖、分化に重要な遺伝子の転写因子として機能します(参考文献4)。

近年の研究では、活性化変異によるJAK3の異常な活性化が、急性巨核芽球性白血病(AMKL)や皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)などのヒト血液悪性腫瘍にも見られることを示しています。


【参考資料】

DNAスコアの検査項⽬

健康リスク 体質 才能

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