DNAスコアの検査項⽬
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DNAスコアの検査項⽬
胃腸障害
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「炎症性腸疾患」は、腸の粘膜に慢性的な炎症を生じる病気のことです。
「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」を意味し、日本では難病に指定されています。
【炎症や潰瘍を引き起こす可能性がある部位】

■潰瘍性大腸炎:主に大腸粘膜
■クローン病 :主に消化管(口から肛門までの範囲)
1980年代以降、「炎症性腸疾患」の患者数は増加の一途をたどっております。
厚生労働省の疫学調査によると、2014年時点の患者数について、以下のとおりで報告されています。(参考リンク1)
■潰瘍性大腸炎:約22万人
■クローン病 :約7万人
発症メカニズムは明らかになっていませんが、遺伝的要因を持っている人に食生活などの環境要因、腸内細菌や免疫系の異常が加わることにより発症すると考えられています。
欧米では、「炎症性腸疾患」の患者さんの約20%が、近親者も「炎症性腸疾患」を患っており、遺伝的要因が強く関連していることが報告されています。(参考リンク2)
最近の研究報告によると、遺伝子「SMAD7」付近のある部位が、「炎症性腸疾患」の発症リスクに影響を与えている可能性が高いことが明らかになりました。
「炎症性腸疾患」の原因は、まだ解明されていないため根本的な治療法はありません。
そのため、長く付き合っていくことが必要な病気であり、自分の人生目標に合わせてどう向き合っていくかが、生活の質を高めるのにとても大切です。
ご自身の遺伝子タイプを調べて、「炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)」の発症リスクを知ることは、発症の予防や早期対策に役立つかもしれません。

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理論的根拠


イギリスの遺伝子研究機関で行われた研究から、遺伝子「SMAD7」付近の特定タイプによって、「炎症性腸疾患」を発症しやすい人がいるということが明らかになりました。
その部位は、DNA領域「rs7240004」と呼ばれています。(参考リンク3)
DNA領域「rs7240004」には、「AA型」「AG型」「GG型」と3つの遺伝子型があります。
■AA型:「炎症性腸疾患」を発症しやすい傾向にある。
■AG型:「炎症性腸疾患」をやや発症しやすい傾向にある。
日本人の遺伝子タイプは、以下のとおりです。(参考リンク4)
■AG型:49.6% ※最も多い
■GG型:29.7%
■AA型:20.7% ※最も少ない
「AA型」と「AG型」の人は、必ずしも「炎症性腸疾患」を発病するわけではなく、何らかの環境要因が重なり合うことで発病する可能性が高くなります。
たとえば、腸内細菌を乱す脂肪分の多い食品、食生活は「炎症性腸疾患」の危険因子であり、「クローン病」は喫煙が発症の危険因子であることがわかっています。
予防するためには脂肪分の多い食品を控え、腸内環境に良い和食など、低脂肪の食事や発酵食品を多く摂取することや喫煙をしないといったことを心がけることが重要です。
早い時期に、自分の「炎症性腸疾患」の発症リスクを把握しておくことで、なるべく発症させないような生活・環境面でのリスク管理が可能となります。
作用機序、メカニズム
【rs7240004】
病名: empty
染色体位置: empty
遺伝子: empty
臓器: empty
Risk Allele : A
「炎症性腸疾患」の発症に関わる遺伝子「SMAD7」は、ヒトに共通する24の染色体のうち、18番染色体に位置します。
遺伝子「SMAD7」は、炎症を抑えるための伝達物質「TGF-β」を阻害する遺伝情報をもちます。
「炎症性腸疾患」を発病している患者の消化管の粘膜に、遺伝子「SMAD7」が過剰に発現していることが報告されています。
DNA領域「rs7240004」の遺伝子型により、消化管に遺伝子「SMAD7」が過剰に発現していると、抗炎症作用をもつ「TGF-β」がうまく作用することができません。
そのため、過剰に発現している消化管の部位に炎症が活発に起こると考えられます。
すなわち、遺伝子「SMAD7」が、大腸に過剰に発現する場合は「潰瘍性大腸炎」、大腸を含め“その他の消化管”にも過剰発現している場合は「クローン病」を発症するのではないかと推測することができます。(参考リンク5)
以上のように、DNA領域「rs7240004」は「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」などの「炎症性腸疾患」の発症に深く関係し、注目を浴びているSNPの一つです。
【参考資料】

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健康リスク | 体質 | 才能 |
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37項目 | 28項目 | 20項目 |

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