尿でもDNA検査が可能だろうか?

2021.10.26

尿によるDNA鑑定は難しい

尿によるDNA鑑定は難しい

尿によるスポーツのドーピング検査や犯罪捜査の薬物検査などのイメージから、尿でもDNA鑑定が可能と思われる方は多いかもしれません。

尿の成分は95%以上が水であり、そのほかには、尿酸、無機塩類、アンモニア、クレアチン、ウロクロム、アミノ酸、ホルモン、ビタミンなどが含まれています。

一方でDNA鑑定には、基本的に検体(提出サンプル)に細胞核が含まれている必要があります。
それはDNAが細胞の核内に含まれているためです。

結論としては、尿そのものは細胞核が含まれていないため、DNA鑑定はできません。
ドーピング検査などは、尿内の薬物反応を調べる検査であり、DNA鑑定とは異なります。

しかし、採取した尿からDNAを検出できるケースがある

採取した尿からDNAを検出できるケースがある

これは、尿中に尿道から剥がれた皮膚や血液、体液が含まれている場合です。
現在では、DNAの検出・分析の精度が飛躍的に上がり、微量の細胞核でもDNAを確認できる可能性はあります。

もっとも成功率が高い検体は「口腔上皮」

DNA鑑定においてもっとも成功率が高いのは、「口腔上皮」と呼ばれる口内の粘膜です。
口の中を綿棒でこするだけの簡単な方法で、ほぼ確実にDNA鑑定が可能であり、生まれたばかりの赤ちゃんでも問題なく鑑定ができます。
口腔上皮の検体採取につきましては以下の動画をご参考にしてください。

歯ブラシ、髪の毛、たばこの吸い殻でも鑑定OK

口腔上皮以外にも、複数回使用した歯ブラシ、毛根のついた髪の毛、たばこの吸い殻、精液など、細胞がついている可能性のあるものであれば幅広くDNA鑑定が可能です。
鑑定可能な検体につきましては、以下の表をご参考にしてください。

鑑定可能な綿棒以外の検体

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