鑑定

不妊と進む晩婚化、遺伝子相性検査で解消する「焦り」とは

世界的な社会問題となっている不妊症

世界的な社会問題となっている不妊症

2022年4月から不妊治療に公的医療保険を適用する方針を政府が発表しました。今や不妊症は日本だけでなく、世界的な社会問題となっています。

イタリア医療遺伝学研究所のMAGI’S LABのジュリア・ゲリ博士らの文献によると、妊娠を望むカップルの8~12%が不妊に悩まされており、そのうち約30%が特発性不妊症(原因不明の不妊症)と診断されています。
残りの約70%の原因はさまざまですが、遺伝子的要因が含まれていることが近年明らかとなってきています。

それらの原因の背景には、結婚の晩婚化があります。
日本における令和元年の平均初婚年齢は、男性31.2歳、女性29.6歳となっており、これからさらに上昇していくことが予測されています。
男女ともに加齢によって卵子や精子の質が低下し、自然妊娠が難しくなることは広く知られています。
特に女性は高齢出産に伴う胎児の染色体異常の増加や母体への大きな負担など、様々なリスクが生じます。

晩婚に対する焦り

晩婚に対する焦り

「相手には慎重にならなければならないけど焦ってしまう・・・」
「晩婚といわれる年齢だけど、子供が欲しい・・・」
そのような思いから女性は、平均初婚年齢を過ぎると結婚に焦りを感じてしまう人が多いのが現状です。

結婚相談総合情報サイトのpromarryによると、焦りを感じて結婚した方の約50%が「結婚を後悔したことがある」と回答しています。
元々赤の他人である男女の価値観を擦り合わせるには長い期間が必要であり、結婚や出産を急いでしまったために価値観や性格の不一致を感じて後悔することが少なくありません。

「DNAマッチング」サービス、近日公開予定

「DNAマッチング」サービス、近日公開予定

そこで弊社の遺伝子検査サービス「DNAマッチング」は、1,525カ所のDNA領域を検査することで、パートナーとの遺伝的マッチング度を科学的に評価することができます。
また、「いつか生まれる子供のために」をコンセプトに、才能や能力などの優れた遺伝子を子供に残せる確率や、遺伝疾患のリスク等についても、しっかりと確認することができるサービスです。 また弊社の遺伝子検査は国内の自社ラボで鑑定を行うため、最安・最速で鑑定結果を報告することが可能です。

結婚や出産は一生に関わる重大なイベントです。パートナーとの関係や将来授かりたいと願っている子供のことでお悩みの方は、ぜひ「DNAマッチング」をお試しください。(近日公開予定のサービスです)

「DNA鑑定」と「遺伝子検査」の違いとメリット・デメリットをご紹介!

「DNA鑑定」と「遺伝子検査」の違いとメリット・デメリットをご紹介!

「DNA鑑定」と「遺伝子検査」の違い

「自分のDNAを調べる」という言葉が、巷にも大きく広がっている昨今ですが、DNAの検査は厳密にいうと以下の2種類に分類されます。

DNA鑑定

すべての人はDNAの情報を両親から半分ずつ受け継ぎ、生涯変わることはありません。
このDNA情報による個人識別を利用することで、親子の血縁関係の確認や、犯人・浮気調査などの個人特定する検査を一般的にDNA鑑定といいます。

遺伝子検査

遺伝子とは遺伝情報を持っているDNAの領域を指し、遺伝情報を解析することで病気のリスク、体質、備わった才能などを調べる検査を一般的に遺伝子検査といいます。

これらのDNA鑑定や遺伝子検査に興味はあっても、受けるかどうか迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回はそういった方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

DNA鑑定のメリット・デメリット

DNA鑑定のメリット・デメリット

DNA鑑定のメリット

DNA鑑定のメリットは、血縁関係の確認や個人特定においてほぼ100%に近い確率の結果がわかります。

親子鑑定を例に挙げると、DNA鑑定によって血のつながった実の親子かハッキリすることができます。
一生の悩みや不安を短期間で解消するきっかけにもなり、さらに結果を踏まえて認知調停や養育費請求、遺産相続などの法的な手続きをする可能性にもつながります。

DNA鑑定のデメリット

DNA鑑定のデメリットは、「必ずしも期待する結果が出るわけはない」ということです。
DNA鑑定は純粋にDNAの一致・不一致で判定されるため、本人にとって受け入れがたい辛い結果となる可能性があります。
事前にその覚悟を持ったうえで、DNA鑑定にのぞむことをお勧めいたします。

遺伝子検査のメリット・デメリット

遺伝子検査のメリット・デメリット

次に遺伝子検査ですが、DNA鑑定とは異なり、必ずしも正確な結果を示すものとはいえないのが現状です。
遺伝子については未解明である部分も多く、さらに検査会社によって解析する遺伝子の数や場所が異なるため、サービスによって結果が異なる場合もあります。
また、病気のリスクについては遺伝子だけでなく、生活習慣などの環境要因が大きくかかわっているため、遺伝子の情報だけで判断することは難しいものになります。
そのため、あくまで「発症リスクが高い可能性がある」という目安になります。

しかし、それが逆にメリットになります。

遺伝子検査のメリット

遺伝要因だけでなく、環境要因の影響が大きいということは、遺伝子検査をきっかけに生活習慣の改善に生かすことができます。
また、診察を受ける機会にもなり、病気の早期発見につながる可能性もあります。 その他にも自分の体質や備わっている能力を把握することで、職業やスポーツ、趣味の選択がしやすくなります。

遺伝子検査のデメリット

遺伝子検査のデメリットは、疾患リスクを家族やパートナーと共有してしまう可能性があることです。
すなわち、遺伝子は受け継がれていくため、遺伝情報が家族やパートナーとの絆に影響を与える可能性があります。

最後に

今回は自分のDNAを調べることに関して迷っているという方に向けて、DNA鑑定や遺伝子検査のメリットとデメリットを紹介しました。
どちらにも共通して言えることは、今ではなく未来を見据えて行動することではないでしょうか?

seeDNAは国際認証ISO9001を取得した信頼のDNA鑑定機関です。

遺伝子検査の有効性とDNA型鑑定との違い

「遺伝子検査」とは、名前の通り個人の遺伝子を調べる検査のことです。近年は科学技術の進歩によって遺伝子検査の精度やスピードが格段に向上し、さまざまな場面で利用されています。

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遺伝子検査で何が分かる?

①個人の体質
 遺伝子は生体の反応に関わっているため、遺伝子を調べることで個人の体質が分かります。例えば、アルコール分解酵素の遺伝子を調べることで、お酒に強いか、弱いかといった体質が分かります。

②病気の有無、なりやすさ
 病気の原因となるような遺伝子の異常があるかどうかが分かります。例えば遺伝子の異常による病気(がんや先天的な病気)が疑われる場合、診断の確定に遺伝子検査を用いることがあります。

また、病気を発症していなくても、将来的な病気の発症リスクをある程度予測することができます。実際に有名なハリウッド女優であるアンジェリーナジョリーは、BRCA1(DNA損傷の修復に関わるタンパク質)遺伝子に異常が見つかり、将来の乳がん発症リスクが87%という診断を受けました。その後乳がん発症を防ぐため、2013年に両乳房を切除しています。

遺伝子検査はどこに活かせる?

①病気の治療
 遺伝子検査は病気の診断だけでなく、治療法の検討にも取り入れられています。主にがん治療において、これまでは同じがんに同じ治療が行われてきましたが、個人によってがん(遺伝子変異)の特徴が異なり、薬剤の効き目に個人差があることが分かってきました。こういった違いなどを遺伝子検査によって調べ、個々に適した治療を行うことがあります。

③予防医学
 個人の体質によって肥満や糖尿病などといった生活習慣病のかかりやすさが違うことが分かってきました。こういった研究成果などを活かして、予防医学に役立てようという動きが活発になってきています。実際にいくつかのDNA検査会社が、ヘルスケア分野に参入し始めています。

DNA型鑑定との違い

遺伝子検査と同じく遺伝情報を調べるものとして、DNA型鑑定があります。遺伝子とDNA、どちらもよく似た意味を持つ言葉ですが、実は生物学的には少し定義が異なります。

まずDNAというのは、生き物の遺伝情報そのものである化合物の名前で、正確にはデオキシリボ核酸と言います。DNAには4種類(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)の「塩基」と呼ばれる化合物があり、これが並ぶことで作られる多様な配列パターンが設計図となって、複雑な仕組みを持つ生物の体を動かしています。

私たちヒトは30億もの塩基が並んだDNAを2つ(両親から1つずつもらったもの)持っていますが、そこに載っている遺伝情報がすべて使われているわけではありません。「遺伝情報が使われる」というのをもう少し詳しく説明すると、DNAの情報からタンパク質などが作られ、それが生体内の反応で働くということです。こういったタンパク質などの情報を含む遺伝情報を「遺伝子」と言い、この遺伝子領域はDNA全体の2%ほどしかありません。遺伝子の発現を調節するものや、進化の名残で残ったものなどが残りの98%を占め、これらはタンパク質の情報を含まない非遺伝子領域です。

遺伝子検査では遺伝子領域を調べ、個人の体質や病気の有無などを検査します。先述のアルコール耐性と乳がん発症リスクの話を例に挙げると、アルコール分解酵素もBRCA1も生体内で働くタンパク質ですので、この遺伝情報は遺伝子と言えます。 一方、DNA型鑑定では主に非遺伝子領域を調べ、犯罪捜査の個人特定や親子鑑定における血縁証明に使われます。この非遺伝子領域は塩基配列パターンの多様性に富み、個人を識別する上で有効な目印となるのです。

参考資料

・厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-05-004.html
・一般社団法人 日本遺伝カウンセリング学会
http://www.jsgc.jp/geneguide.html
・国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/genomic_medicine/gentest02.html
・BUISINESS INSIDER アナリストレポート
https://www.businessinsider.jp/post-230509
・小林武彦 著「DNAの98%は謎 生命の鍵を握る『非コードDNA』とは何か」講談社
・日本DNA多型学会「DNA鑑定の指針(2019)」
http://dnapol.org/guideline2019

著者:sukari
大学と大学院で専攻した生物科学の知識を活かし、科学系の記事を執筆しています。

DNA鑑定にエラーはある?一致率や正確性についてご説明

DNA型鑑定には、エラーはないだろうか?

人間の設計図

個人の遺伝子を分析し血縁関係や病気のリスクなどを調べるためには、細胞の中にある核、正確には核の中にあるDNAが必要です。
DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)と呼ばれる4つの塩基の配列が一定のパターンを成して序列化されている人間の設計図です。

親から子に引き継がれるDNA情報の一致具合でわかること

このDNA配列情報の一部が生命現象と密接な関連があり、その部分を遺伝子と呼びます。
遺伝子は父と母から子供に受け継がれ、その遺伝子も持つ個人の体格や容姿、病気のリスクなどに大きな影響を及ぼします。
私たちseeDNAでは、親から子に引き継がれるDNA情報の一致具合をもって、様々な血縁関係を調べています。
例えば、出生後の父子鑑定においてはSTRという特殊なDNA配列を調べます。

STRプロファイルにおいて、親子間で半分一致しない場合

STRプロファイルにおいて、親子間で半分一致しない場合、基本的には親子の血縁関係は否定と判定されます。
最近のDNA型鑑定では99.9999999999%以上の父権肯定確率が得られるので、正確な結果であるように見えますが、それでもエラーは起こりうる可能性が0%ではありません。
それは、0%として血縁関係が否定された場合はミス判定の可能性が排除できないためです。

被験者のDNAの中に突然変異やキメラなどがある場合、生物学的親子関係が成立しているのにもかかわらず、血縁関係が否定されてしまったケースが国内外でも数件報告されています。

結果判定の局面だけでなく、検体の受付や結果報告の際にも様々な点でミスを無くすために

その確率は極めて低いものですが、完全に否定することはできません。
それに対して、99.99%以上の父権肯定確率が得られた場合、理論上100%精度の鑑定は不可能であるため、生物学的親子である確率はほぼ100%として見なすことができます。
私たちseeDNAでは、結果判定の局面だけでなく、検体の受付や結果報告の際にも様々な点でミスを無くすための様々な工夫を行っています。
そのため、お客様のお手元に届いた結果に関しましては、信頼していただければと思います。

100%正確なDNA鑑定は可能?DNA鑑定の精度について解説

100%正確なDNA型鑑定というのは、理論上不可能です

間違いないDNA型鑑定

DNA型鑑定の精度と確率

近年行なわれているDNA型鑑定の精度は、21,000兆(21京)の人を見分けられるほどのもので、これにより得られた結果を否定することは、事実上不可能とされております。
さらに、21,000兆よりも100兆倍多い人を1人ずつ見分けられる精度での鑑定も可能です。
それでも、確率上100%とは言い切れません。
100%精度の鑑定は、理論上不可能だからです。

実際間違いはある?

非常に稀なケースではありますが、DNA型鑑定により得られた結果が変わることもあります。
海外では、実際の親子であるにも関わらず、3カ所の国際認定の鑑定機関から、父権肯定確率0%として血縁関係がないと判定された報告があります。
DNA型鑑定の精度は開発当時に比べ1億倍以上精度が上がった今でも、突然変異やキメラなどの可能性を完全に排除することができないからです。
人の人生を変える大事な鑑定として裁判などでも絶対的な証拠として使われていますが、このようなDNA型鑑定の限界はあまり認識されていないのが現状です。
上記のような極めて稀な突然変異を言うまでもなく、鑑定機関でのヒューマンエラーによりミス判定が起こることもあります。
私たちseeDNAではそのような重大なミスを無くすため、国際基準より35精度の鑑定方法を用いてダブル鑑定を行っています。
検体の取り間違いなどを防ぐために、否定の結果が得られた場合同様な鑑定をもう一度繰り返して行います。
2回の鑑定で同じ結果が得られるかを確認することで、全てのお客様に正確な結果を報告致します。
ダブルチェックの際に一切の追加費用と検体は不要ですが、2回目の鑑定を行うための時間だけをいただいております。ご安心ください。

100%正確な結果を得るには

人的ミス、または技術的な限界により、事実とは異なる結果が得られた場合の大変さは想像したくもありません。
幸いなことに、弊社では2013年のサービス開始から現在まで、一件も判定ミスはありませんでしたが、鑑定の限界についてはキチンと明記しなければなりません。
DNA型鑑定技術がどれだけ改善されても、現在の分子生物学的鑑定手法では、根本的な生命の複雑さを全て把握することはできません。
もし、「100%正確な鑑定をする」と宣伝する業者に出会ったならば、注意が必要です。
現状の分子生物学的手法を用いて100%精度の鑑定を行うには、地球上の全男性を対象にDNA型鑑定を行うことで理論上「100%正確な」DNA型鑑定が可能になります。

光陰矢の如し

国内だけではなく、世界的にもお母様の血液に流れる胎児DNAを解析し、胎児との親子関係を確認するような出生前DNA型鑑定を専門に行う鑑定機関は数カ所しかありません。
30年以上、全世界で行われてきた一般的な血縁関係を調べる鑑定実績と比較すると、全世界で行われた出生前DNA型鑑定に伴う鑑定の実績は僅か0.1%以下程度であると考えられます。
それほど、出生前DNA型鑑定は比較的最近に開発された鑑定であるということです。

そして、日本国内のラボで出生前DNA型鑑定を行っている会社は2018年12月現在弊社しかありません。
私たちseeDNAで行う鑑定も、お客様の信頼を得ることがとても大変で、口コミサイトなどでの評判を得るまでかなり長い時間が必要でした。
自社ラボの鑑定システムを立ち上げた当時と現在を比較すると、ありがたいことに、設備だけでなく優秀な鑑定員を増員することができました。
そのおかげで、年間1,000件に達する日々の鑑定と並行して、今までの鑑定方法を改良するための研究開発ができました。

また、ここ数か月間は、業界大手の鑑定機関よりも再鑑定率を半分まで低く抑えることに成功しています。
これは、自社ラボにおいて鑑定を行い、検体の劣化防止を図るだけでは達成できません。
この再鑑定率の減少は、弊社独自の胎児DNAの解析方法の研究実績から得られた賜物なのです。
2019年からは父権肯定確率を99.999%まで改善した新しい出生前DNA型鑑定を開発し、再鑑定率をさらに減少させることを目標として日々精進いたします。

出生前DNA型鑑定に関する国際基準は未だに制定されず、悪質業者によるいい加減な鑑定によるトラブルが多発しているのが現状ではありまが、誰もが安心して鑑定ができるように世界トップレベルの鑑定サービスをご提供いたします。
一人で悩まず先ずはご相談ください。


※ 光陰矢の如し
月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこないから、無為に送るべきではないという戒めを含んでいる。
「光陰流水の如し」「光陰逝水の如し」ともいう。
「光」は日、「陰」は月の意味で、「光陰」は月日や時間を表す。