活発な性格を持つ傾向
- 活発な性格(アクティブパーソナリティ)は元気で人づきあいが好きな性格で、遺伝子と環境の両方の影響を受けてつくられます。
- DNA領域rs1805081のT型を持つ人は活発な性格を持つ傾向があることがマクマスター大学の研究でわかりました。
- 日本人でTT型を持つ人の割合は54.8%で、世界平均の39.4%より高いです。
概要
【概要】 アクティブな性格とは、元気で情熱的、前向きで積極的な性格のことです。 このような性格の人は、活発で人づきあいが好き、冒険心も強く、新しい挑戦や変化を楽しむ傾向があります。
【特徴】 素早く考えてすぐに行動し、新しい環境や変化にもスムーズになじむことができます。 仕事や勉強では、自分から進んで取り組み、目標を達成するために時間や手間を惜しまないのが特徴です。 アクティブな性格が育つには、遺伝子の影響と環境の影響の両方が関わります。 遺伝子の面では、脳の中で情報を伝える物質(神経伝達物質。たとえば、ドーパミンやセロトニンなど)に関わる遺伝子の個人差が、一人ひとりの活動量や気持ちのコントロールに影響し、それが性格にも影響する可能性があります。 一方、遺伝子以外の面では、成長するなかで受ける刺激や、子育ての仕方が影響する可能性があります。 両親や家族からの前向きな応援や励まし、いろいろな経験ができる環境、人とのよい交流の経験は、元気で前向きな性格を育てるのに役立ちます。 また、達成感や「自分はできる」という自信(自己効力感)が高まることも、アクティブな性格を育てるきっかけになります。
【メカニズム】 つまり、アクティブな性格は遺伝子と環境が影響し合ってつくられる性格です。遺伝子の影響に加えて、その後の環境や本人の主体的な行動も、アクティブな性格をつくるうえで大切な役割を果たします。
【科学的根拠】 マクマスター大学のReddonらの研究により、活発な性格を持つ傾向がrs1805081というDNA領域と関連していることがわかりました。 このDNA領域にはTT,TC,CCの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、活発な性格を持つ傾向があることがわかりました。
活発な性格を持つ傾向とは何か
活発な性格(アクティブパーソナリティ)とは、元気で情熱的、前向きで積極的な性格のことです。このような性格の人は、人づきあいが好きで冒険心が強く、新しい挑戦や変化を楽しむ傾向があります。
活発な性格の主な特徴
活発な性格を持つ人には、以下の特徴が見られます。
- 素早い考えと行動力:素早く考え、すぐに行動に移します。
- 高い適応力(なじむ力):新しい環境や変化にスムーズになじみます。
- 積極的に取り組む姿勢:仕事や勉強で自分から進んで行動します。
- 目標に向かう力:目標を達成するために時間や手間を惜しみません。
活発な性格が育つ理由
活発な性格が育つには、遺伝子の影響と環境の影響の2つが組み合わさって影響します。
遺伝子の影響
- ドーパミンやセロトニンなどの脳の中で情報を伝える物質(神経伝達物質)に関わる遺伝子の個人差が影響します。
- 一人ひとりの活動量や気持ちのコントロールの仕方が性格に表れます。
環境の影響
- 成長するなかで受ける刺激や、子育ての仕方
- 両親や家族からの前向きな応援と励まし
- いろいろな経験ができる環境と、人とのよい交流の経験
- 達成感や「自分はできる」という自信(自己効力感)が高まること
遺伝子と環境の影響のちがい
| 影響するもの | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 遺伝子の影響 | 脳の中で情報を伝える物質に関わる遺伝子 | ドーパミン・セロトニンに関わる遺伝子の個人差 |
| 環境の影響 | 育った環境・人との交流 | 前向きな子育て・いろいろな体験 |
| 本人の要因 | 「自分はできる」という自信・達成感 | 成功した経験を積み重ねて得る自信 |
遺伝子と活発な性格の関連
DNA領域rs1805081と活発な性格の関係
マクマスター大学のReddonらの研究(1)により、DNA領域rs1805081が活発な性格を持つ傾向と関連していることがわかりました。
- rs1805081にはTT・TC・CCの3つの遺伝子型が存在します。
- Tを持つ遺伝子型(TT型・TC型)の人は、活発な性格を持つ傾向があります。
日本人における遺伝子型分布(rs1805081)
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 |
|---|---|---|
| TT型 | 54.8% | 39.4% |
| TC型 | 38.4% | 46.7% |
| CC型 | 6.7% | 13.8% |
日本人でTT型を持つ人の割合は54.8%で、世界平均(39.4%)より15.4ポイント高くなっています。CC型は6.7%で、世界平均(13.8%)の約半分です。
検査の科学的な根拠
代表的なDNA領域:活発な性格を持つ傾向
活発な性格を持つ傾向に最も強く影響するDNA領域は、rs1805081です。 日本でのこの領域の遺伝子型の分布は下のとおりです。
- TT
54.8 % - TC
38.4 % - CC
6.7 %
検査の根拠
マクマスター大学のReddonらの研究により、活発な性格を持つ傾向が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のDNAには、rs1805081という場所があり、この場所にはTとCの2種類の型があります。Tの型を持つ人は、活発な性格を持つ傾向があることがわかりました(1)。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAの地図(イメージ図)
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | NPC1 |
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よくある質問
Q1. 活発な性格を持つ傾向とは何ですか?
活発な性格(アクティブパーソナリティ)とは、元気で情熱的、前向きで積極的な性格のことです。このような性格の人は人づきあいが好きで冒険心が強く、新しい挑戦や変化を楽しむ傾向があります。
Q2. 活発な性格は遺伝子と関連がありますか?
マクマスター大学のReddonらの研究により、DNA領域rs1805081でTを持つ人は活発な性格を持つ傾向があることがわかっています。日本人ではTT型が54.8%、TC型が38.4%、CC型が6.7%の割合で分布しています(1)。
Q3. 活発な性格が育つのに影響するものは何ですか?
活発な性格が育つには遺伝子の影響と環境の影響の両方が関わります。遺伝子の面では、ドーパミンやセロトニン(脳の中で情報を伝える物質)に関わる遺伝子の個人差が関係し、環境の面では、成長するなかで受ける周りからの応援や、いろいろな人との交流の経験が大切な役割を果たします。
Q4. 活発な性格と関連する遺伝子NPC1とは何ですか?
NPC1(ニーマン・ピック病C1型遺伝子)は、rs1805081がある遺伝子です。この遺伝子の個人差が、脳の中で情報を伝える物質(神経伝達物質)の働きを通して、活動量や性格に影響する可能性があります(1)。
参考文献
- 参考リンク1 : 2016 Jan., Hudson Reddon, Sci Rep