チーズの好み
- チーズの好みは味覚・食生活・文化・環境・遺伝子の5つが関わり合って決まります。
- DNA領域rs549814のT型変異を持つ人はチーズを好む傾向が高いことがマサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所の研究で判明しました。
- 日本人のrs549814遺伝子型の割合はCC型30.0%・CT型49.5%・TT型20.4%で、世界平均とくらべてTT型がやや多いです。
概要
【概要】 チーズの好みは、味の感じ方、食生活、文化、遺伝子、まわりの環境など、いろいろなことが関わり合って決まります。 チーズの風味や食感は、種類や作り方、熟成(寝かせる期間)の長さによって変わり、これが好みに大きく影響します。
【特徴】 例えば、クリーミーでまろやかなチーズが好きな人もいれば、青カビの強い風味や硬いチーズが好きな人もいます。
【メカニズム】 食生活も大切です。小さいころからチーズをよく食べていた人は、いろいろなチーズに慣れているため、好きなチーズの幅が広がります。 一方、チーズをあまり食べない環境で育った人は、好きなチーズの種類が少ないことがあります。 文化の影響も大きく、フランスやイタリアのようにチーズを毎日のように食べる国では、さまざまな風味のチーズが好まれます。 家族や友人の好みが、自分の好みに影響することもあります。 遺伝子の影響もあり、ある遺伝子によってチーズの成分の感じ方が変わります。 乳糖不耐症(牛乳に含まれる糖をうまく分解できない体質)や、味を感じるセンサー(味覚受容体)の違いも好みに影響します。 これらがいくつも関わり合ってチーズの好みができるため、人によって大きく違い、年齢とともに変わることもあります。
【科学的根拠】 マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所のJoanne B Coleらの研究により、チーズの好みがrs549814というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはCC、CT、TTの3つの遺伝子型があり、Tタイプの変異を持つ人は、チーズを好む傾向が高いことが分かりました。
チーズの好みとは何か
チーズの好みとは、その人がチーズを好きかどうかの傾向のことで、味覚・食生活・文化・環境・遺伝子の5つが関わり合って決まります。マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所の研究により、DNA領域rs549814がチーズの好みと関係していることが分かっています。
チーズの好みを決める5つの要因
チーズの好みは1つの理由だけで決まるのではなく、次の5つがお互いに影響し合ってできあがります。
- 味覚:チーズの風味や食感は種類・作り方・熟成の長さによって違い、好みに直接影響します。
- 食生活:小さいころからチーズを食べていた人は、より幅広い種類を好む傾向があります。
- 文化:フランスやイタリアなどチーズを毎日のように食べる国では、いろいろな風味が好まれます。
- 環境:家族や友人の好みが、自分の好みに影響します。
- 遺伝:ある遺伝子によって、チーズの成分の感じ方が変わります。
チーズの種類と好みの傾向
| チーズの種類 | 特徴 | 好む傾向 |
|---|---|---|
| クリーミー系 | まろやかで柔らかい食感 | 初心者に好まれやすいです。 |
| 青カビ系 | 独特の強い風味 | 食べ慣れた人に好まれやすいです。 |
| 硬いチーズ系 | 長期熟成で凝縮された味 | 熟成チーズ愛好者向け |
遺伝子の影響
遺伝子の影響として、乳糖不耐症や味を感じるセンサー(味覚受容体)の違いがチーズの好みに影響します。乳糖を分解する酵素がどれだけ作られるかは遺伝子で決まり、乳糖不耐症の人は、チーズの種類によって食べる量が変わります。
遺伝子とチーズの好みの関係
DNA領域rs549814と嗜好の関係
マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所のJoanne B Coleらの研究により、チーズの好みがDNA領域rs549814と関係していることが分かりました。
- rs549814にはCC・CT・TTの3つの遺伝子型が存在します。
- T型変異を持つ人は、チーズを好む傾向が高いです。
日本人の遺伝子型の割合(rs549814)
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 |
|---|---|---|
| CC型 | 30.0% | 36.8% |
| CT型 | 49.5% | 47.6% |
| TT型 | 20.4% | 15.4% |
日本人はTT型の割合が世界平均(15.4%)より5.0ポイント高い20.4%であり、T型変異を持つ人の割合が高い傾向にあります。
検査の理論的根拠
代表的なDNA領域:チーズの好み
チーズの好みに最も強く関係するDNA領域は、rs549814です。 日本でのこのDNA領域の遺伝子型の割合は下記のとおりです。
- CC
30.0 % - CT
49.5 % - TT
20.4 %
検査の根拠
マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所のJoanne B Coleらの研究により、チーズの好みが遺伝子と関係していることが分かりました。人の遺伝情報全体(ゲノム)の中にはrs549814という領域があり、ここにはCとTの2種類の型があります。T型の変異を持つ人は、チーズを好む傾向が高いことが分かりました。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAマップの模式図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | LINC01833 |
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よくある質問
Q1. チーズの好みとは何ですか?
チーズの好みとは、その人がチーズを好きかどうかの傾向のことです。この好みには味覚・食生活・文化・環境・遺伝子の5つが関わり合っていて、特にDNA領域rs549814のT型変異を持つ人はチーズを好む傾向が高いことが研究で分かっています。
Q2. チーズの好みに遺伝子はどのように関係していますか?
マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学のブロード研究所のJoanne B Coleらの研究により、DNA領域rs549814がチーズの好みと関係していることが分かりました。rs549814にはCC・CT・TTの3つの遺伝子型があり、T型変異を持つ人はチーズを好む傾向が高いことが分かっています。
Q3. チーズの好みに関わる遺伝子型を持つ日本人の割合は?
日本人におけるrs549814の遺伝子型分布は、CC型30.0%・CT型49.5%・TT型20.4%です。世界平均(CC型36.8%・CT型47.6%・TT型15.4%)とくらべると、TT型の割合が高い傾向にあります。
Q4. チーズの好みは生まれたあとに変わりますか?
チーズの好みは遺伝子の影響だけでなく、食生活・文化・まわりの環境によっても変わります。小さいころからチーズを食べている人は、より幅広い種類のチーズを好む傾向があり、年齢とともに好みが変わることもあります。
参考文献
- 参考リンク1 : 2020 Mar., Joanne B Cole, Nat Commun