DNA鑑定|一生の悩みを2日で解決|国内自社ラボDNA鑑定

グルカゴンレベル

グルカゴンレベルのイメージ画像
  • グルカゴンは、すい臓のアルファ細胞から出る、血糖値を上げるホルモンで、インスリンと反対の働きをして血糖値を一定に保ちます。
  • DNA領域rs4691991のGの型を持つ人はグルカゴン値が高い傾向にあることが研究で分かりました。
  • グルカゴン測定は糖尿病・すい臓の病気・代謝の病気の診断と管理に大切な目安になります。

概要

【疾患の概要】 グルカゴンは、膵臓(すい臓)のアルファ細胞から出るホルモンです。

【症状と特徴】 血糖値(血液中の糖の量)を上げる働きがあり、血糖値の調整やブドウ糖(グルコース)の利用に大切な役割を果たしています。 グルカゴン測定値の特徴とは、血液中のグルカゴンの量が、条件によってどのように変わるかを表したものです。

【治療と注意点】 通常、この測定は血液検査で行われ、単位はピコグラム毎ミリリットル(pg/mL)などです。 ある時点のグルカゴンの量だけでなく、何も食べていないときや食後、低血糖(血糖値が下がりすぎた状態)のときなど、さまざまな状態でのグルカゴンの出方も含まれます。 正常な場合、グルカゴンは何も食べていないときに増えて低血糖を防ぎ、食後には元の値に戻ります。 反対に、異常な特徴が見られる場合は、糖尿病やすい臓の腫瘍、遺伝子の違いによるグルカゴンの出方の変化など、体が血糖を調節する力に問題がある可能性があります。 自分のグルカゴンの特徴を知ることは、代謝の病気(体がエネルギーをうまく使えない病気)の診断やケアに役立ち、体がエネルギーをどう使っているかをより深く理解することにつながります。

【遺伝子との関係】 コペンハーゲン大学のJonssonらの研究により、グルカゴン値がrs4691991というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはGG、GC、CCの3つの遺伝子型があり、Gを持つ遺伝子型の人は、グルカゴン値が高い傾向にあることが分かりました。

グルカゴンとは何か

グルカゴンは、膵臓(すい臓)のアルファ(α)細胞から出るホルモンで、血糖値を上げる働きがあります。インスリン(血糖値を下げるホルモン)と反対の働きをして、血糖値を一定に保つために欠かせない役割を果たしています。

グルカゴンの主な働きと、血糖値を調節するしくみ

グルカゴンは、血糖値が下がったときに次のしくみで血糖値を上げます。

  • グリコーゲンの分解を進める:肝臓にたくわえたグリコーゲンを、ブドウ糖(グルコース)に分解します。
  • 糖新生(ブドウ糖を新しく作ること)を進める:アミノ酸や乳酸から、新しくブドウ糖を作ります。
  • 脂肪の分解を進める:脂肪組織から、脂肪酸を血液中に出すのを増やします。

グルカゴンを測る意味

血液中のグルカゴンの量を測ると、次のようなことを調べるのに役立ちます。

  • 空腹時に血糖値を調節する力の評価
  • 食後のグルカゴンの出方の確認
  • 低血糖のときの反応を調べます。
  • すい臓の腫瘍(グルカゴノーマ)の診断

空腹時の正常値は約50〜100 pg/mLで、食後は下がり、低血糖のときには上がります。

グルカゴン値の異常から考えられる病気

異常タイプ 関連疾患 主な症状
分泌が多すぎる グルカゴノーマ(すい臓の腫瘍)、2型糖尿病 高血糖、体重減少、皮膚の赤い発疹
分泌が少なすぎる すい臓を切り取る手術の後、特定の遺伝子の変化 低血糖になりやすくなります。
反応の異常 1型糖尿病、すい臓の働きの低下 低血糖からの回復が遅れます。

グルカゴンとインスリンの違い

比較項目 グルカゴン インスリン
分泌する細胞 すい臓のアルファ細胞 すい臓のベータ細胞
血糖への作用 上昇させる 低下させる
分泌のきっかけ 低血糖のとき 高血糖のとき
肝臓への作用 グリコーゲンの分解を進めます。 グリコーゲンを作るのを進めます。
脂肪組織への作用 脂肪の分解を進めます。 脂肪を作るのを進めます。

遺伝子とグルカゴンレベルの関係

DNA領域rs4691991とグルカゴン値の関係

コペンハーゲン大学のJonssonらの研究(2021年)により、DNA領域rs4691991がグルカゴン値と関係していることが分かりました。

  • rs4691991にはGG・GC・CCの3つの遺伝子型が存在します。
  • Gの型を持つ遺伝子型の人は、グルカゴン値が高い傾向があります。

日本人の遺伝子型の割合(rs4691991)

遺伝子型 日本人の割合 世界の割合
GG型 6.0% 41.7%
GC型 37.0% 45.7%
CC型 56.9% 12.5%

日本人ではCC型(56.9%)が最も多く、GG型(6.0%)は少数です。一方、世界全体ではGC型(45.7%)が最も多く、日本と世界で遺伝子型の割合に大きな差があります。

DNA領域rs4691991で、日本で各遺伝子型を持つ人の割合

  • GG
    6.0%
  • GC
    37.0%
  • CC
    56.9%

DNA領域rs4691991で、世界で各遺伝子型を持つ人の割合

  • GG
    41.7%
  • GC
    45.7%
  • CC
    12.5%

検査の根拠となる考え方

代表的なDNA領域:グルカゴンレベル

グルカゴンレベルに最も強く影響するDNA領域は、rs4691991です。日本でのこの場所の遺伝子型の割合は下のとおりです。

  • GG
    6.0 %
  • GC
    37.0 %
  • CC
    56.9 %

検査の根拠

コペンハーゲン大学のJonssonらの研究により、グルカゴン値が遺伝子と関係していることが分かりました。人間のDNAには、rs4691991という場所があり、そこにはGとCの2種類の型があります。Gの型を持つ人は、グルカゴン値が高い傾向にあることが分かりました。

今回調査したDNA領域

細胞の中にあるDNAの地図の模式図

Image
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■

関連遺伝子

関連遺伝子 MARCHF1

よくある質問

Q1. グルカゴンとは何ですか?

グルカゴンは、膵臓(すい臓)のアルファ(α)細胞から出るホルモンです。血糖値が下がったとき、肝臓にたくわえたグリコーゲン(糖のたくわえ)の分解を進めて、血糖値を上げます。インスリン(血糖値を下げるホルモン)と反対の働きをして、血糖値を一定に保つために欠かせない役割を果たしています。

Q2. グルカゴンレベルと遺伝子の関係は?

コペンハーゲン大学のJonssonらの研究(2021年)により、DNA領域rs4691991がグルカゴン値と関係していることが分かりました。Gの型を持つ遺伝子型の人は、グルカゴン値が高い傾向にあります。

Q3. グルカゴン値が異常だとどうなりますか?

グルカゴン値の異常は、代謝(体がエネルギーを作って使うしくみ)の不調のサインになります。出すぎると高血糖や糖尿病の悪化を引き起こし、出る量が足りないと低血糖の危険を高めます。すい臓の腫瘍(グルカゴノーマ)では、血液中のグルカゴンがとても多くなります。

Q4. グルカゴンの正常値はどのくらいですか?

空腹時の血液中のグルカゴンの正常値は約50〜100 pg/mLです。食後はふつう下がり、低血糖のときには上がります。測定値は検査方法や病院によって異なるため、医療機関で評価してもらうことをおすすめします。

参考文献