血漿ベタイン濃度
- 血漿ベタイン(プラズマベタイン)は、心臓の病気や炎症を見つけたり、今後の経過を見通したりするのに使われる大切な目印(バイオマーカー)です。心臓の筋肉が傷つくと、血液中の濃度が上がります。
- DNA領域rs2851391のCタイプを持つ人は、血漿ベタインの濃度が高い傾向にあることが研究で分かっています。
- 血漿ベタイン濃度の測定は血液検査で行われ、心臓の病気・長く続く病気・重い感染症を見つけるのに役立ちます。
概要
【概要】 プラズマベタイン(血漿ベタイン)は、血液の中にあるタンパク質です。特に心臓や血管の病気を見つけたり、今後の経過を見通したりするときに使われる、大切な目印(バイオマーカー)です。 プラズマベタインは、細胞が傷ついたり、ストレスや炎症(体の中で起こる腫れや熱などの反応)が起きたりすると、血液の中に出てきます。
【特徴】 心筋梗塞(心臓発作)や心不全などの心臓の病気では、心臓の筋肉が傷つくため、血液中のプラズマベタインの濃度が上がることがあります。
【メカニズム】 そのため、心臓の病気を見つけたり、病気の状態を確かめたりするときに、プラズマベタインの測定が役立ちます。 また、プラズマベタインは長く続く病気(慢性疾患)や重い感染症でも変わることがあります。プラズマベタインの値が高いときは、炎症や体の組織の傷みが進んでいる可能性があります。 プラズマベタインは血液検査で測ることができ、病気を見つけたり、その後の様子を見守ったりするうえで大切な役割を果たします。 ただし、プラズマベタインの値が高いからといって、必ず病気があるとは限りません。ほかの検査結果や体の症状と合わせて、全体を見て判断することが大切です。
【科学的根拠】 ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のShinらの研究によって、プラズマベタインの濃度がrs2851391というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはTT、TC、CCの3つの遺伝子型があり、Cタイプを持つ人はプラズマベタインの濃度が高い傾向にあることが分かりました。
血漿ベタイン濃度とは何か
血漿ベタイン(プラズマベタイン)は、血液の中にあるタンパク質です。心臓や血管の病気を見つけたり、今後の経過を見通したりするときに使われる、大切な目印(バイオマーカー)です。細胞が傷ついたり、ストレスや炎症が起きたりすると、血液の中に出てきます。
血漿ベタイン濃度が上がる理由
心筋梗塞(心臓発作)や心不全などの心臓の病気では、心臓の筋肉が傷つくため、血液中の血漿ベタインの濃度が上がります。そのため、心臓の病気を見つけたり、病気の状態を確かめたりするときに、血漿ベタインの測定が役立ちます。
- 心臓の病気:心筋梗塞・心不全で心臓の筋肉が傷つき、濃度が上がります。
- 長く続く病気(慢性疾患):長く続く炎症によって変わります。
- 重い感染症:組織の傷みが進んでいる可能性があります。
血漿ベタイン濃度を測る意味
血漿ベタインの測定は血液検査で行われ、病気を見つけたり、その後の様子を見守ったりするうえで大切な役割を果たします。
- 心臓の病気の早期発見・診断
- 炎症や組織の傷みがどのくらい進んでいるかを確かめます。
- 治療がどのくらい効いているかを確かめます。
注意:血漿ベタインの濃度が高いからといって、必ず病気があるとは限りません。ほかの検査結果や体の症状と合わせて、全体を見て判断することが必要です。
血漿ベタイン濃度が高い場合と正常な場合の比べ方
| 比較項目 | 高値の場合 | 正常値の場合 |
|---|---|---|
| 考えられる体の状態 | 炎症や組織の傷みが進んでいます。 | 心臓や血管に異常はありません。 |
| 関係する病気 | 心筋梗塞・心不全・重い感染症 | 特になし |
| 対応 | くわしい検査や、続けて様子を見ることが必要です。 | 定期的な検査で様子を見ます。 |
遺伝子と血漿ベタイン濃度の関係
DNA領域rs2851391と血漿ベタイン濃度の関係
ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のShinらの研究(1)によって、DNA領域rs2851391が血漿ベタインの濃度と関係していることが分かりました。
- rs2851391にはTT・TC・CCの3つの遺伝子型があります。
- Cタイプを持つ遺伝子型の人は、血漿ベタインの濃度が高い傾向があります。
日本人での遺伝子型の割合(rs2851391)
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 |
|---|---|---|
| TT型 | 15.5% | 19.1% |
| TC型 | 47.7% | 49.2% |
| CC型 | 36.6% | 31.6% |
検査の科学的な根拠
代表的なDNA領域:血漿ベタイン濃度
血漿ベタイン濃度に最も強く関係するDNA領域は、rs2851391です。 日本でのそれぞれの遺伝子型の割合は下のとおりです。
- TT
15.5 % - TC
47.7 % - CC
36.6 %
検査の根拠
ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のShinらの研究によって、血漿ベタインの濃度が遺伝子と関係していることが分かりました。人間のDNAには、rs2851391という領域があり、そこにはTとCの2種類のタイプがあります。Tタイプを持つ人は、血漿ベタインの濃度が高い傾向にあることが分かりました(1)。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAの地図のイメージ図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | CBS |
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よくある質問
Q1. 血漿ベタイン濃度とは何ですか?
血漿ベタイン(プラズマベタイン)は、血液の中にあるタンパク質です。心臓や血管の病気を見つけたり、今後の経過を見通したりするときに使われる、大切な目印(バイオマーカー)です。心筋梗塞や心不全では、心臓の筋肉が傷つくため血液中の濃度が上がります(1)。
Q2. 血漿ベタイン濃度が高いとどうなりますか?
血漿ベタイン濃度が高い場合、炎症や体の組織の傷みが進んでいる可能性があります。心臓の病気・長く続く病気・重い感染症で上がりやすく、ほかの検査結果と合わせて全体を見て判断する必要があります。
Q3. 血漿ベタイン濃度と遺伝子にはどんな関係がありますか?
ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のShinらの研究によって、DNA領域rs2851391が血漿ベタインの濃度と関係していることが分かりました。Cタイプを持つ人は濃度が高い傾向にあります(1)。
Q4. 血漿ベタイン濃度に関係する遺伝子型の割合は?
DNA領域rs2851391の日本人での遺伝子型の割合は、TT型15.5%、TC型47.7%、CC型36.6%です。世界全体ではTT型19.1%、TC型49.2%、CC型31.6%となっています(1)。
参考文献
- 参考リンク1 : 2014 Jun., So-Youn Shin, Nat Genet