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喫煙量

喫煙量のイメージ画像
  • 喫煙量とは1日に吸うタバコの本数のことで、遺伝子・まわりの環境・心の状態・社会や文化・国や自治体の取り組みが組み合わさって影響します。
  • DNA領域rs1051730のAタイプを持つ人は喫煙量が多い傾向にあることがノースカロライナ大学の研究で判明しました。
  • 日本人でAタイプを持つ人(GA+AA)の割合は3.7%で、世界平均の54.3%と比べてとても低い割合です。

概要

【概要】 喫煙量(1日に吸うタバコの本数)は、遺伝子の影響、まわりの環境、社会や文化、心の状態など、いろいろな要因によって変わります。 遺伝子の影響 一部の遺伝子のちがいは、体がニコチンを分解する速さや、タバコをやめにくくなる度合い(依存のしやすさ)に影響し、喫煙量に直接関係します。

【特徴】 例えば、ニコチンを受け取る部分(ニコチン受容体)に関係する遺伝子のちがいは、1日に吸うタバコの本数に影響することがあります。 まわりの環境 家庭や職場の環境も喫煙量に影響します。 まわりにタバコを吸う人が多いと、喫煙量が増えやすくなります。 また、ストレスの多い環境や仕事も、喫煙量を増やす原因になります。 社会や文化 喫煙が社会的に受け入れられている文化や、特定の場面で吸うことが習慣になっている場合、喫煙量は増えることがあります。 例えば、特定の行事や人付き合いの場で吸うのが当たり前になっている場合です。 心の状態 ストレス、不安、気分の落ち込み(抑うつ)なども喫煙量に影響します。 こうした気持ちをやわらげるために、喫煙量が増えることがあります。 また、ニコチンへの依存の強さも、喫煙量に大きく影響します。 国や自治体の取り組み タバコ税の引き上げや禁煙エリアの拡大などの取り組みは、喫煙量を減らす効果があります。 しっかりした禁煙サポートも、喫煙量を減らすのに役立ちます。 これらの要因が複雑に関わり合って、一人ひとりの喫煙量が決まります。

【メカニズム】 効果のある対策をとるためには、これらの要因をまとめて理解することが大切です。

【科学的根拠】 ノースカロライナ大学のTobacco and Genetics Consortiumの研究により、喫煙量がrs1051730というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはGG,GA,AAの3つの遺伝子型があり、Aを持つ遺伝子型の人は、喫煙量が多い傾向があることが分かりました。

喫煙量とは何か

喫煙量とは、1人が1日に吸うタバコの本数のことです。喫煙量は、遺伝子、生活環境、心の状態、文化、国や自治体の取り組みなど、いくつもの要因が複雑に関わり合って決まります。

喫煙量を決める5つの要因

喫煙量は1つの原因で決まるのではなく、次の5つの要因が影響し合って個人差が生まれます。

  • 遺伝子の影響:ニコチン受容体(ニコチンを受け取る部分)に関係する遺伝子のちがいが、ニコチンを分解する速さや依存のしやすさに影響し、1日に吸う本数を左右します。
  • まわりの環境:家庭や職場にタバコを吸う人がいる環境では、喫煙量が増えやすいです。
  • 心の状態:ストレス・不安・気分の落ち込みなどをやわらげるために、喫煙量が増えます。
  • 社会や文化:喫煙が人付き合いの場や行事で習慣になっている文化では、喫煙量が増えやすいです。
  • 国や自治体の取り組み:タバコ税の引き上げや禁煙エリアの拡大などの取り組みには、喫煙量を減らす効果があります。

喫煙量と健康リスクの関係

喫煙量は健康へのリスクと直接関係しています。下の表は、喫煙量ごとの主な健康への影響をまとめたものです。

喫煙量(本/日) 健康への影響 リスクレベル
1〜10本 肺の働きの低下・歯周病のリスクが上がります。 中程度
11〜20本 心臓や血管の病気・慢性閉塞性肺疾患(タバコなどで肺が傷み息切れが続く病気)のリスクが2〜4倍 高い
21本以上 肺がんのリスクがタバコを吸わない人の15〜30倍 極めて高い

喫煙量を減らすための方法

喫煙量を上手に減らすには、次の方法が役立ちます。

  • ニコチン置きかえ療法:貼り薬(パッチ)・ガム・吸入器などで、ニコチンの量を少しずつ減らします。
  • 禁煙外来の受診:バレニクリン(チャンピックス)などの処方薬を使った治療で、禁煙に成功する割合が2〜3倍に上がります。
  • 考え方と行動を見直す治療(認知行動療法):タバコを吸いたくなるきっかけを見つけ、別の行動に置きかえます。
  • 環境を変える:タバコや灰皿などを捨て、タバコを吸わない人と過ごし、喫煙場所に近づかないようにします。

遺伝子と喫煙量の関連

DNA領域rs1051730と喫煙量の関係

ノースカロライナ大学のTobacco and Genetics Consortiumの研究により、喫煙量がDNA領域rs1051730と関係していることが分かりました。

  • rs1051730にはGG・GA・AAの3つの遺伝子型が存在します。
  • Aタイプを持つ遺伝子型(GA型・AA型)の人は喫煙量が多い傾向があります。
  • この場所はニコチン受容体の遺伝子CHRNA3にあり、ニコチンの働きに直接関わります。

日本人と世界における遺伝子型分布の比較(rs1051730)

遺伝子型 日本人の割合 世界の割合
GG型 96.1% 45.6%
GA型 3.7% 43.8%
AA型 0.1%以下 10.5%

日本人でAタイプを持つ人(GA+AA)の割合は3.7%で、世界平均の54.3%と比べて約14.7分の1の低さです。日本人では、喫煙量が増えやすい遺伝子タイプを持つ人がとても少ない可能性があります。

DNA領域rs1051730において日本で各遺伝子タイプを持つ人の割合

  • GG
    96.1%
  • GA
    3.7%
  • AA
    0.1%以下

DNA領域rs1051730において世界で各遺伝子タイプを持つ人の割合

  • GG
    45.6%
  • GA
    43.8%
  • AA
    10.5%

検査の理論的根拠

代表的なDNA領域:喫煙量

喫煙量 に最も強く影響するDNA領域は、rs1051730です。 日本における各遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • GG
    96.1 %
  • GA
    3.7 %
  • AA
    0.1%以下

検査の根拠

ノースカロライナ大学のTobacco and Genetics Consortiumの研究により、喫煙量が遺伝子と関係していることが分かりました。人のDNAには、rs1051730という場所があり、そこにはGとAの2種類のタイプがあります。Aタイプを持つ人は、喫煙量が多い傾向があることが分かりました。

今回調査したDNA領域

細胞の中にあるDNAマップの模式図

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関連遺伝子

関連遺伝子 CHRNA3

よくある質問

Q1. 喫煙量とは何ですか?

喫煙量とは、1人が1日に吸うタバコの本数のことです。遺伝子の影響、まわりの環境、心の状態、社会や文化、国や自治体の取り組みという5つの要因が組み合わさって、一人ひとりの喫煙量が決まります。ニコチンを受け取る部分(ニコチン受容体)に関係する遺伝子のちがいが、ニコチンを分解する速さや依存のしやすさに影響するため、遺伝子も喫煙量に直接関係します。

Q2. 喫煙量は遺伝子と関連していますか?

はい。ノースカロライナ大学のTobacco and Genetics Consortiumの研究により、DNA領域rs1051730が喫煙量と関係していることが分かっています。rs1051730にはGG・GA・AAの3つの遺伝子型があり、Aタイプを持つ遺伝子型の人は喫煙量が多い傾向があります。

Q3. 喫煙量に影響する遺伝子CHRNA3とは?

CHRNA3は、ニコチンを受け取る部分(ニコチン性アセチルコリン受容体)の部品の一つ「α3サブユニット」をつくる設計図となる遺伝子です。15番染色体にあり、ニコチンが体にくっついて信号を伝えるしくみに関わります。この遺伝子のちがいはニコチンへの依存の強さに影響し、喫煙量に個人差が生まれる遺伝子の理由の一つです。

Q4. 喫煙量の遺伝子型(rs1051730)の日本人における分布は?

日本人におけるrs1051730の遺伝子型分布はGG型96.1%、GA型3.7%、AA型0.1%以下です。世界全体ではGG型45.6%、GA型43.8%、AA型10.5%で、日本人はAタイプを持つ人の割合が世界平均と比べてとても低いのが特徴です。

参考文献