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【専門家が解説】新型出生前診断NIPTと出生前DNA鑑定NIPPTとは違う検査なの? NIPTとNIPPTの違いを比較してわかりやすく解説

2026.07.21

【専門家が解説】新型出生前診断NIPTと出生前DNA鑑定NIPPTとは違う検査なの?
NIPTとNIPPTの違いを比較してわかりやすく解説

結論

NIPTは胎児の染色体異常リスクを調べる検査です。一方、NIPPTは出生前に親子関係を確認するDNA鑑定です。両者は検査目的が異なります。

妊娠中に受けられるDNA検査として「NIPT」と「NIPPT」があります。どちらも母体血中のDNAを利用する非侵襲的検査ですが、調べる内容は大きく異なります。

近年は、名称が似ていることから「同じ検査だと思っていた」という相談も増えています。この記事では、NIPTとNIPPTの違い、検査時期、安全性、注意点を比較表付きで整理します。なお、出生前DNA検査については、seeDNA遺伝医療研究所でも確認できます。

1.NIPTとは?

母体の採血から胎児の染色体リスクを調べるNIPTのイラスト

NIPTは胎児の染色体異常リスクを調べる検査

NIPT(Non-Invasive Prenatal Testing)は、新型出生前診断です。妊婦の血液中には、胎児由来のcell-free fetal DNA(cffDNA)が含まれています。NIPTでは、このDNAを解析し、胎児の染色体異常の可能性を確認します。

主に調べる疾患は以下の3種類です。

  • 21トリソミー(ダウン症候群)
  • 18トリソミー
  • 13トリソミー

NIPTは「確定診断」ではありません。日本産科婦人科学会も、陽性時には羊水検査などの確定検査を推奨しています(1)。NIPTは高精度なスクリーニング法と報告されています(2)。

2.NIPPTとは?

母体血と父親候補のDNAをSNP解析で照合するNIPPTのイラスト

NIPPTは出生前DNA親子鑑定

NIPPT(Non-Invasive Prenatal Paternity Testing)は、出生前親子鑑定です。母体血中の胎児DNAと、父親候補のDNAを比較し、生物学的親子関係を確認します。

解析には、以下の技術が利用されます。

  • SNP解析
  • 次世代シーケンス(NGS)

従来の羊水採取型DNA鑑定と異なり、母体血のみで検査できるため、流産リスクを伴いません(3)。

3.NIPTとNIPPTの違いとは?

検査目的に応じてNIPTとNIPPTを選び分ける考え方のイラスト

検査目的・対象・判定内容が異なる

NIPTとNIPPTは、利用するDNA技術は共通しています。しかし、検査目的は完全に異なります。

NIPTとNIPPTの比較
項目NIPTNIPPT
主な目的染色体異常リスク確認親子関係確認
正式名称Non-Invasive Prenatal TestingNon-Invasive Prenatal Paternity Testing
解析対象胎児染色体父子DNA一致率
使用検体母体血母体血+父親候補DNA
主な技術NGSNGS
判定内容ダウン症など生物学的父子関係
検査時期妊娠10週頃以降妊娠6週頃以降
流産リスクなしなし
医療区分出生前スクリーニングDNA親子鑑定

4.なぜNIPTとNIPPTは混同されるのか?

どちらも母体血DNA検査だから

両検査とも、母体血中の胎児DNAを利用します。そのため、検査方法が似ています。しかし、解析目的は異なります。

  • NIPT → 染色体数の異常を確認
  • NIPPT → DNA配列一致率を確認

この違いを理解せずに申し込むと、必要な情報が得られません。

5.NIPTとNIPPTのメリット

母体への負担が少ない

どちらの検査も採血のみで実施可能です。そのため、以下のメリットがあります。

  • 羊水検査より身体負担が少ない
  • 流産リスクが低い
  • 妊娠初期から検査可能
  • DNA解析精度が高い

現在のNIPTでは、21トリソミーに対して高い検出率が報告されています(2)。

6.よくある質問(FAQ)

Q1. NIPTで親子鑑定はできますか?

できません。NIPTは染色体異常リスクを調べる検査です。

Q2. NIPPTでダウン症は分かりますか?

分かりません。NIPPTは親子関係確認を目的としています。

Q3. NIPTは確定診断ですか?

違います。NIPTはスクリーニング検査です。陽性時は羊水検査などが推奨されます(1)。

Q4. NIPPTに流産リスクはありますか?

母体血を利用するため、侵襲的検査より流産リスクは低いとされています(3)。

Q5. いつから受けられますか?

一般的に、NIPPTは妊娠6週頃以降、NIPTは妊娠10週頃以降が目安です。

7.まとめ

NIPTとNIPPTは目的が異なるDNA検査

NIPTとNIPPTは、どちらも母体血DNAを利用する検査です。しかし、検査目的は異なります。

  • NIPT:胎児の染色体異常リスクを調べる
  • NIPPT:出生前に親子関係を確認する

検査を選ぶ際は、「何を知りたいのか」を明確にすることが重要です。検査前には、医療機関や専門機関で十分な説明を受けましょう。

参考文献

  1. (1)日本産科婦人科学会.「一緒に考えよう、お腹の赤ちゃんの検査」
    https://www.jsog.or.jp/modules/nipt/index.php?content_id=1
  2. (2)厚生労働省.(2021).「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会 報告書」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000213159_00030.html
  3. (3)seeDNA遺伝医療研究所.「出生前DNA親子鑑定(NIPPT)」
    https://seedna.co.jp/method/

本記事は学術研究をもとに作成した情報提供を目的とする内容であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。健康に関する判断は、医師など専門家にご相談ください。