鑑定可能な特殊検体
2019年~2020年 DNA鑑定における特殊検体成功率
口腔上皮以外の検体につきましても、正常なDNAが含まれていればほぼ100%の確率で検査結果が得られます。
鑑定の成功率が下がってしまう原因としては、検体に別人のDNAが混入している、直射日光によるDNAの分解、汚れや湿度などによる細菌の繁殖など、ご提出いただく検体の保存状態によるものとなります。
通常はほおの内側にしっかりあてたままタテヨコ10往復、動かして細胞を綿棒に付着させた(口腔上皮)を用いてDNA型鑑定を行います。その他にも、ヒトの細胞が付着している検体を用いても鑑定が可能です。
万が一鑑定結果が得られなかった場合、口腔上皮を擦り取った綿棒を用いて何回でも無料にて再鑑定を行います。
無料再鑑定は口腔上皮を擦り取った綿棒の検体を用いた場合に限らせていただきます。
その他特殊検体を用いて再鑑定を行う場合は追加費用がかかりますので、詳しくは <無料再鑑定のご案内>をご確認ください。
各鑑定の費用・期間はこちらからご確認ください。
プライバシー保護の為、鑑定に関する全ての情報はご依頼人様だけにお伝えいたします。
例え被験者様からのお問い合わせがあっても鑑定に関する一切の情報をお伝えすることはできません。
検体の種類 | 採取方法 | 鑑定 期間 |
1検体あたりの追加費用(税込み) | |
---|---|---|---|---|
通常 | 口腔上皮 | ほおの内側を満遍なくタテヨコ10往復擦った綿棒 (滅菌状態の綿棒は郵送するDNA型鑑定キットに含まれています) | +0日 | 無 |
特殊 | 血液 | 採血しEDTA処理された血液0.1ml以上 | +2日 | 33,000円 |
精液 | 精液が付いているティッシュペーパー、コンドーム、布など | +4日 | 33,000円 | |
タバコの吸殻、紙コップ | タバコの吸殻は3本以上(出生前DNA鑑定は9本) 室温で、乾燥状態の保存が望ましい |
+3日 | 33,000円 | |
毛髪・体毛 | 毛根が付いている髪又は体毛3本以上 (5本以上が望ましい、自然に抜けた毛髪は不可) | +3日 | 33,000円 | |
血痕 | 直径1cm以上の血液が付いているティッシュペーパー、コンドーム、布、ナプキンなど | +4日 | 33,000円 | |
歯ブラシ | 3回以上使用され、自然に乾燥されているもの (UV殺菌器具の中で保管されたものは不可) | +4日 | 33,000円 | |
爪 | 爪切りなどで切った0.5cm以上の爪5ピース以上 | +7日 | 33,000円 | |
へその緒 | 乾燥状態のへその緒 (長さ3cm以上が望ましい) | +5日 | 33,000円 | |
耳垢 | 2mg以上の耳垢が付いている耳かき、綿棒など | +3日 | 33,000円 | |
ガム | シュガーレス又は5分以上噛んだガムを素手で触らず採取 | +3日 | 33,000円 | |
鼻水 | 鼻をかんだティッシュペーパー | +3日 | 33,000円 | |
割り箸 | 食事に使われてから、そのまま空気中で乾燥されたもの | +3日 | 33,000円 | |
歯 | 抜歯した歯 | +3週間 | 77,000円 (相談) |
|
その他 | 組織切片、電気シェーバーのヘッドなど | +2日~4週間 | 相談 |
特殊検体のご利用について
弊社では、ほぼ全ての鑑定において、「特殊検体」を利用できるという特長があります。 「特殊検体」というのは、「通常検体(口腔上皮)」ではない検体の全てを指します。
出生後のDNA鑑定で特殊検体を使用できるのは、他社でもよくあるサービスです。
しかしながら、出生前のDNA鑑定で特殊検体を使用し、これまでに結果を報告させていただいた件数は、国内だけではなく世界でも一番実績のある検査機関であると自負しております。
実際に下記の表は、出生前DNA鑑定に使用された主な特殊検体の件数(30件を超えるもの)と、その再鑑定率を示しております。
検体の種類 | 件数 | 再鑑定数 | 再鑑定率(%) |
---|---|---|---|
歯ブラシ | 154 | 12 | 7.8 |
毛髪 | 35 | 7 | 20.0 |
精液 | 59 | 13 | 22.0 |
表 主な特殊検体の件数と再鑑定数、再鑑定率について
この表から、
- 歯ブラシが最も使用された件数が多く、また再鑑定率が低い
- 毛髪、精液は約20%の再鑑定率
といったことが分かります。
再鑑定となる原因は、検体からDNA抽出がそもそもできないというより、DNAのコンタミネーション(DNA汚染)が検出される、又は微生物の繁殖などによりDNAから正確なデータを得られなかったケースが多いです。
このような再鑑定となるリスクを出来る限り避けるために、特殊検体を用いた鑑定では、何よりも弊社に返送される前の状態が大切なものとなります。
これら特殊検体は、検体を乾燥させ、直射日光の当たらない冷暗所に保管していただくか、一日でも早く鑑定機関に送るのがベストです。
弊社の検査可能なサンプルリストに載っている特殊検体は、正常な保管状況であれば95%以上の確率でDNA抽出ができるものなので、ご安心ください。
この検体って使えるかな?と思ったらまずはお問い合わせください。
あなたのご相談、ご依頼をお待ちしております。