注意すべきDNA鑑定業者とは
これはヤバい!ネット上で見られる、悪質な詐欺業者や、ミス判定トラブルの多い業者の見分け方を紹介します。
「ミス判定数」、「検査の成功率」、「最低保証の検査精度」などを示さない業者には注意が必要です。
親子関係や血縁関係を調べるDNA鑑定の結果は、人生を左右してしまう大きな問題にも関わらず、十分なDNA鑑定技術や知識を持たない業者によるミス判定トラブルが急増しています。
当社(seeDNA)には、他社の鑑定内容に不安を感じ、改めて確認するためにDNA鑑定を申し込まれるお客様が多数いらっしゃいます。 その中には、鑑定結果が覆る。つまり他社でのミス判定が疑われる事例が数件ありました。
これは当社へ再鑑定をご依頼いただいた一部の方の結果です。 なかには他社での鑑定結果に不安を感じているが、人には相談しにくい内容なので不安を抱えたまま結果を受け入れている方や、鑑定結果に誤りがあることに気づいていない。ということも考えられるので、実際は当社が把握している以上のDNA鑑定によるミス判定が発生しているかもしれません。
ここでは、十分なDNA鑑定技術や知識を持たない「ヤバイ」業者、ミス判定の危険性が高い業者の見分け方について案内します。
検査のリスクを説明せず、完璧な結果を保証する。
ミス判定トラブルの件数や検査の限界などを具体的に示さず、完璧な検査を見せかけます。 検査精度管理に関する認定制度はないため、コスト削減を優先し、検体の取り間違えなどを防ぐために必要な措置を行っていない可能性もあります。
他社に対する虚偽のミス情報を記載し、自社と比較
競合他社に比べ自社の優位性を示すために、他社に対して根拠の無い虚偽のミス情報を載せる業者がいます。
間違った情報をホームページに記載
代表的な、誤った情報の例を示します。
1.尤度比(LR:Likelyhood Raitio)を示さない親子鑑定には注意が必要?
→ 父権肯定確率とは父性指数(PI:Paternity Index)により計算されます。
(参考資料:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1687157X12000194)
ちなみに、尤度比とは同一人鑑定で使われますが、尤度比だけでは意味がなく、総合尤度比(OLR:Overall Likelyhood Raito)値を示さないといけません。
2.出生前DNA鑑定の検査精度は調べる「カ所」で決まる?
→ 一定の数以上のDNA領域を調べる場合、大事なのは「数」より、「センシティビティ」と「正確性」による「解像度」です。
(参考資料:https://seedna.co.jp/information/post-29479/)
3.親子鑑定には母親の参加が必須?
→ 10年ぐらい前のDNA鑑定では、検査の信頼性を上げるために父親だけではなく母親を一緒に検査する必要がありましたが、最新の検査では母親の参加が無くても正確な精度の父子鑑定ができるようになっています。
被験者のDNAに突然変異が生じていることが疑われる場合、母親の参加が必要となるケースがありますが、seeDNAの特許技術を使った「特殊親子DNA鑑定」では、母親の参加がなくても最も正確な鑑定結果をお出しすることができます。
最低保証父権肯定確率を示さない(最大値だけを記載)
例えば、弊社の特殊親子DNA鑑定では”最低保証”父権肯定確率が99.9999999%です。 一部の業者では”最大”99.999999%であるとだけを記載しますが、大事なのは最高確率ではなく、父権肯定確率の最低保証確率です。
ホームページに虚偽の情報を記載する
例えば、ホームページなどで多数の論文を発表したと記載しているが、実際は一本の論文も発表していない業者もいます。 一般的に論文とは査読が付き、専門家グループによる検証が行われますが、その対応を行っていないものを論文と称して多くの論文を発表しているように見せかけるケースもあります。
DNA鑑定では100%の精度で結果を出すことは理論上/現実的に不可能ではあっても、1件のミス判定も許されない厳しい検査です。 弊社では2014年から徹底した品質管理と鑑定技術の向上を行ってきた結果、1件のミス判定も発生しておりませんが、やはり父権肯定確率100%の結果を保証することはできません。 完璧な検査ができるように見せかける業者にはご注意ください。