妊娠期間中にも避妊が必要な理由
2025.03.28
妊娠しているのに、また妊娠した女性
一般的に、妊娠が判明すると避妊をする必要はないと思う方が多いのではないでしょうか。
すでに妊娠しているから、これ以上妊娠する心配はないと安心できるからでしょうが、先週アメリカのMailOnline誌には、妊娠中に、また第二児を妊娠した女性の話しが報じられました。
同紙によると、アメリカ・テキサス州に住む、テイラー・ヘンダーソンさん(28歳)は妊娠しているのに、また第二児を妊娠する世界的にも稀な異時妊娠や重複妊娠といわれる「スーパーフェテーション(Superfetation)」を経験したそうです。
スーパーフェテーションとは、すでに妊娠している女性が再び排卵を起こし、性行為によって新たな受精卵が着床することで、同時に異なる妊娠週数の胎児を妊娠する現象のことです。
彼女の主治医であるマイケル・ローズ医師によると、初期の超音波検査で二つの胎児の大きさが明らかに異なることから、最初は一方の胎児の成長が遅れている可能性が疑われたそうです。しかし、検査を進めていくうちに、実は2つの胎児の妊娠週数が異なっていることが明らかとなりました。つまり、テイラーさんは最初の妊娠が確認された、わずか2週間後に再び排卵が起きて、別の受精卵が着床したということです。
DNA鑑定結果の信頼性
通常であれば、女性は妊娠するとホルモンの働きによって排卵が抑制され、新たな妊娠が起きることはありません。そのため、スーパーフェテーションは医学的に非常に珍しく、世界でも報告された事例が少ないものです。
つまり、スーパーフェテーションが発生した場合に、複数の男性との性行為を行い妊娠すると、お腹の赤ちゃんの父親がそれぞれ違うという事態にもなりかねません。
この現象は、妊娠中に血液で行う胎児DNA鑑定の結果が「父権肯定確率 0%」で胎児と父親の生物学的親子関係が否定されるよりも、「父権肯定確率 99.99%」で親子関係が肯定される結果のほうが信頼できる理由の一つになります。
一般的には、0%は全く可能性がないという意味で、99.99%は0.01%の確立で異なる可能性があるという意味になりますが、DNA鑑定では、この数値の意味合いが少し異なります。DNA鑑定における「父権肯定確率 0%」は、この記事のようなスーパーフェテーションやキメラ、突然変異、検体の取り間違えのようなヒューマンエラーなどで、実際は生物学的親子に関わらず血縁関係が否定されてしまうリスクが含まれます。
「父権肯定確率 99.99%」は、DNA鑑定では「被験者同士の生物学的親子関係を否定することは現実的に不可能である」という意味になるため、安心できる結果となります。
DNA鑑定の精度は20年前と比べて驚くほど上がっていますが、いまだに理論上でも現実的にも完璧な検査ができません。
もしも、DNA鑑定の結果で「父権肯定確率 0%」つまり血縁関係を否定する結果で不安に思われる場合は、「父権肯定確率 99.99%」の「肯定」の結果が得られる方との検査をすることで、上記のようなミス判定による「父権肯定確率 0%」のリスクを排除することができます。
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