seeDNAロゴアイコン 男性型脱毛症

概要

1. 概要

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれる脱毛症です男性型脱毛症(AGA)は、成人男性に発症する最も典型的な脱毛症で、頭頂部や生え際の髪の毛が徐々に薄くなってくるのが特徴です。
日本人男性の約30%がAGAを発症すると考えられ、約1,260万人が患者と推定されています。髪の毛が薄くなると、清潔感がないように見えたり、老けて見えたりすることもあり、自信を失うこともあります。
また、周りの人からネガティブな印象をもたれやすく、将来自分が薄毛になる可能性を心配する人も多いでしょう。AGAは遺伝しやすい病気と言われていますが、遺伝だけが原因ではありません。
最近の研究によると、遺伝子「SETBP1」のある部位がAGAの発症リスクに影響を与えている可能性が高いことがわかりました。若い人でも10代からAGAを発症することがあり、初期症状に気づかずに放置すると毛髪がわずかに残る程度まで進行することがあります。
遺伝子検査によるご自身の遺伝子タイプを調べてAGAの発症リスクを知ることは、発症の予防や早期対策に役立つかもしれません。

2. 理論的根拠

カナダのジューイッシュ総合病院で行われた遺伝学研究により、遺伝子「SETBP1」付近の特定タイプによって、AGAを発症しやすい人がいることが明らかになった。
この部位は「rs10502861」と呼ばれ、DNA領域には「CC型」、「CT型」、「TT型」の3つの遺伝子型があります。日本人の遺伝子タイプは、「CC型」が69.9%で最も多く、「CT型」が27.4%、「TT型」が2.7%で最も少ない。
驚くべきことに、日本人の約9割以上が、「CC型」もしくは「CT型」のAGAを発症しやすい遺伝型を持っています。しかしながら、必ずしもAGAを発症するわけではなく、リスク傾向の低いTTタイプの人も含めて環境要因に留意する必要があります。
たとえば、毛髪材料となる栄養素の不足、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れがあり、毛髪は、タンパク質やミネラル、ビタミンなどから構成され、特にミネラルの一種である亜鉛は体内で不足しやすい栄養素であります。
亜鉛は、毛髪の主成分であるケラチンというタンパク質の生成に必要で、牡蠣やレバーなどの食品を積極的に摂ったり、サプリメントで補ったりする必要があります。
ストレスによるストレスホルモンの増加は皮脂の過剰分泌による頭皮環境の悪化、睡眠不足による成長ホルモンの分泌低下は、毛髪の成長に影響を及ぼします。そのため、薄毛の対策として、栄養面や睡眠時間、ストレスなどの自己管理が必要であります。
早い時期に遺伝子検査で、自分のAGAの発症リスクを把握しておくことにより、なるべく発症させないような生活・環境面でのリスク管理が可能となります。

3. 作用機序

AGAの発症メカニズムは、男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が結合した物質が毛根にある細胞に取り込まれ、TGFβという脱毛因子が生成されることによるものである。
この脱毛因子が毛髪の生え変わるサイクルを乱し、毛髪の量が減少することがわかっている。ストレス、栄養不足などの環境要因や遺伝的要因が関与しており、遺伝子「SETBP1」が関連遺伝子のひとつであることが分かっている。
遺伝子「SETBP1」は、ヒトに共通する24の染色体のうち、18番染色体に位置し、前立腺や腎臓だけでなく、毛髪や頭皮でも発現している。
遺伝子「SETBP1」がAGAに関与する直接的なメカニズムは解明されていないが、「rs10502861」という遺伝子型によって、毛髪や頭皮における自己複製能が制御され、毛髪が正常に複製できなくなることにより、脱毛症を発症しやすくなると推測されている。
したがって、「rs10502861」はAGAの発症に深く関係し、注目が集まっているDNA領域のひとつである。

遺伝子領域rs10502861において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

68.3% 28.6% 2.9%
  • CC68.3%
  • CT28.6%
  • TT2.9%

遺伝子領域rs10502861において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

51.5% 40.5% 7.9%
  • CC51.5%
  • CT40.5%
  • TT7.9%

遺伝子領域rs12509636において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

0.7% 15.8% 83.4%
  • CC0.7%
  • CT15.8%
  • TT83.4%

遺伝子領域rs12509636において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

42.6% 45.3% 12.0%
  • CC42.6%
  • CT45.3%
  • TT12.0%

遺伝子領域rs185597083において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

99.9% 0.0% 0.0%
  • CC99.9%
  • CA0.0%
  • AA0.0%

遺伝子領域rs185597083において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

94.8% 5.0% 0.0%
  • CC94.8%
  • CA5.0%
  • AA0.0%

遺伝子領域rs2965030において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

0.0% 0.0% 99.9%
  • AA0.0%
  • AG0.0%
  • GG99.9%

遺伝子領域rs2965030において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

1.4% 21.4% 77.1%
  • AA1.4%
  • AG21.4%
  • GG77.1%

遺伝子領域rs35068491において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

99.9% 0.0% 0.0%
  • TT99.9%
  • TC0.0%
  • CC0.0%

遺伝子領域rs35068491において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

64.9% 31.2% 3.7%
  • TT64.9%
  • TC31.2%
  • CC3.7%

遺伝子領域rs9287638において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

33.2% 48.8% 17.8%
  • CC33.2%
  • CA48.8%
  • AA17.8%

遺伝子領域rs9287638において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

43.2% 45.0% 11.7%
  • CC43.2%
  • CA45.0%
  • AA11.7%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:男性型脱毛症

体表的なDNA領域:男性型脱毛症

男性型脱毛症 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs10502861です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    68.3
    %
  • CT

    28.6
    %
  • TT

    2.9
    %

他に、男性型脱毛症に関わる遺伝子領域はrs12509636があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    0.7
    %
  • CT

    15.8
    %
  • TT

    83.4
    %

他に、男性型脱毛症に関わる遺伝子領域はrs185597083があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    99.9
    %
  • CA

    0.0
    %
  • AA

    0.0
    %

他に、男性型脱毛症に関わる遺伝子領域はrs2965030があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    0.0
    %
  • AG

    0.0
    %
  • GG

    99.9
    %

他に、男性型脱毛症に関わる遺伝子領域はrs35068491があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT

    99.9
    %
  • TC

    0.0
    %
  • CC

    0.0
    %

他に、男性型脱毛症に関わる遺伝子領域はrs9287638があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    33.2
    %
  • CA

    48.8
    %
  • AA

    17.8
    %

検査の根拠

マギル大学のLiらの研究により、男性型脱毛症の罹患リスクが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs10502861という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、男性型脱毛症のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 SLC14A2
関連遺伝子 RNU6-351P
関連遺伝子 PAGE2
関連遺伝子 TWIST1
関連遺伝子 RUNX1
関連遺伝子 LINC01937

seeDNAロゴアイコン参考文献

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