出生時の身長
概要
出生時の身長は、赤ちゃんがこの世に生まれた瞬間の健康状態や成長ポテンシャルを示す重要な指標の一つです。出生時に身長が高いことは、胎内での発育が順調であったことを示すことが多く、その後の身体的な成長や健康状態にも影響を与えると考えられています。
一方で、出生時の身長が低い場合は、母体の栄養状態、妊娠中のストレス、喫煙や環境要因など、多くの外的要因が関係していることが知られています。
これまで、出生時の身長は主に母体環境や生活習慣の影響を強く受けると考えられてきましたが、近年の研究により、遺伝的な要素も大きく関与していることが明らかになってきました。つまり、「どれくらいの身長で生まれるか」は、環境要因と遺伝要因の両方によって決まると考えられています。
ジェネレーションR研究グループのvan der Valkらの研究により、出生時の身長が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs6449353という領域が存在し、その領域の遺伝子にはTとCの2種類の変異があります。Tタイプの変異を持つ人は、出生時の身長が高い傾向にあることが分かりました。
遺伝子領域rs6449353において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT87.89%
- TC11.72%
- CC0.39%
遺伝子領域rs6449353において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT68.02%
- TC28.91%
- CC3.07%
遺伝子領域rs12534093において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT100.00%
- TA0.00%
- AA0.00%
遺伝子領域rs12534093において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT61.33%
- TA33.97%
- AA4.70%
検査の理論的根拠
体表的なDNA領域:出生時の身長
体表的なDNA領域:出生時の身長
出生時の身長 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs6449353です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。
-
TT
87.9% -
TC
11.7% -
CC
0.4%
他に、出生時の身長に関わる遺伝子領域はrs12534093があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
TT
100.0% -
TA
0.0% -
AA
0.0%
検査の根拠
ジェネレーションR研究グループのvan der Valkらの研究により、出生時の身長が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs6449353という領域が存在し、その領域の遺伝子にはTとCの2種類の変異があります。Tタイプの変異を持つ人は、出生時の身長が高い傾向にあることが分かりました。
今回調査したDNA領域
細胞中に存在するDNAマップの模式図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | LCORL |
|---|---|
| 関連遺伝子 | IGF2BP3 |
参考文献
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関連遺伝子 LCORL
- 参考リンク : 2015 Feb、Ralf J P van der Valkと研究グループがHum Mol Genet に発表したA novel common variant in DCST2 is associated with length in early life and height in adulthoodという研究によると出生時の身長 に関連するrs6449353の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 IGF2BP3
- 参考リンク : 2019 Oct、Xiao-Lin Yangと研究グループがFront Genet に発表したThree Novel Loci for Infant Head Circumference Identified by a Joint Association Analysisという研究によると出生時の身長 に関連するrs12534093の関連性が認められました。
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関連遺伝子 LCORL
- 参考リンク : 2015 Feb、Ralf J P van der Valkと研究グループがHum Mol Genet に発表したA novel common variant in DCST2 is associated with length in early life and height in adulthoodという研究によると出生時の身長 に関連するrs6449353の関連性が認められました。