ボディマス指数
概要
ボディマス指数(BMI)は、体重と身長のバランスを表す数値で、体格を評価するために使われる指標です。この数値は、体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割ることで求められます。
BMIは、肥満や痩せすぎなどを簡単に判定する方法として広く利用されています。
具体的には、BMIの値によって体格をいくつかのカテゴリに分類します。例えば、BMIが18.5未満の場合は「低体重」、18.5から24.9なら「標準体重」、25.0から29.9は「過体重」、そして30.0以上は「肥満」とされます。
このように、BMIは体重が適正かどうかを判断するためのシンプルな基準となります。
ただし、BMI値だけでは適正体重かどうかを判断できない場合があります。例えば、筋肉量が多いアスリートの場合、筋肉の重さでBMIが高くなってしまうことがありますが、これは実際には健康的な体型です。
また、BMIは年齢や性別による体脂肪の違いを考慮していないため、これらも加味して評価する必要があります。
BMIは健康リスクを評価するための重要な指標でもあり、BMIが高いと心臓病や糖尿病などのリスクも高くなります。一方で、BMIが低いと栄養不良や骨の弱さを示すことがあります。
そのため、健康的な体重範囲を維持することが長期的な健康にとって重要です。
ケンブリッジ大学のWillerらの研究により、BMIがrs17782313というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはTT、TC、CCの3つの遺伝子型があり、Cタイプの変異を持つ人は、BMIが高い傾向にあることが分かりました。
遺伝子領域rs17782313において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT54.11%
- TC38.90%
- CC6.99%
遺伝子領域rs17782313において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT59.23%
- TC35.46%
- CC5.31%
遺伝子領域rs284077において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT39.67%
- TC46.63%
- CC13.70%
遺伝子領域rs284077において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- TT49.03%
- TC41.98%
- CC8.99%
遺伝子領域rs35557355において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- AA14.79%
- AT47.34%
- TT37.87%
遺伝子領域rs35557355において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- AA38.81%
- AT46.97%
- TT14.21%
遺伝子領域rs4865290において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG73.23%
- GA24.69%
- AA2.08%
遺伝子領域rs4865290において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG19.07%
- GA49.20%
- AA31.73%
遺伝子領域rs10788066において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC42.13%
- CT45.56%
- TT12.32%
遺伝子領域rs10788066において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC53.22%
- CT39.47%
- TT7.32%
遺伝子領域rs11702843において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG97.14%
- GA2.84%
- AA0.02%
遺伝子領域rs11702843において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG58.69%
- GA35.84%
- AA5.47%
遺伝子領域rs1426654において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- AA0.00%
- AG0.96%
- GG99.04%
遺伝子領域rs1426654において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- AA85.02%
- AG14.38%
- GG0.61%
遺伝子領域rs1482853において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC28.99%
- CA49.70%
- AA21.30%
遺伝子領域rs1482853において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC37.87%
- CA47.34%
- AA14.80%
遺伝子領域rs17749561において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG100.00%
- GA0.00%
- AA0.00%
遺伝子領域rs17749561において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG83.50%
- GA15.76%
- AA0.74%
検査の理論的根拠
体表的なDNA領域:ボディマス指数
体表的なDNA領域:ボディマス指数
ボディマス指数 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs17782313です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。
-
TT
54.1% -
TC
38.9% -
CC
7.0%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs284077があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
TT
39.7% -
TC
46.6% -
CC
13.7%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs35557355があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
AA
14.8% -
AT
47.3% -
TT
37.9%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs4865290があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
GG
73.2% -
GA
24.7% -
AA
2.1%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs10788066があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
CC
42.1% -
CT
45.6% -
TT
12.3%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs11702843があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
GG
97.1% -
GA
2.8% -
AA
0.0%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs1426654があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
AA
0.0% -
AG
1.0% -
GG
99.0%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs1482853があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
CC
29.0% -
CA
49.7% -
AA
21.3%
他に、ボディマス指数に関わる遺伝子領域はrs17749561があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
-
GG
100.0% -
GA
0.0% -
AA
0.0%
検査の根拠
ケンブリッジ大学のWillerらの研究により、ボディマス指数の変動が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs17782313という領域が存在し、その領域の遺伝子にはTとCの2種類の変異があります。Tタイプの変異を持つ人は、ボディマス指数が高い傾向にあることが分かりました。
今回調査したDNA領域
細胞中に存在するDNAマップの模式図
- ■
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | RNU4-17P |
|---|---|
| 関連遺伝子 | RN7SKP156 |
| 関連遺伝子 | PPIAP63 |
| 関連遺伝子 | SPATA18 |
| 関連遺伝子 | NACAP2 |
| 関連遺伝子 | LINC00114 |
| 関連遺伝子 | SLC24A5 |
| 関連遺伝子 | LEKR1 |
| 関連遺伝子 | PHLPP1 |
参考文献
-
関連遺伝子 RNU4-17P
- 参考リンク : 2009 Jan、Cristen J Willerと研究グループがNat Genet に発表したSix new loci associated with body mass index highlight a neuronal influence on body weight regulationという研究によるとボディマス指数 に関連するrs17782313の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 RN7SKP156
- 参考リンク : 2022 Dec、Jie Huangと研究グループがNat Commun に発表したGenomics and phenomics of body mass index reveals a complex disease networkという研究によるとボディマス指数 に関連するrs284077の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 PPIAP63
- 参考リンク : 2023 Jul、Tabea Schoelerと研究グループがNat Hum Behav に発表したParticipation bias in the UK Biobank distorts genetic associations and downstream analysesという研究によるとボディマス指数 に関連するrs35557355の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 SPATA18
- 参考リンク : 2022 Dec、Jie Huangと研究グループがNat Commun に発表したGenomics and phenomics of body mass index reveals a complex disease networkという研究によるとボディマス指数 に関連するrs4865290の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 NACAP2
- 参考リンク : 2022 Nov、Fotios Koskeridisと研究グループがNat Commun に発表したPleiotropic genetic architecture and novel loci for C-reactive protein levelsという研究によるとボディマス指数 に関連するrs10788066の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 LINC00114
- 参考リンク : 2022 Nov、Fotios Koskeridisと研究グループがNat Commun に発表したPleiotropic genetic architecture and novel loci for C-reactive protein levelsという研究によるとボディマス指数 に関連するrs11702843の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 SLC24A5
- 参考リンク : 2014 Aug、Molly Scannell Bryanと研究グループがPLoS One に発表したGenome-wide association studies and heritability estimates of body mass index related phenotypes in Bangladeshi adultsという研究によるとボディマス指数 に関連するrs1426654の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 LEKR1
- 参考リンク : 2013 Sep、Margrit Urbanekと研究グループがHum Mol Genet に発表したThe chromosome 3q25 genomic region is associated with measures of adiposity in newborns in a multi-ethnic genome-wide association studyという研究によるとボディマス指数 に関連するrs1482853の関連性が認められました。
-
関連遺伝子 PHLPP1
- 参考リンク : 2022 Nov、Fotios Koskeridisと研究グループがNat Commun に発表したPleiotropic genetic architecture and novel loci for C-reactive protein levelsという研究によるとボディマス指数 に関連するrs17749561の関連性が認められました。