seeDNAロゴアイコン 運動能力(持久力)

概要

持久的運動能力は、長時間にわたって一定の運動強度を維持する力を指します。この能力は、主に心肺機能や筋肉の持久力、エネルギー供給システムの効率性など、複数の身体的要素によって決まります。
持久的運動能力は、マラソン、サイクリング、トライアスロンなど、長時間にわたるスポーツや運動において特に重要です。

心肺機能は持久的運動能力の中心的な要素です。心肺機能が優れていると、酸素を効率的に体内に取り込み、それを血液を通じて全身の筋肉に供給する能力が高まります。
これにより、筋肉が長時間にわたってエネルギーを生成し続けることが可能になります。心肺機能を高めるためには、定期的なジョギングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動が効果的です。
筋肉の持久力も、持久的運動能力を支える重要な要素です。筋肉の持久力は、特定の筋肉が長時間にわたって繰り返し収縮する能力を意味します。
筋肉の持久力を高めるためには、長時間の低強度トレーニングや、適度な負荷をかけたレジスタンストレーニングが有効です。これにより、筋繊維が強化され、長時間の運動に耐える能力が向上します。
エネルギー供給システムも、持久的運動能力において重要な役割を果たします。身体は、主に炭水化物と脂肪をエネルギー源として利用しますが、持久的運動では特に脂肪の利用が重要です。
脂肪は長時間の運動において安定したエネルギー供給を可能にするため、持久力を維持するためには脂肪の効率的な利用が求められます。

シュチェチン大学のMaciejewskaらの研究により、持久力(持久的運動能力)がrs8192678というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC、CT、TTの3つの遺伝子型があり、Cタイプの変異を持つ人は、持久力が高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs8192678において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

24.52% 50.00% 25.48%
  • CC24.52%
  • CT50.00%
  • TT25.48%

遺伝子領域rs8192678において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

45.80% 43.75% 10.45%
  • CC45.80%
  • CT43.75%
  • TT10.45%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:運動能力(持久力)

体表的なDNA領域:運動能力(持久力)

運動能力(持久力) に最も強く影響する遺伝子領域は、rs8192678です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    24.5
    %
  • CT

    50.0
    %
  • TT

    25.5
    %

検査の根拠

シュチェチン大学のMaciejewskaらの研究により、運動能力(持久力)が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs8192678という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、持久力が高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 PPARGC1A

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 PPARGC1A
  • 参考リンク : 2012、Agnieszka Maciejewskaと研究グループがJ Sports Sci に発表したThe PPARGC1A gene Gly482Ser in Polish and Russian athletesという研究によると運動能力(持久力) に関連するrs8192678の関連性が認められました。