seeDNAロゴアイコン 好酸球減少症

概要

好酸球減少症は、白血球の一種である好酸球が通常よりも極端に少ない状態を指します。好酸球は体の免疫システムの一部であり、寄生虫感染から身を守ることやアレルギー反応をコントロールする役割を果たします。
通常、好酸球は体内の白血球の約16%を占めます。しかし、好酸球減少症の人は、この割合が通常よりも大幅に低くなります。

好酸球減少症の原因はさまざまで、重度のストレスやステロイド薬の使用などによって引き起こされます。
また、細菌やウイルスなどの感染症が体内で発生すると、免疫システムが反応して好酸球の数が減少することもあります。
好酸球減少症を診断するときは、血液中の細胞数と種類を数える完全血球計数(CBC)検査が一般的に行われます。
CBC検査で好酸球の数を把握することは、病気の進行具合や治療の効果を確認することができるため、非常に重要となります。

ケンブリッジ大学のVuckovicらの研究により、好酸球の数がrs11700925というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC、CT、TTの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、好酸球の数が多い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs11700925において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • CC100.00%
  • CT0.00%
  • TT0.00%

遺伝子領域rs11700925において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

58.28% 36.12% 5.60%
  • CC58.28%
  • CT36.12%
  • TT5.60%

遺伝子領域rs34290285において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

72.41% 25.37% 2.22%
  • GG72.41%
  • GA25.37%
  • AA2.22%

遺伝子領域rs34290285において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

53.62% 39.21% 7.17%
  • GG53.62%
  • GA39.21%
  • AA7.17%

遺伝子領域rs7080536において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • GG100.00%
  • GA0.00%
  • AA0.00%

遺伝子領域rs7080536において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

93.63% 6.27% 0.10%
  • GG93.63%
  • GA6.27%
  • AA0.10%

遺伝子領域rs3093479において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

24.05% 49.98% 25.97%
  • AA24.05%
  • AG49.98%
  • GG25.97%

遺伝子領域rs3093479において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

77.94% 20.69% 1.37%
  • AA77.94%
  • AG20.69%
  • GG1.37%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:好酸球減少症

体表的なDNA領域:好酸球減少症

好酸球減少症 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs11700925です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    100.0
    %
  • CT

    0.0
    %
  • TT

    0.0
    %

他に、好酸球減少症に関わる遺伝子領域はrs34290285があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    72.4
    %
  • GA

    25.4
    %
  • AA

    2.2
    %

他に、好酸球減少症に関わる遺伝子領域はrs7080536があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    100.0
    %
  • GA

    0.0
    %
  • AA

    0.0
    %

他に、好酸球減少症に関わる遺伝子領域はrs3093479があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    24.0
    %
  • AG

    50.0
    %
  • GG

    26.0
    %

検査の根拠

ケンブリッジ大学のVuckovicらの研究により、好酸球の数が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs11700925という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、好酸球の数が多い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 RUNX1
関連遺伝子 D2HGDH
関連遺伝子 HABP2
関連遺伝子 IL9R

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 RUNX1
  • 参考リンク : 2020 Sep、Dragana Vuckovicと研究グループがCell に発表したThe Polygenic and Monogenic Basis of Blood Traits and Diseasesという研究によると好酸球減少症 に関連するrs11700925の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 D2HGDH
  • 参考リンク : 2016 Nov、William J Astleと研究グループがCell に発表したThe Allelic Landscape of Human Blood Cell Trait Variation and Links to Common Complex Diseaseという研究によると好酸球減少症 に関連するrs34290285の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 HABP2
  • 参考リンク : 2016 Nov、William J Astleと研究グループがCell に発表したThe Allelic Landscape of Human Blood Cell Trait Variation and Links to Common Complex Diseaseという研究によると好酸球減少症 に関連するrs7080536の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 IL9R
  • 参考リンク : 2020 Sep、Dragana Vuckovicと研究グループがCell に発表したThe Polygenic and Monogenic Basis of Blood Traits and Diseasesという研究によると好酸球減少症 に関連するrs3093479の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 HABP2
  • 参考リンク : 2020 Sep、Ming-Huei Chenと研究グループがCell に発表したTrans-ethnic and Ancestry-Specific Blood-Cell Genetics in 746,667 Individuals from 5 Global Populationsという研究によると好酸球減少症 に関連するrs7080536の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 HABP2
  • 参考リンク : 2020 Sep、Dragana Vuckovicと研究グループがCell に発表したThe Polygenic and Monogenic Basis of Blood Traits and Diseasesという研究によると好酸球減少症 に関連するrs7080536の関連性が認められました。