seeDNAロゴアイコン 節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型

概要

節外性NK/T細胞リンパ腫は、主に咽頭後部、副鼻腔など鼻腔に影響を及ぼします。
また皮膚や消化管、睾丸など別の部位にも影響を及ぼす場合もあります。この悪性腫瘍はアジア人や南アメリカ人の間でより多く見られ、エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)と密接に関連しています。

臨床的には、このリンパ腫は悪性が強く、発症する臓器に応じて様々な症状を示します。
鼻腔が影響を受けた場合は鼻閉や鼻出血(エピスタキス)、慢性的な鼻漏出(鼻腔から呼気が漏れる)などの症状を示します。
最初は副鼻腔炎などの軽症な疾患と間違えられることがありますが、病気が進行すると致死的中央顆粒腫(鼻の構造が破壊され、重度の顔面変形または破壊される状態)を引き起こす可能性があります。
これは予後(病気の見通し)が悪い種類のリンパ腫であり、治療には放射線療法、化学療法、患者に合わせた造血幹細胞移植が選択肢として挙げられます。

中山大学のLinらの研究により、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型の罹患リスクがrs13015714というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはGG、GT、TTの3つの遺伝子型があり、Gを持つ遺伝子型の人は、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs13015714において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

13.70% 46.63% 39.67%
  • GG13.70%
  • GT46.63%
  • TT39.67%

遺伝子領域rs13015714において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

5.87% 36.71% 57.43%
  • GG5.87%
  • GT36.71%
  • TT57.43%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型

体表的なDNA領域:節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型

節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs13015714です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • GG

    13.7
    %
  • GT

    46.6
    %
  • TT

    39.7
    %

検査の根拠

中山大学のLinらの研究により、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型の罹患リスクが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs13015714という領域が存在し、その領域の遺伝子にはGとTの2種類の変異があります。Gタイプの変異を持つ人は、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 IL18R1

seeDNAロゴアイコン参考文献