seeDNAロゴアイコン 性欲減退しやすさ

概要

テストステロンは、主に男性の体内で生成される主要な性ホルモンで、男性らしい特性(筋肉量、体毛、声の低さなど)の発現に関与していますが、女性の体内にも少量存在します。
テストステロンの値は、体のさまざまな機能に影響を与えるため、その値を測定することは、健康状態やホルモンバランスの評価において非常に重要です。

テストステロンは、血液中で3つの状態で存在します。1つ目は、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)に結合した形態で、約60%がこの状態です。2つ目は、アルブミンというタンパク質に弱く結合した状態で、これが約40%です。3つ目は、自由テストステロン(フリー・テストステロン)と呼ばれる、結合していない状態で、これが約1〜2%程度です。
自由テストステロンが、体内で最も活性の高い状態であり、実際に体の機能に影響を与えるのはこの部分です。
テストステロン値の測定は、血液検査によって行われます。この検査により、総テストステロン値、SHBGに結合したテストステロン、そして自由テストステロンのレベルを評価します。
総テストステロン値は、体内のテストステロンの総量を示しますが、実際に利用可能なテストステロン量を知るためには、自由テストステロンの値やSHBGの値も考慮する必要があります。

男性の場合、テストステロン値は年齢、生活習慣、健康状態などにより変動します。一般的に、テストステロンの値は思春期から成人期にかけてピークに達し、その後は加齢とともに徐々に低下します。
低いテストステロン値は性欲減退や筋力低下などの症状を引き起こします。

エクセター大学のRuthらの研究により、性欲減退のしやすさがrs10168169というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC、CT、TTの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、性欲減退しやすい傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs10168169において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

27.97% 49.83% 22.20%
  • CC27.97%
  • CT49.83%
  • TT22.20%

遺伝子領域rs10168169において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

6.76% 38.48% 54.77%
  • CC6.76%
  • CT38.48%
  • TT54.77%

遺伝子領域rs1180894において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • GG100.00%
  • GA0.00%
  • AA0.00%

遺伝子領域rs1180894において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

56.12% 37.59% 6.29%
  • GG56.12%
  • GA37.59%
  • AA6.29%

遺伝子領域rs147676232において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • CC100.00%
  • CT0.00%
  • TT0.00%

遺伝子領域rs147676232において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

97.51% 2.48% 0.02%
  • CC97.51%
  • CT2.48%
  • TT0.02%

遺伝子領域rs6031598において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

40.89% 46.11% 13.00%
  • GG40.89%
  • GT46.11%
  • TT13.00%

遺伝子領域rs6031598において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

17.55% 48.69% 33.76%
  • GG17.55%
  • GT48.69%
  • TT33.76%

遺伝子領域rs35318931において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • GG100.00%
  • GA0.00%
  • AA0.00%

遺伝子領域rs35318931において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

86.14% 13.34% 0.52%
  • GG86.14%
  • GA13.34%
  • AA0.52%

遺伝子領域rs4092465において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

59.91% 34.98% 5.11%
  • AA59.91%
  • AG34.98%
  • GG5.11%

遺伝子領域rs4092465において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

15.53% 47.76% 36.71%
  • AA15.53%
  • AG47.76%
  • GG36.71%

遺伝子領域rs55771168において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

34.40% 48.50% 17.10%
  • TT34.40%
  • TC48.50%
  • CC17.10%

遺伝子領域rs55771168において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

49.61% 41.65% 8.74%
  • TT49.61%
  • TC41.65%
  • CC8.74%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:性欲減退しやすさ

体表的なDNA領域:性欲減退しやすさ

性欲減退しやすさ に最も強く影響する遺伝子領域は、rs10168169です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    28.0
    %
  • CT

    49.8
    %
  • TT

    22.2
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs1180894があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    100.0
    %
  • GA

    0.0
    %
  • AA

    0.0
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs147676232があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    100.0
    %
  • CT

    0.0
    %
  • TT

    0.0
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs6031598があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    40.9
    %
  • GT

    46.1
    %
  • TT

    13.0
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs35318931があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    100.0
    %
  • GA

    0.0
    %
  • AA

    0.0
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs4092465があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    59.9
    %
  • AG

    35.0
    %
  • GG

    5.1
    %

他に、性欲減退しやすさに関わる遺伝子領域はrs55771168があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT

    34.4
    %
  • TC

    48.5
    %
  • CC

    17.1
    %

検査の根拠

エクセター大学のRuthらの研究により、性欲減退しやすさが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs10168169という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、性欲減退しやすい傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 ANAPC1
関連遺伝子 BEX3
関連遺伝子 STARD8
関連遺伝子 HNF4A
関連遺伝子 SRPX
関連遺伝子 ST8SIA3
関連遺伝子 CCDC153

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 ANAPC1
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs10168169の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 BEX3
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs1180894の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 STARD8
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs147676232の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 HNF4A
  • 参考リンク : 2021 Feb、Nasa Sinnott-Armstrongと研究グループがNat Genet に発表したGenetics of 35 blood and urine biomarkers in the UK Biobankという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs6031598の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ANAPC1
  • 参考リンク : 2022 Apr、Cameron B Haasと研究グループがEndocrinology に発表したCross-ancestry Genome-wide Association Studies of Sex Hormone Concentrations in Pre- and Postmenopausal Womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs10168169の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 STARD8
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs147676232の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 SRPX
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs35318931の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ST8SIA3
  • 参考リンク : 2022 Apr、Cameron B Haasと研究グループがEndocrinology に発表したCross-ancestry Genome-wide Association Studies of Sex Hormone Concentrations in Pre- and Postmenopausal Womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs4092465の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 CCDC153
  • 参考リンク : 2020 Feb、Katherine S Ruthと研究グループがNat Med に発表したUsing human genetics to understand the disease impacts of testosterone in men and womenという研究によると性欲減退しやすさ に関連するrs55771168の関連性が認められました。