seeDNAロゴアイコン 非黒色腫皮膚がん

概要

非メラノーマ皮膚がんは、皮膚の中でメラノサイト以外の細胞から生じるがんの一種です。
このがんは、基底細胞がん(BCC)と扁平上皮がん(SCC)に大別できます。
発症すると皮膚の損傷が見られ、通常の皮膚とは異なる外観を示します。
BCCは真珠のようなコブやしこりが現れます。薄い傷跡のように見えるケースもあり、主に顔、首、腕などの太陽に晒される部位に発症します。
一方、SCCは赤いしこりやうろこ状のかさぶたが現れます。全身に発症する可能性がありますが、日光に晒された部分に発症しやすい傾向にあります。

これらのがんの外観はピンクや赤色、茶色を示すことが多くあります。
症状としては出血やかゆみ、痛みなどがあり、自然治癒しないため、早期発見と治療が重要です。
体の他の部位への転移は少ないですが、隣接する組織や臓器に広がる可能性があるため注意が必要です。

QIMR Berghofer医学研究所のLiyanageらの研究により、非黒色腫皮膚がんの罹患リスクがrs2776348というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはAA、AC、CCの3つの遺伝子型があり、Aを持つ遺伝子型の人は、非黒色腫皮膚がんのリスクが高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs2776348において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

40.27% 46.38% 13.35%
  • AA40.27%
  • AC46.38%
  • CC13.35%

遺伝子領域rs2776348において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

39.92% 46.53% 13.56%
  • AA39.92%
  • AC46.53%
  • CC13.56%

遺伝子領域rs2776353において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

40.89% 46.11% 13.00%
  • AA40.89%
  • AT46.11%
  • TT13.00%

遺伝子領域rs2776353において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

41.77% 45.72% 12.51%
  • AA41.77%
  • AT45.72%
  • TT12.51%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:非黒色腫皮膚がん

体表的なDNA領域:非黒色腫皮膚がん

非黒色腫皮膚がん に最も強く影響する遺伝子領域は、rs2776348です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • AA

    40.3
    %
  • AC

    46.4
    %
  • CC

    13.4
    %

他に、非黒色腫皮膚がんに関わる遺伝子領域はrs2776353があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    40.9
    %
  • AT

    46.1
    %
  • TT

    13.0
    %

検査の根拠

QIMR Berghofer医学研究所のLiyanageらの研究により、非黒色腫皮膚がんの罹患リスクが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs2776348という領域が存在し、その領域の遺伝子にはAとCの2種類の変異があります。Aタイプの変異を持つ人は、非黒色腫皮膚がんのリスクが高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 PCSEAT
関連遺伝子 PCSEAT

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 PCSEAT
  • 参考リンク : 2019 Sep、Upekha E Liyanageと研究グループがHum Mol Genet に発表したCombined analysis of keratinocyte cancers identifies novel genome-wide lociという研究によると非黒色腫皮膚がん に関連するrs2776348の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 PCSEAT
  • 参考リンク : 2018 May、Alessia Viscontiと研究グループがNat Commun に発表したGenome-wide association study in 176,678 Europeans reveals genetic loci for tanning response to sun exposureという研究によると非黒色腫皮膚がん に関連するrs2776353の関連性が認められました。