seeDNAロゴアイコン 肥満になりやすさ

概要

肥満は、体脂肪が過剰に蓄積し、健康に悪影響を及ぼす状態です。摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回ると、余分なエネルギーが脂肪として蓄積され、肥満になります。
この状態は遺伝的、行動的、代謝的、ホルモン的な要因に影響されます。

肥満の発展にはアディプシン(補体因子D)が重要です。これは免疫システムと脂肪貯蔵の調節に関わるタンパク質で、体内のアディプシンが高いと脂肪組織が増え、肥満に寄与する可能性があります。
アディプシンはエネルギー調節と代謝に関する複雑な経路の一部で、その過剰な活性化は脂肪の蓄積を促進します。
肥満は健康に深刻な影響を与え、2型糖尿病、心血管疾患、特定のがん、代謝症候群など多くの疾患のリスクを高めます。
また、自尊心に影響し、社会的偏見を招くこともあります。肥満のケアには、ライフスタイルの改善、食事の変更、運動、薬物療法、場合によっては手術が含まれ、そのアプローチは多岐にわたります。

米国国立衛生研究所のMeeksらの研究により、肥満の罹患リスクがrs201751833というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはTT,TG,GGの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、肥満のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs201751833において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

40.27% 46.38% 13.35%
  • TT40.27%
  • TG46.38%
  • GG13.35%

遺伝子領域rs201751833において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

62.15% 33.37% 4.48%
  • TT62.15%
  • TG33.37%
  • GG4.48%

遺伝子領域rs2030323において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

15.17% 47.55% 37.28%
  • AA15.17%
  • AC47.55%
  • CC37.28%

遺伝子領域rs2030323において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

4.74% 34.05% 61.21%
  • AA4.74%
  • AC34.05%
  • CC61.21%

遺伝子領域rs1042713において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

31.10% 49.33% 19.56%
  • GG31.10%
  • GA49.33%
  • AA19.56%

遺伝子領域rs1042713において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

37.45% 47.49% 15.05%
  • GG37.45%
  • GA47.49%
  • AA15.05%

遺伝子領域rs1805081において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

54.82% 38.44% 6.74%
  • TT54.82%
  • TC38.44%
  • CC6.74%

遺伝子領域rs1805081において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

39.40% 46.74% 13.86%
  • TT39.40%
  • TC46.74%
  • CC13.86%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:肥満になりやすさ

体表的なDNA領域:肥満になりやすさ

肥満になりやすさ に最も強く影響する遺伝子領域は、rs201751833です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • TT

    40.3
    %
  • TG

    46.4
    %
  • GG

    13.4
    %

他に、肥満になりやすさに関わる遺伝子領域はrs2030323があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    15.2
    %
  • AC

    47.6
    %
  • CC

    37.3
    %

他に、肥満になりやすさに関わる遺伝子領域はrs1042713があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG

    31.1
    %
  • GA

    49.3
    %
  • AA

    19.6
    %

他に、肥満になりやすさに関わる遺伝子領域はrs1805081があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT

    54.8
    %
  • TC

    38.4
    %
  • CC

    6.7
    %

検査の根拠

米国国立衛生研究所のMeeksらの研究により、肥満の罹患リスクが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs201751833という領域が存在し、その領域の遺伝子にはTとGの2種類の変異があります。Tタイプの変異を持つ人は、肥満のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 PRPS1P1
関連遺伝子 BDNF
関連遺伝子 ADRB2
関連遺伝子 NPC1

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 PRPS1P1
  • 参考リンク : 2021 Oct、Karlijn A C Meeksと研究グループがGenome Med に発表したGenome-wide analyses of multiple obesity-related cytokines and hormones informs biology of cardiometabolic traitsという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs201751833の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 BDNF
  • 参考リンク : 2013 May、Sonja I Berndtと研究グループがNat Genet に発表したGenome-wide meta-analysis identifies 11 new loci for anthropometric traits and provides insights into genetic architectureという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs2030323の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ADRB2
  • 参考リンク : 2012、Maha H Daghestaniと研究グループがInt J Endocrinol に発表したArginine 16 Glycine Polymorphism in β2-Adrenergic Receptor Gene is Associated with Obesity, Hyperlipidemia, Hyperleptinemia, and Insulin Resistance in Saudisという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs1042713の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 PRPS1P1
  • 参考リンク : 2021 Oct、Karlijn A C Meeksと研究グループがGenome Med に発表したGenome-wide analyses of multiple obesity-related cytokines and hormones informs biology of cardiometabolic traitsという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs201751833の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 BDNF
  • 参考リンク : 2013 May、Sonja I Berndtと研究グループがNat Genet に発表したGenome-wide meta-analysis identifies 11 new loci for anthropometric traits and provides insights into genetic architectureという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs2030323の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 NPC1
  • 参考リンク : 2011、Camilla Helene Sandholtと研究グループがPLoS One に発表したStudies of metabolic phenotypic correlates of 15 obesity associated gene variantsという研究によると肥満になりやすさ に関連するrs1805081の関連性が認められました。