赤ワインの好み
- 赤ワインの好みは遺伝子・味の感じ方・食文化が重なって決まる性質で、個人差が大きいです。
- DNA領域rs713598のGタイプを持つ人は赤ワインを好む傾向があることがエディンバラ大学の研究で分かりました。
- 苦味・渋みの感じやすさの遺伝子による違いが渋み(タンニン)の強い赤ワインの好みを左右します。
概要
【概要】 赤ワインの好みは、これまでの経験、食生活、文化、遺伝子、環境など、いろいろなことに影響されます。 赤ワインの風味(味や香り)は、ブドウの品種、熟成(寝かせて味を深めること)のやり方、産地の気候や土で決まります。
【特徴】 例えば、どっしりと重く渋みの強いワインが好きな人もいれば、軽くて果物の味が豊かなワインが好きな人もいます。 渋み(タンニン)の強さ、酸味、甘味のバランスが好みに影響します。 経験や知識も好みに関わり、ワインのことをよく知るようになると好みが変わることがあります。
【メカニズム】 育った文化も大切で、ワインを毎日のように飲む地域では、赤ワインを好む人が多くなります。 遺伝子の影響もあり、苦味や渋みの感じやすさの違いが好みに影響します。
【科学的根拠】 エディンバラ大学のMay-Wilsonらの研究で、赤ワインの好みにrs713598というDNA領域が関係していることが分かりました。 このDNA領域にはCC、CG、GGの3つの遺伝子型があり、Gタイプを持つ人は赤ワインを好む傾向があることが分かりました。
赤ワインの好みとは何か
赤ワインの好みとは、赤ワインの風味・渋み・酸味をどれくらい好むかという個人ごとの傾向です。遺伝子・味の感じ方・食文化・経験がいくつも重なって影響します。好みはずっと同じではなく、知識や経験が増えると変わります(1)。
赤ワインの好みに影響する要因
赤ワインの好みを決める要因は、大きく4つに分けられます。
- 遺伝子の影響:苦味・渋みの感じやすさを決める遺伝子の違い(rs713598)が好みに関係しています。
- 味の要因:渋み(タンニン)の強さ・酸味・甘味のバランスが好みを左右します。
- 環境の要因:ブドウの品種・産地の気候・熟成のやり方が風味を決めます。
- 文化の要因:ワインを毎日のように飲む地域では赤ワインを好む人が多いです。
赤ワインの味わいの分類
赤ワインはボディ(重さ)によって3つに分けられ、好みが分かれます。
- フルボディ:渋み(タンニン)が強く、濃くて重い味わいです(カベルネ・ソーヴィニヨンなど)。
- ミディアムボディ:バランスの取れた中間的な味わいです(メルロー、サンジョヴェーゼなど)。
- ライトボディ:軽くて果物の味が豊かです(ピノ・ノワール、ガメイなど)。
遺伝子による味の感じ方の違い
| 比較項目 | 苦味を感じやすい人 | 苦味を感じにくい人 |
|---|---|---|
| タンニンの感じ方 | 渋みを強く感じます。 | 渋みをマイルドに感じます。 |
| 好むワインタイプ | 軽め(ライトボディ)・甘口を好む傾向 | 重め(フルボディ)・辛口を好む傾向 |
| 赤ワインの好み | 白ワインを好む傾向 | 赤ワインを好む傾向 |
| 遺伝子型の傾向 | rs713598 CC型が多いです。 | rs713598 GG型が多いです。 |
赤ワインの好みと健康への影響
赤ワインにはポリフェノール(レスベラトロール)という、体のサビつき(酸化)を防ぐ働きを持つ成分が含まれています。
- 適量を飲む場合:心臓や血管を守る効果がある可能性が研究で示されています。
- 飲みすぎた場合:肝臓の病気・アルコール依存症のリスクが高まります。
- 個人差:アルコールを分解する力の遺伝子による違いが影響します。
好みに影響する主な要因
赤ワインをどれくらい好むかは人によって大きく違い、次のことが影響します。
- 遺伝子の影響(DNA領域rs713598の遺伝子型)
- お酒を飲んだ経験・ワインの知識
- 食文化・生活環境
- 年齢による味の感じ方の変化
遺伝子と赤ワインの好みの関係
DNA領域rs713598と好みの傾向の関係
エディンバラ大学のMay-Wilsonらの研究(1)で、DNA領域rs713598が赤ワインの好みと関係していることが分かりました。
- rs713598にはCC・CG・GGの3つの遺伝子型が存在します。
- Gタイプを持つ遺伝子型(CG型・GG型)の人は、赤ワインを好む傾向があります。
日本人の遺伝子型の割合(rs713598)
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 |
|---|---|---|
| CC型 | 18.7% | 33.3% |
| CG型 | 49.0% | 48.7% |
| GG型 | 32.1% | 17.8% |
検査の科学的な根拠
代表的なDNA領域:赤ワインの好み
赤ワインの好みに最も強く影響するDNA領域は、rs713598です。 日本で同じ遺伝子型を持つ人の割合は下記のとおりです。
- CC
18.7 % - CG
49.0 % - GG
32.1 %
検査の根拠
エディンバラ大学のMay-Wilsonらの研究で、赤ワインの好みに遺伝子が関係していることが分かりました。人のDNAには、rs713598という場所があり、ここにはCとGの2種類のタイプがあります。Gタイプを持つ人は、赤ワインを好む傾向があることが分かりました(1)。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAマップの模式図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | MGAM |
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よくある質問
Q1. 赤ワインの好みは遺伝子で決まりますか?
赤ワインの好みには遺伝子が関与しています。エディンバラ大学のMay-Wilsonらの研究で、DNA領域rs713598のGタイプを持つ人は赤ワインを好む傾向があることが分かりました。ただし、経験・食文化・環境も好みに影響します(1)。
Q2. 赤ワインの好みに影響する要因は何ですか?
赤ワインの好みは、遺伝子による苦味・渋みの感じやすさ、ブドウの品種や熟成のやり方、食文化・お酒を飲んだ経験、渋み・酸味・甘味のバランスの感じ方など、いくつもの要因が重なって影響します(1)。
Q3. 遺伝子検査で赤ワインの好みの傾向は分かりますか?
DNA領域rs713598の遺伝子型を調べることで、赤ワインの好みの傾向を知ることができます。CC型・CG型・GG型の3つの遺伝子型があり、Gタイプを持つ人(CG型・GG型)は赤ワインを好む傾向があります(1)。
Q4. 赤ワインの味の感じ方と遺伝子の関係は?
苦味を感じる仕組み(苦味受容体)の遺伝子の違いが、味の感じ方に関係しています。苦味に敏感な人は渋み(タンニン)の強い赤ワインを避ける傾向があり、苦味を感じにくい人はどっしり重い(フルボディの)赤ワインを好む傾向があります。