座りがちなライフスタイルを持つ傾向
- 座りがちな生活はDNA領域rs2220599のGタイプと関係し、遺伝子の影響・まわりの環境・生活習慣が組み合わさって影響します。
- 日本人でGG型を持つ人の割合は20.4%で、世界平均の4.8%より15.6ポイント高いです。
- 関係する遺伝子はLINC02142であり、運動を習慣にすることで健康へのリスクを減らせます。
概要
【概要】 運動不足の生活スタイルとは、体を動かすことが少なく、座ったり横になったりしている時間が長い生活のことです。 デスクに座る、テレビを見る、パソコンやスマートフォンを使う、車で通勤するなど、心臓の動き(心拍数)や筋肉の働きがほとんど増えないことに多くの時間を使います。
【特徴】 今の職場の環境や都会での暮らし、パソコンやスマートフォンなどの機械を使う機会が増えたことが、この生活スタイルに関係しています。
【メカニズム】 体を動かさないと、食事でとるカロリーと体が使うエネルギーのバランスが崩れます。その結果、体重が増えたり、筋肉がやせて細くなったり、体がかたくなったりすることがあります。 また、肥満、2型糖尿病、心臓や血管の病気、一部のがんにかかるリスクも高まります。 さらに、運動中に出る「エンドルフィン」(気分を良くする脳内の物質)が減るため、不安やうつ病など心の健康にも影響する可能性があります。 こうした悪い影響を減らし、より健康に暮らすためには、歩くことやストレッチなどの運動を定期的に取り入れることが大切です。
【科学的根拠】 フローニンゲン大学のvan de Vegteらの研究により、座りがちな生活になりやすい傾向が、rs2220599というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはCC、CG、GGの3つの遺伝子型があり、Gを持つ遺伝子型の人は、座りがちな生活になりやすい傾向があることが分かりました。
座りがちなライフスタイルとは何か
座りがちなライフスタイルとは、体を動かすことが少なく、座ったり横になったりして過ごす時間が長い生活のことです。デスクワーク・テレビを見る・パソコン操作・スマートフォンを使う・車通勤など、心拍数や筋肉の働きがほとんど増えないことに時間を使う状態を指します。今の職場の環境や都会での暮らし、デジタル機器が広まったことが、この生活スタイルを後押ししています。
座りがちな生活が引き起こす健康リスク
座りがちな生活は、体と心の両方の健康にさまざまなリスクをもたらします。
- 体重増加:食事でとるカロリーと体が使うエネルギーのバランスが崩れ、脂肪がたまります。
- 筋力の低下:筋肉がやせて細くなり、体がかたくなります。
- 病気のリスクが上がる:肥満・2型糖尿病・心臓や血管の病気・一部のがんのリスクが高まります。
- 心の健康への影響:運動中に出るエンドルフィン(気分を良くする物質)が減り、不安やうつ病のリスクが高まります。
活動的な生活と座りがちな生活のちがい
| 比較項目 | 活動的な生活 | 座りがちな生活 |
|---|---|---|
| 1日の歩数 | 8,000歩以上 | 3,000歩未満 |
| 座っている時間 | 1日6時間未満 | 1日8時間以上 |
| 肥満のリスク | 低い | 高い |
| 心臓や血管の病気のリスク | 低い | 高い |
| 心の健康 | エンドルフィンで気分が安定 | 不安・うつ病のリスクが上がります。 |
座りがちな生活を改善する方法
体を動かす習慣を毎日の生活に取り入れることで、座りがちな生活の悪い影響を減らせます。
- 1時間ごとに5〜10分、歩いたりストレッチをしたりします。
- 立ったまま使える机を使い、座っている時間を減らします。
- 通勤のときに歩きや自転車を取り入れます。
- 昼休みに歩く習慣をつけます。
- できるだけ階段を使います。
遺伝子と座りがちなライフスタイルの関連
DNA領域rs2220599と座りがちな生活の関係
フローニンゲン大学のvan de Vegteらの研究(1)により、DNA領域rs2220599が座りがちな生活になりやすい傾向と関係していることが分かりました。
- rs2220599にはCC・CG・GGの3つの遺伝子型があります。
- Gタイプを持つ遺伝子型の人は、座りがちな生活になりやすい傾向があります。
- 関係する遺伝子はLINC02142です。
日本人の遺伝子型の割合(rs2220599)
日本人と世界の遺伝子型の割合には、大きな違いがあります。
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 | 違い |
|---|---|---|---|
| CC型 | 30.0% | 60.6% | −30.6ポイント |
| CG型 | 49.5% | 34.4% | +15.1ポイント |
| GG型 | 20.4% | 4.8% | +15.6ポイント |
検査の理由となる研究
代表的なDNA領域:座りがちな生活になりやすい傾向
座りがちな生活になりやすい傾向 に最も強く影響するDNA領域は、rs2220599です。 日本でそれぞれの遺伝子タイプを持つ人の割合は下記のとおりです。
- CC
30.0 % - CG
49.5 % - GG
20.4 %
検査の根拠
フローニンゲン大学のvan de Vegteらの研究(1)により、座りがちな生活になりやすい傾向が遺伝子と関係していることが分かりました。人間のDNAには、rs2220599という場所があり、そこにはCとGの2つのタイプがあります。Gタイプを持つ人は、座りがちな生活になりやすい傾向があることが分かりました。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAの地図のイメージ図
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関係する遺伝子
| 関係する遺伝子 | LINC02142 |
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よくある質問
Q1. 座りがちなライフスタイルとは何ですか?
座りがちなライフスタイルとは、体を動かすことが少なく、座ったり横になったりして過ごす時間が長い生活のことです。デスクワーク・テレビを見る・スマートフォン操作・車通勤などがこれにあたり、肥満・2型糖尿病・心臓や血管の病気・一部のがんのリスクを高めます(1)。
Q2. 座りがちなライフスタイルに関連する遺伝子は何ですか?
フローニンゲン大学のvan de Vegteらの研究により、DNA領域rs2220599が座りがちな生活になりやすい傾向と関係していることが分かりました。Gタイプを持つ人は座りがちな生活になりやすい傾向があり、関係する遺伝子はLINC02142です(1)。
Q3. 座りがちなライフスタイルの健康リスクは?
体重が増える・筋肉がやせる・体がかたくなるにつながります。肥満・2型糖尿病・心臓や血管の病気・一部のがんのリスクが高まり、気分を良くするエンドルフィンが減ることで不安やうつ病のリスクも高まります。
Q4. 遺伝子検査で座りがちな生活になりやすいかどうかは分かりますか?
DNA領域rs2220599の遺伝子型を調べることで、座りがちな生活になりやすい傾向を知ることができます。日本人でGG型を持つ人の割合は20.4%で、世界平均の4.8%より15.6ポイント高いのが特徴です(1)。
Q5. 座りがちな生活を改善する方法は?
1時間ごとに5〜10分、歩いたりストレッチをしたりすることがすすめられています。立ったまま使える机(スタンディングデスク)を使う・通勤のときに歩きや自転車を取り入れる・昼休みに歩くなど、毎日の生活に体を動かす時間を決まって入れることが効果的です。