seeDNAロゴアイコン 短期記憶能力

概要

短期記憶とは、人間が短期間に限られた量の情報を保持し、すぐに利用できる状態にする能力のことです。一般的に、練習や特別な記憶戦略を使わずに、短期記憶は約20から30秒の間に7±2個のアイテムを保持することができます。
保持される情報は、視覚イメージ、音、言語情報など、様々なタイプがあります。
この能力は、日常生活で重要な役割を果たします。例えば、話を理解するために短期間単語を記憶することや、問題を解くために一時的に数字を覚えること、最近ダイヤルした電話番号を思い出すことなどです。
ただし、短期記憶の容量は個人によって異なり、年齢、健康状態、認知トレーニングなどの要因によって影響を受けます。
短期記憶は、一時的に情報を保持しておくためのフォルダのような役割を果たします。また、認知タスクを行うために情報を短期間に操作するワーキングメモリーと密接に関連しています。
短期記憶について説明する際には、ワーキングメモリーの側面もよく含まれます。

ヘルシンキ大学のLahtiらの研究により、短期記憶能力がrs9528384というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはAA,AG,GGの3つの遺伝子型があり、Aを持つ遺伝子型の人は、短期記憶能力が高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs9528384において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

95.25% 4.69% 0.06%
  • AA95.25%
  • AG4.69%
  • GG0.06%

遺伝子領域rs9528384において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

55.45% 38.03% 6.52%
  • AA55.45%
  • AG38.03%
  • GG6.52%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:短期記憶能力

体表的なDNA領域:短期記憶能力

短期記憶能力 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs9528384です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • AA

    95.3
    %
  • AG

    4.7
    %
  • GG

    0.1
    %

検査の根拠

ヘルシンキ大学のLahtiらの研究により、短期記憶能力が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs9528384という領域が存在し、その領域の遺伝子にはAとGの2種類の変異があります。Aタイプの変異を持つ人は、短期記憶能力が高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 LINC02339

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 LINC02339
  • 参考リンク : 2022 Nov、Jari Lahtiと研究グループがMol Psychiatry に発表したGenome-wide meta-analyses reveal novel loci for verbal short-term memory and learningという研究によると短期記憶能力 に関連するrs9528384の関連性が認められました。