DNA鑑定|一生の悩みを2日で解決|国内自社ラボDNA鑑定

ダブラチニブの副作用(下痢)の重さ

ダブラフェニブの副作用(下痢)のイメージ画像
  • ダブラフェニブ(ダブラチニブ)は特定の皮膚がんの治療薬で、副作用として下痢が起こることがあります。
  • DNA領域rs16999497のC型を持つ人は、ダブラフェニブによる下痢の副作用が出やすい傾向があります。
  • 日本人でC型を持つ人の割合(TC型29.2%+CC型3.1%)は世界平均(TC型4.1%)より高いです。

概要

【疾患の概要】 ダブラフェニブは、特定の皮膚がんの治療に使われる薬です。副作用の一つとして、下痢が起こることがあります。 ここでいう下痢とは、ふだんの便とは違う水っぽい便が何度も出る状態のことです。

【症状と特徴】 下痢の程度は軽いものから重いものまであり、重い場合は体の水分が足りなくなる「脱水」のサインが出ることもあります。 下痢の症状には、おなかがけいれんするような痛みや不快感、急にトイレに行きたくなることなどがあります。脱水になると、のどの渇き、尿の量が減る、めまいなどが起こることがあります。

【治療と注意点】 ダブラフェニブを飲んで下痢が起きたときは、こまめに水分をとり、医師や薬剤師などの専門家に相談することが大切です。 医師は、食事の見直しや市販薬での対処、必要に応じて処方薬をすすめることがあります。 副作用をしっかりケアし、患者さんが楽に過ごせるように、定期的に検査を受けることが必要です。

【遺伝子の影響】 GSK医薬品研究センターのYeoらの研究で、ダブラフェニブの効き方がrs16999497というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはTT、TC、CCの3つの遺伝子型があり、Cを持つ遺伝子型の人は、ダブラフェニブの効果が高い傾向にあることが分かりました。

ダブラフェニブの副作用(下痢)とは何か

ダブラフェニブ(ダブラチニブ)は、BRAFという遺伝子に変化がある特定の皮膚がん(悪性黒色腫)の治療に使われる、がん細胞の特定の目印をねらって働く薬(分子標的薬)です。副作用の一つとして下痢が報告されており、その重さは遺伝子の影響と関係しています。

ダブラフェニブによる下痢の症状

ダブラフェニブを飲んだときに起こる下痢は、ふだんの便とは違う水っぽい便が何度も出る状態のことです。症状の程度は、軽いものから重いものまでさまざまです。

  • 軽い場合:やわらかい便・1日に何回も便が出ます。
  • 中くらいの場合:おなかのけいれんするような痛み・不快感・急にトイレに行きたくなります。
  • 重い場合:脱水のサイン(のどの渇き・尿の量が減る・めまい)

ダブラフェニブで下痢が起きたときの対処法

副作用として下痢が起きたときは、次のような対応がすすめられます。

  • 水分補給:経口補水液や水をこまめに飲みます。
  • 食事調整:消化しやすい食べ物に切り替えます。
  • 市販薬:医師の指示のもとで下痢止めの薬を使います。
  • 医療相談:重い場合は、処方薬の変更や薬の量の調整を検討します。

定期的に検査を受け、副作用をしっかり管理して、患者さんが楽に過ごせるようにすることが大切です。

下痢の重さと遺伝子の関係

GSK医薬品研究センターのYeoらの研究(2017年)で、ダブラフェニブの副作用(下痢)の重さが、DNA領域rs16999497の遺伝子型と関係していることが分かりました。

  • rs16999497にはTT・TC・CCの3つの遺伝子型が存在します。
  • C型を持つ遺伝子型(TC・CC)の人は、副作用(下痢)が出やすい傾向があります。

日本人と世界の遺伝子型分布の比較

遺伝子型 日本人の割合 世界の割合
TT型 67.6% 95.7%
TC型 29.2% 4.1%
CC型 3.1% 0.1%以下

日本人はC型を持つ人の割合(TC型+CC型=32.3%)が、世界平均(4.1%)と比べてとても高いという特徴があります。

DNA領域rs16999497で、日本で各遺伝子型を持つ人の割合

  • TT
    67.6%
  • TC
    29.2%
  • CC
    3.1%

DNA領域rs16999497で、世界で各遺伝子型を持つ人の割合

  • TT
    95.7%
  • TC
    4.1%
  • CC
    0.1%以下

検査の理論的な根拠

代表的なDNA領域:ダブラチニブの副作用(下痢)の重さ

ダブラチニブの副作用(下痢)の重さに最も強く影響するDNA領域は、rs16999497です。 日本でのこの遺伝子型の分布は、下記のとおりです。

  • TT
    67.6 %
  • TC
    29.2 %
  • CC
    3.1 %

検査の根拠

GSK医薬品研究センターのYeoらの研究で、ダブラフェニブの効き方が遺伝子と関係していることが分かりました。人のDNAにはrs16999497という場所があり、そこにはTとCの2種類のタイプがあります。Tタイプを持つ人は、ダブラフェニブの効果が高い傾向にあることが分かりました。

今回調査したDNA領域

細胞の中にあるDNAマップの模式図

Image
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■
  • ■

関連遺伝子

関連遺伝子 OCRL

よくある質問

Q1. ダブラフェニブの副作用として下痢が起こるのはなぜですか?

ダブラフェニブは、がんの増殖にかかわるBRAFというたんぱく質の働きをおさえる薬です。がん細胞だけでなく、腸などの消化管の内側をおおう粘膜の正常な信号のやりとりにも影響するため、副作用として下痢が起こります。症状は軽いものから重いものまで幅広く、重い場合は脱水(体の水分が足りなくなること)を起こすことがあります。

Q2. ダブラフェニブによる下痢の重さに遺伝子は関係しますか?

GSK医薬品研究センターのYeoらの研究で、DNA領域rs16999497の遺伝子型が、ダブラフェニブの副作用(下痢)の重さと関係していることが分かりました。C型を持つ遺伝子型の人は、副作用が出やすい傾向にあります。

Q3. ダブラフェニブで下痢が起きたときはどうすればよいですか?

こまめに水分をとり、医師などの専門家に相談することが最も大切です。医師は、食事の見直し、下痢止めの薬の提案、必要に応じて処方薬の変更や薬の量の調整を行います。脱水のサイン(のどの渇き・尿の量が減る・めまい)がある場合は、すぐに病院を受診してください。

Q4. rs16999497の遺伝子型分布は日本と世界でどう異なりますか?

日本ではTT型67.6%・TC型29.2%・CC型3.1%であるのに対し、世界全体ではTT型95.7%・TC型4.1%・CC型0.1%以下です。日本人はC型を持つ人の割合が世界平均より高いという特徴があります。

参考文献