seeDNAロゴアイコン 空間把握能力

概要

空間能力は、与えられた空間内で形や図形を理解し、認識し、操作する能力を指します。これは、物体の異なる角度からの視覚化や、空間内の物体間の関係を理解すること、パズルの解決や環境のナビゲーション、地図や図の解釈など、さまざまなスキルを含んでいます。
高い空間能力を持つ人は、物体の回転や組み合わせ、配置の変化がどのように見えるかを想像するのが得意です。
この能力は、日常生活のタスクから建築、工学、数学、芸術、さまざまな科学の分野まで幅広く活用されます。
例えば、外科医は空間スキルを使って人体の内部を理解し、建築家は建物を設計し、整備士は部品の相互作用を把握します。空間能力は個人によって異なり、練習によって向上させることができます。
チェスやジグソーパズル、仮想現実ゲームなどの活動を通じて、空間スキルを鍛えることができます。

ロシア科学アカデミー・ウファ連邦研究センターのKazantsevaらの研究により、空間把握能力がrs3764030というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC,CT,TTの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、空間把握能力が高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs3764030において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

36.12% 47.96% 15.92%
  • CC36.12%
  • CT47.96%
  • TT15.92%

遺伝子領域rs3764030において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

62.77% 32.92% 4.32%
  • CC62.77%
  • CT32.92%
  • TT4.32%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:空間把握能力

体表的なDNA領域:空間把握能力

空間把握能力 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs3764030です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    36.1
    %
  • CT

    48.0
    %
  • TT

    15.9
    %

検査の根拠

ロシア科学アカデミー・ウファ連邦研究センターのKazantsevaらの研究により、空間把握能力が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs3764030という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、空間把握能力が高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 GRIN2B

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 GRIN2B
  • 参考リンク : 2021 Dec、A V Kazantsevaと研究グループがVavilovskii Zhurnal Genet Selektsii に発表したThe role of the KIBRA and APOE genes in developing spatial abilities in humansという研究によると空間把握能力 に関連するrs3764030の関連性が認められました。