空間把握能力
- 空間把握能力は形や図形を理解し、頭の中で動かす力で、建築・医療・工学など幅広い分野で役立ちます。
- DNA領域rs3764030のTを持つ人は空間把握能力が高い傾向にあることが研究で分かりました。
- チェスやパズルなどのトレーニングで空間の力を向上させることができます。
概要
【概要】 空間能力とは、目の前の空間にある形や図形を理解し、見分け、頭の中で動かす力のことです。 たとえば、物をいろいろな角度から見たときの姿を思い浮かべる、物と物の位置関係をつかむ、パズルを解く、道を覚えて目的地にたどり着く、地図や図を読み取るといった、さまざまな力が含まれます。
【特徴】 空間能力が高い人は、物を回したり、組み合わせたり、並べ替えたりしたときにどう見えるかを想像するのが得意です。 この力は、毎日の生活から、建築、工学、数学、芸術、さまざまな科学の分野まで幅広く役立ちます。 たとえば、外科医は体の中のつくりを理解するために、建築家は建物を設計するために、整備士は部品どうしがどう組み合わさって動くかをつかむために、空間の力を使います。 空間能力には人それぞれ差があり、練習によって伸ばすことができます。 チェスやジグソーパズル、仮想現実ゲーム(コンピューターで作った立体の世界で遊ぶゲーム)などで、空間の力をきたえることができます。
【科学的根拠】 ロシア科学アカデミー・ウファ連邦研究センターのKazantsevaらの研究により、空間把握能力がrs3764030というDNA領域と関係していることが分かりました。 このDNA領域にはCC,CT,TTの3つの遺伝子型があり、Tを持つ遺伝子型の人は、空間把握能力が高い傾向にあることが分かりました。
空間把握能力とは何か
空間把握能力とは、目の前の空間にある形や図形を理解し、見分け、頭の中で動かす力のことです。物を回したり並べ替えたりしたときの姿を思い浮かべる力、地図や図を読み取る力、パズルを解く力など、いくつもの空間の力を含みます。
空間把握能力が高い人の特徴
空間把握能力が高い人は、次のようなことが得意です。
- 物を回したイメージ:いろいろな角度から見た姿を正しく想像できます。
- 組み合わせの予想:部品の並べ方を変えるとどうなるかを予想できます。
- 位置関係の理解:物と物の位置関係をすばやくつかめます。
- 道や方向をつかむ力:地図や図面から実際の環境を正確にイメージできます。
空間把握能力が役立つ分野
空間把握能力は毎日の生活から専門的な仕事まで幅広く役立ちます。
| 分野 | 活用例 |
|---|---|
| 外科医療 | 体の中の3次元的(立体的)なつくりを理解します。 |
| 建築 | 建物の設計・空間のデザイン |
| 工学 | 機械の部品どうしの動きをつかみます。 |
| 数学・科学 | 図形の回転や左右対称の分析 |
| 芸術 | 遠近法や立体的な表現を使った作品づくり |
空間把握能力の鍛え方
空間把握能力には人それぞれ差がありますが、練習によって伸ばすことができるです。
- チェス:盤全体のこまの配置と作戦を考える力をきたえます。
- ジグソーパズル:形を見分ける力と位置関係をつかむ力を伸ばす
- 仮想現実ゲーム(コンピューターで作った立体の世界で遊ぶゲーム):3次元(立体)の空間で物を動かす力をきたえます。
- ブロック組み立て:立体のつくりを理解する力をきたえます。
遺伝子と空間把握能力の関係
DNA領域rs3764030と空間把握能力の関係
ロシア科学アカデミー・ウファ連邦研究センターのKazantsevaらの研究(1)により、DNA領域rs3764030が空間把握能力と関係していることが分かりました。
- rs3764030にはCC・CT・TTの3つの遺伝子型があります。
- Tを持つ遺伝子型(CT・TT)の人は、空間把握能力が高い傾向があります。
日本人における遺伝子型分布(rs3764030)
| 遺伝子型 | 日本人の割合 | 世界の割合 |
|---|---|---|
| CC型 | 36.1% | 62.7% |
| CT型 | 47.9% | 32.9% |
| TT型 | 15.9% | 4.3% |
日本人はTを持つ遺伝子型(CT+TT)の人の割合が63.8%と世界平均の37.2%より高く、空間把握能力が高い遺伝子型を持つ人の割合が多い傾向にあります。
検査の理論的根拠
代表的なDNA領域:空間把握能力
空間把握能力 に最も強く影響するDNA領域は、rs3764030です。 日本における同じDNA領域の遺伝子型の分布は下記のとおりです。
- CC
36.1 % - CT
47.9 % - TT
15.9 %
検査の根拠
ロシア科学アカデミー・ウファ連邦研究センターのKazantsevaらの研究により、空間把握能力が遺伝子と関係していることが分かりました。人のDNAには、rs3764030という場所があり、そこにはCとTの2種類のタイプがあります。Tを持つ人は空間把握能力が高い傾向にあることが分かっています(1)。
今回調査したDNA領域
細胞の中にあるDNAの位置を示した図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | GRIN2B |
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よくある質問
Q1. 空間把握能力とは何ですか?
空間把握能力とは、目の前の空間にある形や図形を理解し、見分け、頭の中で動かす力のことです。物を回したり並べ替えたりしたときの姿を思い浮かべる力、地図や図を読み取る力、パズルを解く力など、いくつもの力を含みます。建築・医療・工学・芸術など幅広い分野で役立ちます。
Q2. 空間把握能力と遺伝子の関係は?
ロシア科学アカデミーのKazantsevaらの研究により、DNA領域rs3764030が空間把握能力と関係していることが分かりました。Tを持つ遺伝子型(CT・TT)の人は空間把握能力が高い傾向にあります(1)。
Q3. 空間把握能力はどうすればきたえられますか?
空間把握能力は練習によって伸ばすことができるです。チェス、ジグソーパズル、仮想現実ゲーム(コンピューターで作った立体の世界で遊ぶゲーム)、ブロック組み立てなどが空間の力をきたえるのに役立ちます。
Q4. 空間把握能力が役立つ分野は?
外科医療・建築・工学・数学・芸術・科学など幅広い専門分野で役立ちます。外科医は体の中のつくりを理解するため、建築家は建物を設計するため、整備士は部品どうしの組み合わせや動きをつかむために空間の力を使います。