seeDNAロゴアイコン 脳卒中

概要

脳卒中は、閉塞または出血によって脳の一部に血液が届かなくなることで、酸素と栄養素が不足した領域の脳細胞が死滅する病気です。
影響を受けた脳の場所や範囲によって、さまざまな症状を示します。よく見られる症状としては、顔や腕、脚の片側が麻痺することで、体のバランスを保つことや歩行が困難になるということが挙げられます。
また、言葉を発することや物事の理解が困難になるという症状を示す場合もあります。
他にも、視覚障害、激しい頭痛、めまいなどの症状を示します。これらの症状に加えて、慢性的な痛みや記憶喪失、筋肉の痙攣などが引き起こされます。
脳卒中の症状と重症度は個人によって大きく異なるため、治療法は個々の状況に合わせてカスタマイズされたものとなります。

LMUミュンヘンのMalikらの研究により、脳卒中の罹患リスクがrs1564454というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはAA、AG、GGの3つの遺伝子型があり、Gを持つ遺伝子型の人は、脳卒中のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs1564454において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

24.52% 50.00% 25.48%
  • AA24.52%
  • AG50.00%
  • GG25.48%

遺伝子領域rs1564454において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

37.05% 47.64% 15.31%
  • AA37.05%
  • AG47.64%
  • GG15.31%

遺伝子領域rs2822388において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

89.70% 10.02% 0.28%
  • AA89.70%
  • AG10.02%
  • GG0.28%

遺伝子領域rs2822388において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

89.88% 9.85% 0.27%
  • AA89.88%
  • AG9.85%
  • GG0.27%

遺伝子領域rs720470において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

23.58% 49.96% 26.46%
  • TT23.58%
  • TC49.96%
  • CC26.46%

遺伝子領域rs720470において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

52.93% 39.65% 7.42%
  • TT52.93%
  • TC39.65%
  • CC7.42%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:脳卒中

体表的なDNA領域:脳卒中

脳卒中 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs1564454です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • AA

    24.5
    %
  • AG

    50.0
    %
  • GG

    25.5
    %

他に、脳卒中に関わる遺伝子領域はrs2822388があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    89.7
    %
  • AG

    10.0
    %
  • GG

    0.3
    %

他に、脳卒中に関わる遺伝子領域はrs720470があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT

    23.6
    %
  • TC

    50.0
    %
  • CC

    26.5
    %

検査の根拠

LMUミュンヘンのMalikらの研究により、脳卒中の罹患リスクが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs1564454という領域が存在し、その領域の遺伝子にはAとGの2種類の変異があります。Aタイプの変異を持つ人は、脳卒中のリスクが高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 FARP1
関連遺伝子 FRG2MP
関連遺伝子 DYRK1A

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 FARP1
  • 参考リンク : 2018 Apr、Rainer Malikと研究グループがNat Genet に発表したMultiancestry genome-wide association study of 520,000 subjects identifies 32 loci associated with stroke and stroke subtypesという研究によると脳卒中 に関連するrs1564454の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 FRG2MP
  • 参考リンク : 2015 Aug、Cara L Cartyと研究グループがStroke に発表したMeta-Analysis of Genome-Wide Association Studies Identifies Genetic Risk Factors for Stroke in African Americansという研究によると脳卒中 に関連するrs2822388の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 DYRK1A
  • 参考リンク : 2018 Dec、Rainer Malikと研究グループがAnn Neurol に発表したGenome-wide meta-analysis identifies 3 novel loci associated with strokeという研究によると脳卒中 に関連するrs720470の関連性が認められました。