seeDNAロゴアイコン 収縮期血圧レベル

概要

収縮期血圧は、血圧測定の重要な数値の1つで、心血管の健康状態を示す指標です。この数値は水銀柱ミリメートル(mm Hg)で表され、心臓が血液を送り出す際に動脈壁にかかる圧力の最高値を示します。
血圧が高すぎると、心血管疾患やその他の健康問題のリスクを高める可能性があります。

通常、正常な収縮期血圧は120 mm Hg未満です。数値が120~129 mm Hgの間であれば、高血圧の初期段階を意味し、生活習慣の改善が勧められます。
一方、130 mm Hg以上の数値は高血圧と見なされ、心臓発作や脳卒中、腎臓の病気などのリスクが増加します。
収縮期血圧の数値は、活動レベル、ストレス、睡眠、時間帯、薬の影響など、さまざまな要因によって変動します。長期的な収縮期血圧の傾向は、心血管の健康状態や治療の必要性を判断するための重要な情報源です。
一度の高い数値が必ずしも慢性的な高血圧を意味するわけではありませんが、継続的な測定と医師の診断が必要です。

国立衛生研究所のGouveiaらの研究により、収縮期血圧の変動がrs1870464というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはGG、GA、AAの3つの遺伝子型があり、Gを持つ遺伝子型の人は、収縮期血圧が高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs1870464において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

15.54% 47.76% 36.70%
  • GG15.54%
  • GA47.76%
  • AA36.70%

遺伝子領域rs1870464において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

7.16% 39.20% 53.63%
  • GG7.16%
  • GA39.20%
  • AA53.63%

遺伝子領域rs356833において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

67.59% 29.25% 3.16%
  • AA67.59%
  • AG29.25%
  • GG3.16%

遺伝子領域rs356833において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

55.19% 38.20% 6.61%
  • AA55.19%
  • AG38.20%
  • GG6.61%

遺伝子領域rs4119478において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

31.64% 49.22% 19.14%
  • CC31.64%
  • CT49.22%
  • TT19.14%

遺伝子領域rs4119478において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

47.26% 42.97% 9.77%
  • CC47.26%
  • CT42.97%
  • TT9.77%

遺伝子領域rs10784502において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

1.56% 21.87% 76.56%
  • CC1.56%
  • CT21.87%
  • TT76.56%

遺伝子領域rs10784502において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

21.39% 49.72% 28.89%
  • CC21.39%
  • CT49.72%
  • TT28.89%

遺伝子領域rs366178において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

2.83% 27.99% 69.18%
  • CC2.83%
  • CA27.99%
  • AA69.18%

遺伝子領域rs366178において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

45.73% 43.79% 10.48%
  • CC45.73%
  • CA43.79%
  • AA10.48%

遺伝子領域rs11105364において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

35.54% 48.15% 16.31%
  • TT35.54%
  • TG48.15%
  • GG16.31%

遺伝子領域rs11105364において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

71.31% 26.27% 2.42%
  • TT71.31%
  • TG26.27%
  • GG2.42%

遺伝子領域rs6015450において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • AA100.00%
  • AG0.00%
  • GG0.00%

遺伝子領域rs6015450において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

76.64% 21.81% 1.55%
  • AA76.64%
  • AG21.81%
  • GG1.55%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:収縮期血圧レベル

体表的なDNA領域:収縮期血圧レベル

収縮期血圧レベル に最も強く影響する遺伝子領域は、rs1870464です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • GG

    15.5
    %
  • GA

    47.8
    %
  • AA

    36.7
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs356833があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    67.6
    %
  • AG

    29.2
    %
  • GG

    3.2
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs4119478があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    31.6
    %
  • CT

    49.2
    %
  • TT

    19.1
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs10784502があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    1.6
    %
  • CT

    21.9
    %
  • TT

    76.6
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs366178があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    2.8
    %
  • CA

    28.0
    %
  • AA

    69.2
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs11105364があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT

    35.5
    %
  • TG

    48.2
    %
  • GG

    16.3
    %

他に、収縮期血圧レベルに関わる遺伝子領域はrs6015450があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA

    100.0
    %
  • AG

    0.0
    %
  • GG

    0.0
    %

検査の根拠

国立衛生研究所のGouveiaらの研究により、収縮期血圧の変動が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs1870464という領域が存在し、その領域の遺伝子にはGとAの2種類の変異があります。Gタイプの変異を持つ人は、収縮期血圧が高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 MSANTD2P1
関連遺伝子 ARIH2P1
関連遺伝子 RPL18AP17
関連遺伝子 HMGA2
関連遺伝子 RNU6-682P
関連遺伝子 ATP2B1
関連遺伝子 ZNF831

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 MSANTD2P1
  • 参考リンク : 2021 Feb、Mateus H Gouveiaと研究グループがSci Rep に発表したTrans-ethnic meta-analysis identifies new loci associated with longitudinal blood pressure traitsという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs1870464の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ARIH2P1
  • 参考リンク : 2019 Jan、Ayush Giriと研究グループがNat Genet に発表したTrans-ethnic association study of blood pressure determinants in over 750,000 individualsという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs356833の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 RPL18AP17
  • 参考リンク : 2023 Feb、Mindy M Pikeと研究グループがJ Am Heart Assoc に発表したGenetic Variants Associated With Systolic Blood Pressure in Children and Adolescentsという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs4119478の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 HMGA2
  • 参考リンク : 2017 Jan、Thomas J Hoffmannと研究グループがNat Genet に発表したGenome-wide association analyses using electronic health records identify new loci influencing blood pressure variationという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs10784502の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 RNU6-682P
  • 参考リンク : 2020 Dec、Praveen Surendranと研究グループがNat Genet に発表したDiscovery of rare variants associated with blood pressure regulation through meta-analysis of 1.3 million individualsという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs366178の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ATP2B1
  • 参考リンク : 2018 Nov、Fumihiko Takeuchiと研究グループがNat Commun に発表したInterethnic analyses of blood pressure loci in populations of East Asian and European descentという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs11105364の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 ZNF831
  • 参考リンク : 2011 Sep、International Consortium for Blood Pressure Genome-Wide Association Studiesと研究グループがNature に発表したGenetic variants in novel pathways influence blood pressure and cardiovascular disease riskという研究によると収縮期血圧レベル に関連するrs6015450の関連性が認められました。