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総コレステロール値レベル

総コレステロール値レベルのイメージ画像
  • 総コレステロール値はLDL・HDL・トリグリセライドの合計で評価される血中脂質指標で、220mg/dL以下が望ましいレベル
  • DNA領域rs7570971のC型変異を持つ人は総コレステロール値が高い傾向にあることが研究で判明
  • 食事改善・有酸素運動・体重管理により、コレステロール値の適正化と心血管疾患リスクの軽減が可能

概要 コレステロールは、私たちの体にとって重要な役割を果たす脂肪様の物質で、細胞膜の形成やホルモン、ビタミンDの生成に必要です。 ただし、コレステロールが過剰になると、心臓や脳の健康に問題を引き起こす可能性があります。コレステロールの総量は、主に「悪い」LDLコレステロール、「良い」HDLコレステロール、そしてトリグリセライドという脂肪のレベルを合わせたもので評価されます。 コレステロールレベルは、1デシリットルの血液中に含まれるコレステロールの量を示す単位で測定されます。 通常、空腹時に採取された血液から測定され、結果は次のように分類されます:望ましいレベルは220 mg/dL以下;やや高いレベルは200から239 mg/dLの間;高いレベルは240 mg/dL以上です。 この分類は、心血管疾患のリスクを評価し、治療や生活習慣の変更に取り組むための指針となる重要な数値として使用されます。 ミシガン大学のTeslovichらの研究により、総コレステロール値がrs7570971というDNA領域と関連していることが明らかになりました 。このDNA領域にはCC,CA,AAの3つの遺伝子型があり、Aを持つ遺伝子型の人は、総コレステロール値が高い傾向にあることが分かりました。

総コレステロール値とは何か

総コレステロール値とは、血液中に含まれるLDLコレステロール・HDLコレステロール・トリグリセライドの合計量を示す指標です。細胞膜の形成やホルモン・ビタミンDの生成に必要な脂肪様物質ですが、過剰になると心血管疾患のリスクが上昇します。

総コレステロール値の基準値と分類

通常、空腹時に採取した血液で測定され、以下の基準で分類されます。

分類 数値(mg/dL) リスク評価
望ましい 220 mg/dL以下 低リスク
やや高い 200〜239 mg/dL 中リスク(要注意)
高い 240 mg/dL以上 高リスク(治療検討)

コレステロールが高いとどうなるか

総コレステロール値が240mg/dL以上の場合、動脈硬化が進行し心血管疾患リスクが上昇します。

  • 動脈硬化:LDLコレステロールが血管壁に蓄積し、血管が狭窄・硬化
  • 心筋梗塞:冠動脈の閉塞による心筋壊死
  • 脳卒中:脳血管の閉塞・破裂による脳障害
  • 末梢動脈疾患:四肢の血流低下による痛み・歩行障害

LDLコレステロールとHDLコレステロールの違い

比較項目 LDLコレステロール(悪玉) HDLコレステロール(善玉)
役割 肝臓から組織へコレステロールを運搬 組織から肝臓へコレステロールを回収
血管への影響 動脈壁に蓄積し動脈硬化を促進 動脈壁からコレステロールを除去
理想値 140 mg/dL未満 40 mg/dL以上
高値時のリスク 心血管疾患リスク増加 リスク低減(高値が望ましい)

総コレステロール値を改善する方法

以下の生活習慣の改善で総コレステロール値を適正範囲に維持できます。

  • 食事管理:飽和脂肪酸を減らし、食物繊維・不飽和脂肪酸(魚油・オリーブオイル)を増やす
  • 有酸素運動:1日30分以上のウォーキング・ジョギングを週5日以上実施
  • 体重管理:BMI 25未満を維持し、内臓脂肪を減少させる
  • 禁煙:喫煙はHDLコレステロールを低下させるため禁煙が必須
  • 薬物療法:生活習慣改善で不十分な場合、スタチン系薬剤等による治療

遺伝子と総コレステロール値の関連

DNA領域rs7570971とコレステロール値の関係

ミシガン大学のTeslovichらの研究(1)により、DNA領域rs7570971が総コレステロール値と関連していることが判明しました。

  • rs7570971にはCC・CA・AAの3つの遺伝子型が存在
  • C型変異を持つ遺伝子型の人は、総コレステロール値が高い傾向

日本人における遺伝子型分布(rs7570971)

遺伝子型 日本人の割合 世界の割合
CC型 0.1%以下 27.4%
CA型 0.1%以下 49.8%
AA型 99.9% 22.6%

日本人はAA型が99.9%を占め、CC型・CA型はほぼ存在しません。一方、世界ではCA型が49.8%と最も多く、CC型も27.4%存在します。

遺伝子領域rs7570971において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • CC
    0.1%以下
  • CA
    0.1%以下
  • AA
    99.9%

遺伝子領域rs7570971において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • CC
    27.4%
  • CA
    49.8%
  • AA
    22.6%

遺伝子領域rs1805081において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • TT
    54.8%
  • TC
    38.4%
  • CC
    6.7%

遺伝子領域rs1805081において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • TT
    39.4%
  • TC
    46.7%
  • CC
    13.8%

遺伝子領域rs151330264において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • AA
    99.9%
  • AT
    0.1%以下
  • TT
    0.1%以下

遺伝子領域rs151330264において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • AA
    98.7%
  • AT
    1.2%
  • TT
    0.1%以下

遺伝子領域rs306890において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • TT
    58.3%
  • TC
    36.0%
  • CC
    5.5%

遺伝子領域rs306890において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • TT
    52.8%
  • TC
    39.6%
  • CC
    7.4%

遺伝子領域rs964184において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • GG
    10.3%
  • GC
    43.6%
  • CC
    45.9%

遺伝子領域rs964184において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • GG
    2.2%
  • GC
    25.2%
  • CC
    72.5%

遺伝子領域rs99780において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • CC
    44.6%
  • CT
    44.3%
  • TT
    11.0%

遺伝子領域rs99780において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

  • CC
    39.8%
  • CT
    46.5%
  • TT
    13.6%

検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:総コレステロール値レベル

総コレステロール値レベル に最も強く影響する遺伝子領域は、rs7570971です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC
    0.1%以下
  • CA
    0.1%以下
  • AA
    99.9 %

他に、総コレステロール値レベルに関わる遺伝子領域はrs1805081があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT
    54.8 %
  • TC
    38.4 %
  • CC
    6.7 %

他に、総コレステロール値レベルに関わる遺伝子領域はrs151330264があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • AA
    99.9 %
  • AT
    0.1%以下
  • TT
    0.1%以下

他に、総コレステロール値レベルに関わる遺伝子領域はrs306890があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • TT
    58.3 %
  • TC
    36.0 %
  • CC
    5.5 %

他に、総コレステロール値レベルに関わる遺伝子領域はrs964184があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • GG
    10.3 %
  • GC
    43.6 %
  • CC
    45.9 %

他に、総コレステロール値レベルに関わる遺伝子領域はrs99780があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC
    44.6 %
  • CT
    44.3 %
  • TT
    11.0 %

検査の根拠

ミシガン大学のTeslovichらの研究により、総コレステロール値が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs7570971という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとAの2種類の変異があります。C型変異を持つ人は、総コレステロール値が高い傾向にあることが分かりました(1)。

今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

Image

関連遺伝子

関連遺伝子 RAB3GAP1
関連遺伝子 NPC1
関連遺伝子 N4BP2L1
関連遺伝子 SPRY3
関連遺伝子 ZPR1
関連遺伝子 FADS2

よくある質問(FAQ)

Q1. 総コレステロール値とは何ですか?

総コレステロール値とは、血液中に含まれるLDLコレステロール・HDLコレステロール・トリグリセライドの合計量を示す指標です。220mg/dL以下が望ましいレベルとされ、240mg/dL以上は高値と判定されます。

Q2. 総コレステロール値が高いとどうなりますか?

総コレステロール値が240mg/dL以上の場合、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患リスクが上昇します。定期的な健康診断による測定と生活習慣の改善が重要です。

Q3. 総コレステロール値に遺伝子は関係しますか?

ミシガン大学のTeslovichらの研究により、DNA領域rs7570971がコレステロール値と関連していることが判明しています。C型変異を持つ人は総コレステロール値が高い傾向にあります(1)。

Q4. 総コレステロール値を下げる方法は?

食事では飽和脂肪酸の摂取を減らし、食物繊維・不飽和脂肪酸を増やすことが効果的です。1日30分以上の有酸素運動を週5日以上行うことも推奨されます。

Q5. LDLコレステロールとHDLコレステロールの違いは?

LDLコレステロールは動脈壁にコレステロールを運搬し動脈硬化を促進する「悪玉」です。HDLコレステロールは動脈壁からコレステロールを回収し肝臓へ戻す「善玉」であり、両者のバランスが心血管疾患リスクに影響します。

参考文献