seeDNAロゴアイコン 不飽和脂肪酸の代謝能力

概要

不飽和脂肪酸の代謝は、人体において重要な役割を果たすプロセスです。不飽和脂肪酸は、二重結合を持つ脂肪酸の一種で、主に植物油や魚に多く含まれています
。これらの脂肪酸は、健康に良い影響を与えることで知られており、特に心臓血管系の健康に寄与します。

不飽和脂肪酸には、二重結合の数や位置に応じて異なる種類があり、主に一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類されます。
一価不飽和脂肪酸にはオレイン酸が含まれ、オリーブオイルに多く含まれます。多価不飽和脂肪酸には、オメガ3脂肪酸(例:α-リノレン酸、DHA、EPA)やオメガ6脂肪酸(例:リノール酸、アラキドン酸)が含まれます。これらの脂肪酸は、人体では合成できない必須脂肪酸であり、食事から摂取する必要があります。
不飽和脂肪酸の代謝は、エネルギーの供給、細胞膜の構築、生理活性物質の生成など、体内のさまざまな機能に関与しています。健康を維持するためには、食事から適切な種類と量の不飽和脂肪酸を摂取することが重要です。

ブリストル大学のRichardsonらの研究により、不飽和脂肪酸の代謝能力がrs149615216というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC、CG、GGの3つの遺伝子型があり、Tタイプの変異を持つ人は、不飽和脂肪酸の代謝能力が高い傾向にあることが分かりました。

遺伝子領域rs149615216において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • CC100.00%
  • CT0.00%
  • TT0.00%

遺伝子領域rs149615216において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

98.54% 1.45% 0.01%
  • CC98.54%
  • CT1.45%
  • TT0.01%

遺伝子領域rs99780において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

44.66% 44.34% 11.00%
  • CC44.66%
  • CT44.34%
  • TT11.00%

遺伝子領域rs99780において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

39.83% 46.56% 13.61%
  • CC39.83%
  • CT46.56%
  • TT13.61%

遺伝子領域rs182549において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合

100.00% 0.00% 0.00%
  • CC100.00%
  • CT0.00%
  • TT0.00%

遺伝子領域rs182549において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合

23.23% 49.93% 26.84%
  • CC23.23%
  • CT49.93%
  • TT26.84%

seeDNAロゴアイコン検査の理論的根拠

体表的なDNA領域:不飽和脂肪酸の代謝能力

体表的なDNA領域:不飽和脂肪酸の代謝能力

不飽和脂肪酸の代謝能力 に最も強く影響する遺伝子領域は、rs149615216です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。

  • CC

    100.0
    %
  • CT

    0.0
    %
  • TT

    0.0
    %

他に、不飽和脂肪酸の代謝能力に関わる遺伝子領域はrs99780があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    44.7
    %
  • CT

    44.3
    %
  • TT

    11.0
    %

他に、不飽和脂肪酸の代謝能力に関わる遺伝子領域はrs182549があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです

  • CC

    100.0
    %
  • CT

    0.0
    %
  • TT

    0.0
    %

検査の根拠

ブリストル大学のRichardsonらの研究により、不飽和脂肪酸の代謝能力が遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs149615216という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとTの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、不飽和脂肪酸の代謝能力が高い傾向にあることが分かりました。

seeDNAロゴアイコン今回調査したDNA領域

細胞中に存在するDNAマップの模式図

seeDNAロゴアイコン関連遺伝子

関連遺伝子 LIPG
関連遺伝子 FADS2
関連遺伝子 MCM6

seeDNAロゴアイコン参考文献

  • 関連遺伝子 LIPG
  • 参考リンク : 2022 Feb、Tom G Richardsonと研究グループがPLoS Biol に発表したCharacterising metabolomic signatures of lipid-modifying therapies through drug target mendelian randomisationという研究によると不飽和脂肪酸の代謝能力 に関連するrs149615216の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 FADS2
  • 参考リンク : 2021 Dec、Ruifang Li-Gaoと研究グループがDiabetes に発表したGenetic Studies of Metabolomics Change After a Liquid Meal Illuminate Novel Pathways for Glucose and Lipid Metabolismという研究によると不飽和脂肪酸の代謝能力 に関連するrs99780の関連性が認められました。
  • 関連遺伝子 MCM6
  • 参考リンク : 2022 Feb、Tom G Richardsonと研究グループがPLoS Biol に発表したCharacterising metabolomic signatures of lipid-modifying therapies through drug target mendelian randomisationという研究によると不飽和脂肪酸の代謝能力 に関連するrs182549の関連性が認められました。