幸福の感じやすさ
概要
ウェルビーイングは、個人がどれだけ幸せで健康であるかを示す広い概念です。単に身体の健康だけでなく、精神や感情、社会的なつながりも含まれます。
逆に、精神的な問題があると、うつ病や不安が生じることもあります。
感情的なウェルビーイングとは、自分の感情を理解し、うまく表現できることです。感情が安定していると、人間関係も良好に保たれ、ストレスにもうまく対処できます。
自分の感情を適切に扱うことが、全体的な幸福感に繋がります。
社会的なウェルビーイングとは、周囲の人々との良好な関係やサポートを得ることです。家族や友人との良い関係があれば、孤独感が減り、生活の質が向上します。
社会的なつながりやサポートがあることで、日常生活がより充実したものになります。
ウェルビーイングを高めるには、これらの要素をバランスよく維持することが大切です。たとえば、ストレスの多い仕事をしていても、身体を健康に保ち、感情的なサポートを受けることで、全体的な幸福感を向上させることができます。
また、趣味を持ち、社会的なつながりを大切にすることも、ウェルビーイングを支える重要な要素です。
ブロード研究所のTurleyらの研究により、幸福の感じやすさがrs2220599というDNA領域と関連していることが明らかになりました。
このDNA領域にはCC、CG、GGの3つの遺伝子型があり、Cを持つ遺伝子型の人は、幸福を感じやすい傾向にあることが分かりました。
遺伝子領域rs2220599において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC30.04%
- CG49.54%
- GG20.42%
遺伝子領域rs2220599において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- CC60.64%
- CG34.46%
- GG4.90%
遺伝子領域rs2834018において日本で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG55.53%
- GA37.98%
- AA6.49%
遺伝子領域rs2834018において世界で各遺伝タイプを持つ人の割合
- GG62.79%
- GA32.90%
- AA4.31%
検査の理論的根拠
体表的なDNA領域:幸福の感じやすさ
体表的なDNA領域:幸福の感じやすさ
幸福の感じやすさ に最も強く影響する遺伝子領域は、rs2220599です。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです。
-
CC
30.0% -
CG
49.5% -
GG
20.4%
他に、幸福の感じやすさに関わる遺伝子領域はrs2834018があります。 日本における同型の遺伝子タイプの分布は下記のとおりです
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GG
55.5% -
GA
38.0% -
AA
6.5%
検査の根拠
ブロード研究所のTurleyらの研究により、幸福の感じやすさが遺伝子と関連していることが明らかになりました。人間のゲノムには、rs2220599という領域が存在し、その領域の遺伝子にはCとGの2種類の変異があります。Cタイプの変異を持つ人は、幸福を感じやすい傾向にあることが分かりました。
今回調査したDNA領域
細胞中に存在するDNAマップの模式図
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関連遺伝子
| 関連遺伝子 | LINC02142 |
|---|---|
| 関連遺伝子 | C21orf62-AS1 |
参考文献
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関連遺伝子 LINC02142
- 参考リンク : 2018 Feb、Patrick Turleyと研究グループがNat Genet に発表したMulti-trait analysis of genome-wide association summary statistics using MTAGという研究によると幸福の感じやすさ に関連するrs2220599の関連性が認められました。
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関連遺伝子 C21orf62-AS1
- 参考リンク : 2016 Jun、Aysu Okbayと研究グループがNat Genet に発表したGenetic variants associated with subjective well-being, depressive symptoms, and neuroticism identified through genome-wide analysesという研究によると幸福の感じやすさ に関連するrs2834018の関連性が認められました。