【専門家が解説】赤ちゃんが生まれた当日に検査は可能?
2025.12.12
~痛みや安全性、注意点を専門家が解説~
「赤ちゃんが生まれた当日にDNA鑑定はできる?」「新生児に負担はない?」という疑問にDNA鑑定のプロが回答。
出産を控え、あるいは無事に出産を終えられた中で、「親子関係をはっきりさせておきたい」とお考えの方にとって、「いつから検査ができるのか」は非常に切実な問題です。
「生まれたばかりの赤ちゃんに検査をしても大丈夫なのか?」 「結果が出るまで何ヶ月も待たなければならないのか?」
生後0日からの検査方法、母乳や羊水の影響を防ぐコツ、入院中に検査を済ませるための事前準備について、DNA鑑定の専門機関であるseeDNA遺伝医療研究所が、安全性や正確な検査のためのポイントを解説します。
結論:生まれたその日(0歳0日)から検査可能です
結論から申し上げますと、赤ちゃんが生まれた当日にDNA鑑定を行うことは可能です。
DNA(遺伝情報)は受精した瞬間に決定し、一生変わることはありません [1]。
そのため、生後数ヶ月を待つ必要はなく、オギャーと生まれた直後の赤ちゃん(新生児)であっても、成人と同じ精度で鑑定を行うことができます。
\生まれたその日でも親子鑑定ができる/
「血液」は使いません。赤ちゃんへの痛みはゼロ
新生児の検査で一番心配されるのが、「痛くないのか?」「体に負担がかからないか?」という点です。
seeDNA遺伝医療研究所の出生後の親子DNA鑑定では、注射器で血を抜くようなことは一切ありません。 「口腔粘膜(こうくうねんまく)」と呼ばれる、頬(ほっぺた)の内側の細胞を採取して検査を行います [2]。
方法はとても簡単です。 専用の綿棒で、赤ちゃんの口の中(頬の内側)を数回優しくこするだけ。 痛みはなく、傷もつきませんので、スヤスヤ眠っている赤ちゃんでも起こすことなく採取が可能です。
正確な検査のために:注意したい2つのポイント
生まれたばかりの赤ちゃんは、成人と違って口の中が汚れやすい状態にあります。正確な結果を出すために、以下の2点にご注意ください。
- 母乳やミルクの影響
授乳直後は、口の中に母乳やミルクの成分が残っており、これがDNA抽出の妨げになる(判定不能になる)可能性があります [3]。
対策: 授乳後、30分〜1時間ほど時間を空けてから採取してください。 - 羊水の影響(生まれた直後の場合)
生まれた当日は、口の中に羊水が残っていることがあります。
対策: 採取する前に、少量の白湯(湯冷まし)を含ませたガーゼ等で、口の中を優しく拭ってあげると、より純度の高い検体が採取できます。
おすすめは「出産前」に検査キットを用意すること
「一日でも早く結果を知りたい」 「入院中にこっそり採取を済ませたい」
そうお考えの方には、出産予定日よりも前に検査キットをご注文いただき、入院バッグに入れておくことを強くおすすめしています。
赤ちゃんが生まれてからキットを注文すると、手元に届くまでに1日~2日かかってしまいます。事前に手元にあれば、出産したその日に病室でサッと採取し、退院を待たずにポストへ投函することが可能です。
不安な期間を少しでも短くするために、事前の段取りをしておきましょう。
【重要】「個人的な確認」か「法的手続き」かで手順が異なります
最後に一つだけ重要な注意点があります。
- 私的鑑定(プライベート)
ご自身やご家族が個人的に確認して安心したい場合は、お客様ご自身で採取していただいて問題ありません。 - 法的鑑定(裁判所や入管への提出)
調停や認知、ビザ申請などに使用する場合は、ご自身での採取(すり替え防止のため)が認められないケースがほとんどです。専門家の立ち会いが必要になります。
もし、将来的に裁判等での利用をお考えの場合は、自己判断で採取せず、まずは一度当社へご相談ください。
まとめ:不安を解消して、新しい生活へ
「生まれた当日にDNA鑑定ができる」ということは、「生まれたその日から不安を解消へ向かわせることができる」ということです。
赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、産後の大切な時期を心穏やかに過ごすことは何より重要です。 「どうしよう」と悩み続けるよりも、科学的な証明を得て、すっきりとした気持ちで育児に向き合うための第一歩として、DNA鑑定をご活用ください。
【参考文献】
[1] Jobling, M. A., & Gill, P. (2004).[2] Mulero, J. J., et al. (2008).
[3] Butler, J. M. (2009).
seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート
seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。
【専門スタッフによる無料相談】
著者
農学博士/研究員:L. J.
東京農工大学大学院で博士号取得後、東京大学にて研究員として勤務。
現在は生体情報科学を専門とし、seeDNAにてデータ解析や遺伝子検査の解析技術開発に携わっている。