妊娠中に産婦人科で胎児のDNA鑑定はできる?出生前DNA鑑定はどこで受けられるの?

2025.09.03

妊娠中に産婦人科で胎児のDNA鑑定はできる?出生前DNA鑑定はどこで受けられるの?

妊娠中に産婦人科で胎児のDNA鑑定はできる?出生前DNA鑑定はどこで受けられるの?

妊娠中、「お腹の赤ちゃんの生物学的父親を知りたい」「産婦人科でDNA鑑定は受けられるのか」と疑問に思う方は多いでしょう。
結論から言うと、一般的な産婦人科での妊婦健診では、胎児の父親特定のための検査はできません。
出生前DNA鑑定を行うには産婦人科のような医療機関での採血が必要ですが、親子鑑定の検査は遺伝子検査の専門機関で行います。

DNA鑑定の専門機関に検査を申し込むと採血が行える医療機関を紹介してくれます。
ご近所の医療機関やかかりつけの病院での採血でも問題はありませんが、 採血の際に色々聞かれたり高額な採血費用を請求されるケースもあるので 検査機関と提携している医療機関での採血がおすすめです。

この記事では、産婦人科で行える遺伝子検査の種類と目的出生前DNA鑑定と新型出生前診断(NIPT)の違い出生前DNA鑑定の申し込み方法や必要なものについて、 初めての方でも理解できるように分かりやすく解説します。

産婦人科で受けられる遺伝子検査とは?

産婦人科で受けられる遺伝子検査とは?

妊娠中に産婦人科で行われる遺伝子検査は、胎児の健康状態や染色体異常のリスクを確認するための検査が中心です。
具体的には次のような検査があります。

◇ NIPT(新型出生前診断)

妊娠15週以降に母体血中のホルモン値を測定し、染色体異常の可能性を推定します。 費用は比較的安価で手軽に受けられますが、確定診断にはなりません。

ポイント: NIPTはスクリーニング検査であり、確定診断ではありません。陽性の場合は羊水検査などの追加検査が必要です。

◇ クアトロテスト(母体血清マーカー検査)

NIPTは母体血中に含まれる胎児のDNA断片を解析し、染色体異常のリスクを評価する検査です。
ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などの リスクを調べることができます。妊娠10週以降に受けられる検査で、 早期に胎児の疾患リスクを確認することが可能です。

◇ 羊水検査

妊娠16週以降に行う確定診断で、羊水を採取して胎児の染色体異常を直接解析します。
正確な診断が可能ですが、わずかに流産のリスクがあります。

注意: これらの産婦人科での検査は、胎児の健康状態や染色体異常を確認するためのものであり、 胎児の父親を特定する出生前DNA鑑定とは目的が異なります。

出生前DNA鑑定とNIPTの違い

出生前DNA鑑定とNIPTの違い

妊娠中に母体血を利用する検査として、NIPTと出生前DNA鑑定があります。
混同されやすい検査ですが、目的が大きく異なります

◇ 出生前DNA鑑定

出生前DNA鑑定は、母体血中の胎児DNAと父親候補のDNAを比較して、生物学的父親を特定する検査です。
母体血だけで安全に検査でき、精度は99.99%以上と非常に高いのが特徴です。

◇ 新型出生前診断(NIPT)

NIPTは胎児の染色体異常のリスクを調べる検査で、父親を特定することはできません。
あくまで胎児の健康状態を評価するための検査です。

まとめ: 母体血を使用する点は同じですが、 出生前DNA鑑定は父親の特定、NIPTは胎児の健康状態の確認という目的の違いがあります。

出生前DNA鑑定はどこで申し込める?

出生前DNA鑑定はどこで申し込める?

妊娠中のDNA鑑定は、一般的な産婦人科では行えません。
鑑定を希望する場合は、DNA鑑定の専門機関に申し込み、提携している産婦人科で母体血を採取してもらう流れになります。

  1. DNA鑑定専門機関に申し込む
  2. 提携産婦人科など医療機関で母体血を採取
  3. 父親候補のDNAとともに検査機関郵送
  4. 結果がメール/書面で報告される

出生前DNA鑑定を受けるために必要なもの

出生前DNA鑑定を受けるために必要なもの

  1. 母体の血液:妊娠7週以降に採血します。
  2. 父親候補のDNA:口腔粘膜から採取します。
  3. 検査の種類:私的鑑定か法的鑑定かを選択。法的鑑定は身分証確認と第三者立会いが必要です。
  4. 費用:保険適用外で全額自己負担。私的鑑定で約11〜17万円、法的鑑定で約19〜25万円程度。

妊娠中のDNA鑑定を検討する際の注意点

妊娠中のDNA鑑定を検討する際の注意点

  • 産婦人科での通常の妊婦健診では出生前DNA鑑定は行えません。
  • 検査は専門機関に依頼する必要があります。
  • 検査結果を調停や裁判で利用する場合、証明書としての効力を持つ法的鑑定が必要。
  • 精度は非常に高いですが、信頼できる検査機関を選ぶことが大切です。

まとめ

  • 妊娠中のDNA鑑定は産婦人科ではなく専門機関で行う
  • 産婦人科での遺伝子検査は胎児の健康状態を確認することが目的で、父親特定はできない
  • 出生前DNA鑑定は母体血と父親候補のDNAを比較する安全で精度の高い検査
  • 検査を受けるには専門機関への申し込み、母体血と父親候補のDNA採取が必要

妊娠中のDNA鑑定を検討する場合は、信頼できる情報をもとに、安全に手続きを進めることが重要です。

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【参考文献】

※1:seeDNA – DNA鑑定の申込方法と検査の流れ
※2:わかばファミリークリニック – 出生前診断とは?検査の種類と特徴を解説

seeDNA医学博士 富金 起範 著者

医学博士 富金 起範

筑波大学、生体統御・分子情報医学修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発