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【医師が解説】NIPTを受けた人の体験談は?

2026.01.14

リライティング日:2026年02月05日

NIPTを受けた方のリアルな体験談を通じて、検査前の不安・結果待ちの心理的負担・結果を受け取った後の感情を詳しく解説。納得できる選択をするためのポイントを専門家の視点で整理します。

NIPT(新型出生前検査)を検討していると、多くの方が気になるのが「実際に受けた人はどう感じたのか」という点ではないでしょうか。医師からの説明や公式情報だけでは、自分の気持ちに置き換えて考えるのが難しく、体験談を探す方も少なくありません。一方で、インターネット上の体験談には不安を強めてしまうものや、医学的背景が十分に説明されていない情報も混在しています。本記事では、NIPTを受けた方の体験談を紹介しながら、「受ける前に何を悩み、結果をどう受け止めたのか」というリアルな声を丁寧に整理します。さらに、NIPTの基本的な仕組みや精度、結果が陽性だった場合の対応、夫婦間の温度差にどう向き合うかなど、体験談だけでは見えにくい医学的・心理的なポイントも網羅的に解説します。ご自身が納得できる選択をするための材料としてお役立てください。[ref:1]

NIPTを受ける前のリアルな気持ち

NIPTを受ける前のリアルな気持ち

35歳で初めての妊娠を迎えたAさんは、妊婦健診で医師から「年齢的にNIPTという選択肢もあります」と説明を受けたことをきっかけに、検査を強く意識するようになりました。それまでは妊娠経過も順調で、「自分には関係ない検査だと思っていた」と言います。自宅に帰ってから情報を調べるうちに、Aさんの頭を占めたのは「結果を知ることで、もう元の気持ちには戻れないのではないか」という不安でした。もし陽性だったらどうするのか、その決断を本当に受け止められるのか。答えが出ないまま、夜中に何度も検索を繰り返したと振り返ります。

夫に相談すると、「心配しすぎじゃない?」という反応が返ってきました。悪気がないと分かっていても、決断を一人で抱えているような孤独感を覚えたそうです。それでも最終的に検査を受けると決めた理由は、「知らずに出産を迎えて後悔する自分の姿が想像できたから」でした。AさんにとってNIPTは、不安を消すためではなく、現実と向き合うための選択でした。

NIPTを検討する段階で強い迷いや不安を感じるのは、とても自然な反応です。実際に、出生前検査に関する調査では、検査を受けるかどうかの意思決定プロセスそのものが妊婦にとって大きな心理的負担になりうることが報告されています。[ref:2] 2015年にBMC Pregnancy and Childbirthに掲載された研究でも、NIPTの意思決定は妊婦の自律性(autonomy)と情報提供のバランスに大きく依存しており、十分なカウンセリングなしに意思決定を迫られると不安やストレスが増大することが示されています。[ref:8] 重要なのは「受ける・受けない」の正解を探すことではなく、自分がどこまで知りたいのか、知った結果をどう受け止めたいのかを整理することです。

検査を迷う段階で多い悩みの例

  • もし陽性だった場合、自分はどのような選択をするのか事前に考えられるか
  • パートナーや家族と十分に話し合えているか
  • 検査を受けること自体に罪悪感を覚えてしまう
  • 「受けなくても問題ないかもしれない」という楽観と不安の間で揺れる
  • 周囲の人にNIPTを受けることを話すべきか迷う
  • 検査費用が全額自己負担であることへの経済的な不安

これらの悩みはどれも妊婦さんが抱えやすいものであり、一人で結論を出す必要はありません。医療機関の遺伝カウンセリングを活用したり、パートナーと段階的に話し合いを重ねたりすることで、少しずつ自分の気持ちが整理されていくケースが多く見られます。

検査当日から結果を待つまで

検査当日から結果を待つまで

検査当日、Aさんが想像していたよりもNIPTはあっけないものでした。受付を済ませ、簡単な説明を受けたあと、行われたのは通常の採血のみ。所要時間も短く、「これで本当に分かるのだろうか」と拍子抜けした一方で、採血が終わった瞬間に現実感が一気に押し寄せたといいます。

NIPTは母体の血液中に含まれる胎児由来のセルフリーDNA(cfDNA)を解析する検査であり、羊水検査や絨毛検査のような侵襲的な処置を必要としません。[ref:3] そのため身体的な負担は採血程度で済みますが、心理的な負担は検査後にこそ大きくなる傾向があります。母体血液中のcfDNAは胎盤由来のものが大半を占めており、妊娠週数が進むにつれてその割合(胎児画分:fetal fraction)が上昇します。一般的に妊娠10週以降であれば検査に十分な胎児画分が得られるとされていますが、BMI(体格指数)が高い方や妊娠週数が早い方では胎児画分が低くなりやすく、まれに検査結果が得られない(判定不能)となるケースもあります。[ref:9]

問題はその後でした。結果が出るまでの約1〜2週間、Aさんは「待っている時間が一番つらかった」と振り返ります。日中は仕事や家事で気を紛らわせられても、夜になると「もし陽性だったら」という考えが頭を離れませんでした。インターネットで体験談を読み漁り、安心する情報と不安をあおる情報の間を行き来してしまったとも語っています。一方で、「結果が出るまでは何も変えられない」と意識的に情報から距離を取るようにした時期もありました。Aさんにとってこの待機期間は、結果そのものよりも、自分の気持ちと向き合う時間だったのかもしれません。

NIPTにおいて、心理的に最も負担が大きいのは結果待ちの期間です。情報収集は大切ですが、不安が強まる場合は一度距離を置くことも必要です。結果待ちの不安は異常ではなく、多くの妊婦さんが同じように感じています。[ref:3]

結果待ちの期間を過ごすためのヒント

  1. 信頼できる情報源(医療機関の公式サイトや学会のガイドラインなど)だけに絞って情報収集する
  2. 不安が強い夜間は意識的にスマートフォンから離れる時間をつくる
  3. パートナーや信頼できる家族に、不安な気持ちを言葉にして共有する
  4. 遺伝カウンセリングや医療機関の相談窓口を事前に確認しておく
  5. 結果がどうであっても、次のステップ(確定検査の有無など)を事前にイメージしておく

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結果を受け取ったあとの本音

結果を受け取ったあとの本音

結果が出た日、Aさんはスマートフォンに届いた通知をすぐには開けなかったと言います。「知りたい気持ち」と「知るのが怖い気持ち」が同時に押し寄せ、数時間画面を見つめたまま動けなかったそうです。深呼吸をして結果を確認すると、「低リスク」の文字が目に入りました。その瞬間、強い安堵感と同時に、張りつめていた緊張が一気にほどけ、涙が止まらなかったと振り返ります。

一方で、安心したあとに「ここまで不安になるなら、受けなくてもよかったのでは」と自問した時期もあったそうです。しかし時間が経つにつれ、Aさんの気持ちは少しずつ整理されていきました。「結果がどうであっても、自分は逃げずに考えようとしていた。その事実が、今の私を支えている」と話します。AさんにとってNIPTは、単に結果を得る検査ではなく、親としての覚悟を自分なりに形づくるプロセスでした。「正解かどうかは分からない。でも、あの時の自分の選択を否定する気はない」と、穏やかな表情で語っています。

NIPTの結果を受け取ったあとの感情は、結果にかかわらず複雑になりがちです。安心と同時に戸惑いや後悔を感じることも、決して珍しくありません。研究では、NIPTで低リスクの結果を得た妊婦の多くが安心感を報告する一方で、一部の方は「検査を受けたこと自体への倫理的葛藤」を感じたとするデータもあります。[ref:4] また、2014年にPrenatal Diagnosisに掲載されたレビューでは、NIPTの結果が陰性であっても残存リスクに対する不安が完全には解消されないケースが一定割合存在することが報告されています。[ref:10] 大切なのは、結果そのものよりも、その過程でどれだけ自分なりに考え、納得しようとしたかです。

NIPTの基本的な仕組みと精度について

体験談を読むうえで、NIPTの医学的な仕組みを正しく理解しておくことは非常に重要です。NIPTは、妊娠10週以降の母体血液中に存在する胎児由来のセルフリーDNA(cell-free DNA: cfDNA)を次世代シーケンサーで解析し、特定の染色体の数的異常をスクリーニングする検査です。[ref:3]

NIPTの主な検査対象は、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)の3つの常染色体異常です。検査施設によっては、性染色体異常や微小欠失症候群を対象に含む場合もあります。ここで押さえておきたい重要なポイントは、NIPTはあくまで「スクリーニング検査」であり「確定検査」ではないという点です。NIPTの感度(陽性を正しく検出する確率)は21トリソミーで99%以上と極めて高いものの、偽陽性(実際には異常がないのに陽性と出る)の可能性もゼロではありません。そのため、NIPTで陽性の結果が出た場合には、羊水検査や絨毛検査といった確定検査を受けて最終的な診断を行うことが強く推奨されています。[ref:3][ref:5]

NIPTが高い精度を実現している背景には、次世代シーケンシング(NGS)技術の飛躍的な進歩があります。母体血中のcfDNA断片をランダムに大量に読み取り、各染色体に由来する断片の比率を統計的に解析することで、特定の染色体が通常より多いかどうか(トリソミーであれば通常の1.5倍の量になるはず)を判定します。この手法は、2011年頃から臨床応用が本格的に始まり、世界中で急速に普及しました。[ref:9]

NIPTの陽性的中率と事前確率の関係

NIPTの精度に関する重要ポイント

NIPTの陽性的中率(陽性と出た結果が実際に正しい確率)は、母体年齢や対象疾患によって異なります。たとえば21トリソミーの場合、35歳以上では陽性的中率が高くなりますが、20代では偽陽性の割合が相対的に増える傾向があります。これはNIPTの精度が低いのではなく、若年層ではそもそも対象疾患の有病率(事前確率)が低いことに起因します。[ref:5] たとえば、35歳の妊婦が21トリソミーの児を妊娠している確率は約1/350程度ですが、25歳では約1/1,250程度とされています。同じ感度・特異度の検査であっても、有病率が低い集団では陽性的中率が下がるという統計的な性質(ベイズの定理)が影響しているのです。

検査の種類特徴リスク
NIPT(非侵襲的)母体採血のみ、高感度スクリーニング流産リスクなし
羊水検査(侵襲的)確定診断が可能約0.1〜0.3%の流産リスク
絨毛検査(侵襲的)妊娠早期に確定診断可能約0.5〜1%の流産リスク

上記の表からも分かるように、NIPTは侵襲的検査と比較して母体と胎児への身体的リスクが極めて低いことが最大の利点です。ただし、NIPTはあくまでスクリーニングであるため、陽性が出た場合に確定検査へ進むかどうかの判断が必要になります。この判断をスムーズに行うためにも、検査前から「陽性の場合にどうするか」をイメージしておくことが大切です。

体験談に見る「夫婦間の温度差」と向き合い方

Aさんの体験でも触れられていたように、NIPTをめぐる意思決定の場面では夫婦間の温度差がしばしば問題になります。妊婦自身はお腹の中で命を育てているという身体的な実感があるため、検査結果への不安がより切実になりやすいのに対し、パートナーは「大丈夫だろう」「心配しすぎだ」と楽観的な反応を示すケースが少なくありません。

この温度差は、どちらかが無関心であることを意味するのではなく、同じ出来事に対する情報の受け取り方や感情の処理速度が異なるために生じることが多いとされています。パートナーの中には、「不安を口にすること自体が妊婦のストレスを増やすのではないか」と考えて、あえて楽観的な態度を取っている場合もあります。[ref:6] また、無認証施設でNIPTを受けた夫婦が陽性結果を突然告げられ、十分なカウンセリングを受けられないまま深刻な葛藤に直面したケースも報告されています。[ref:7]

NIPTについて夫婦で話し合う際に意識したいのは、以下のような点です。

  • 「受ける・受けない」の結論を急がず、まずはお互いが何を不安に感じているか共有する
  • パートナーにも検査の仕組みや精度に関する正確な情報を共有し、共通の理解をつくる
  • 万が一陽性だった場合にどう行動するか、あらかじめ方向性を話し合っておく
  • 遺伝カウンセリングを夫婦で一緒に受けることも有効な選択肢であることを知っておく[ref:6]
  • 話し合いの結果、意見が異なったとしても、最終的には妊婦本人の意思を尊重する姿勢が大切

話し合いの場面では、感情的になりやすいテーマだからこそ、「何が正しいか」ではなく「お互いがどう感じているか」を軸にすることが重要です。第三者である遺伝カウンセラーが介在することで、夫婦それぞれの不安や価値観が言語化されやすくなり、建設的な対話につながるケースも多く報告されています。

結果が陽性だった場合に知っておくべきこと

Aさんの体験談では「低リスク」の結果が報告されましたが、NIPTの結果が「陽性(高リスク)」であった場合に備えた知識を持っておくことも、検査を検討するうえで重要です。まず理解しておくべきことは、NIPTで陽性が出ても、それが確定診断ではないということです。前述のとおり、NIPTはスクリーニング検査であり、偽陽性の可能性があります。NIPTで陽性と判定された場合には、羊水検査や絨毛検査などの確定的検査を受けて、実際に染色体異常が存在するかどうかを確認するプロセスが不可欠です。[ref:3][ref:7]

無認証施設でNIPTを受けた場合、陽性結果が出た際に十分な遺伝カウンセリングやフォローアップが受けられないケースが報告されています。検査を受ける施設を選ぶ際には、結果が陽性であった場合のサポート体制が整っているかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

陽性結果後のフォローアップ体制を確認する重要性

NIPTで陽性結果を受け取った後、妊婦さんが最も必要としているのは正確な情報と心理的サポートです。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、NIPTの実施施設には遺伝カウンセリング体制の整備が求められています。しかし現実には、無認証施設ではこの体制が不十分なケースがあり、陽性結果を受け取った妊婦が確定検査を受ける前に早まった判断をしてしまうリスクが指摘されています。[ref:7] 施設選びの際には、以下の点を確認しておくことをおすすめします。

  • 陽性結果が出た場合に遺伝カウンセラーとの面談が受けられるかどうか
  • 確定検査(羊水検査・絨毛検査)への紹介体制が整っているかどうか
  • 結果説明の際に、検査の限界や偽陽性の可能性について丁寧な説明があるかどうか

確定検査で染色体異常が確認された場合でも、すぐに結論を出す必要はありません。遺伝カウンセラーや主治医と十分に話し合い、対象となる疾患の特徴・予後・サポート体制などの正確な情報を得たうえで、ご自身とパートナーの価値観に基づいた判断をしていくことが重要です。[ref:3][ref:7]

以下は、NIPTで陽性結果を受け取ってから最終的な判断に至るまでの一般的な流れです。

  1. NIPTで陽性(高リスク)の結果を受け取る
  2. 主治医または遺伝カウンセラーと面談し、結果の意味を正確に理解する
  3. 確定検査(羊水検査・絨毛検査)を受けるかどうかを検討する
  4. 確定検査の結果を踏まえ、今後の方針について専門家と話し合う
  5. パートナーや家族と情報を共有し、納得のいく決断をする

NIPTの心理的影響に関する最新の研究知見

NIPTの心理的影響については、近年さまざまな研究が行われています。2015年にBMC Pregnancy and Childbirthに掲載された系統的レビューでは、NIPTを受けた妊婦の多くが検査前に中程度から高度の不安を報告する一方で、低リスクの結果を受け取った後には不安が顕著に軽減されることが示されました。[ref:8] また、NIPTの導入により従来の侵襲的検査(羊水検査など)の実施件数が減少したというデータもあり、流産リスクの回避という観点から妊婦の安心感に寄与している可能性が示唆されています。[ref:9]

一方で、NIPTの普及に伴う倫理的課題も議論されています。2014年のPrenatal Diagnosisに掲載された論文では、NIPTが「簡便な血液検査」として過度にカジュアルに受け止められることで、検査の意味や限界に対する理解が不十分なまま受検するケースが増えるリスクが指摘されています。[ref:10] 特に、NIPTで検出できるのは染色体の数的異常が中心であり、すべての先天性疾患をスクリーニングできるわけではないという点は、正しく理解しておく必要があります。

こうした研究知見を踏まえると、NIPTを受けるかどうかの判断には十分な情報提供とカウンセリングが不可欠であることが改めて浮き彫りになります。体験談だけで判断するのではなく、医学的なエビデンスに基づいた情報も組み合わせることで、より納得のいく意思決定ができるでしょう。

体験談から考える、あなた自身の選択

NIPTを受けた人の体験談から見えてくるのは、検査そのものよりも、「受けるかどうかを考え、結果と向き合う過程」が大きな意味を持っているという点です。不安や迷い、葛藤を抱えながらも、多くの方が自分なりの理由を探し、選択をしています。

体験談は、同じ状況にいる妊婦さんにとって気持ちを重ねるヒントになりますが、そのまま自分に当てはめる必要はありません。NIPTを受けるかどうかを判断するうえで参考になる視点としては、以下のようなものがあります。[ref:6]

  • 自分は検査結果を「知ること」によって安心を得られるタイプか、逆に不安が増すタイプか
  • 結果によって妊娠継続の判断に影響が出る可能性を事前に考慮できているか
  • パートナーや家族との話し合いは十分か
  • 遺伝カウンセリングなど、専門的な相談を受ける機会を活用しているか
  • 検査を「受けない」という選択もまた、正当な判断であると理解しているか

大切なのは、「受ける・受けない」どちらが正しいかではなく、自分が納得できる選択であるかどうかです。NIPTは未来を決める検査ではなく、考えるための情報の一つにすぎません。迷いがあるときは、ご自身の価値観を大切にした判断をしていただければと思います。

本記事で紹介したAさんの体験のように、検査を通じて「親としての覚悟を形づくるプロセス」を経験される方は少なくありません。どのような選択をされたとしても、その過程で真剣に考え、悩んだこと自体に大きな価値があります。もし一人で抱えきれない不安を感じている場合は、遠慮なく専門機関にご相談ください。

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よくあるご質問

Q1. NIPTは妊娠何週から受けられますか?

A. NIPTは一般的に妊娠10週以降から受けることが可能です。母体血液中の胎児由来セルフリーDNA(cfDNA)の濃度が十分に上昇するのがこの時期以降とされているためです。ただし、検査施設によって推奨される週数は多少異なる場合がありますので、事前にご確認ください。[ref:3]

Q2. NIPTの結果が「陽性」だった場合、必ず赤ちゃんに異常があるのですか?

A. いいえ、NIPTで陽性の結果が出ても、必ずしも赤ちゃんに染色体異常があるとは限りません。NIPTはスクリーニング検査であり、偽陽性の可能性があります。そのため、陽性の場合は羊水検査や絨毛検査などの確定検査を行い、正確な診断を得ることが推奨されています。[ref:5]

Q3. NIPTを受ける際に遺伝カウンセリングは必要ですか?

A. NIPTを受ける前後に遺伝カウンセリングを受けることは強く推奨されています。遺伝カウンセリングでは、検査の仕組み・精度・限界について正しい説明を受けられるほか、結果に対する心理的な準備や、陽性だった場合の選択肢についても専門家と一緒に考えることができます。[ref:6]

Q4. 結果待ちの期間はどのくらいですか?

A. 検査施設や検査方法によって異なりますが、一般的には1〜2週間程度で結果が出ます。seeDNA遺伝医療研究所では最短3日で結果をお伝えすることが可能です。結果待ちの期間に強い不安を感じる方は、事前に結果までの所要日数を確認し、心理的な準備を整えておくことをおすすめします。

Q5. NIPTを受けるかどうか、夫婦で意見が異なる場合はどうすればよいですか?

A. まずはお互いの気持ちや不安を率直に共有する場を設けることが大切です。パートナーにもNIPTの仕組みや精度に関する正確な情報を共有し、共通の理解を持ったうえで話し合うことで、温度差が縮まるケースは少なくありません。遺伝カウンセリングをご夫婦で一緒に受けることも有効です。[ref:6]

Q6. NIPTは保険適用されますか?

A. 現時点(2026年2月時点)において、NIPTは原則として保険適用外(自費診療)です。ただし、認証施設・無認証施設によって費用や検査内容が異なりますので、事前に検査費用やサポート体制を確認しておくことをおすすめします。

Q7. NIPTで「判定不能」という結果が出ることはありますか?

A. はい、まれにですが「判定不能」となるケースがあります。これは主に、母体血中の胎児由来cfDNA(胎児画分)の濃度が十分でない場合に起こります。BMIが高い方や妊娠週数が早い段階で検査を受けた場合にその可能性が高まります。判定不能の場合は、時間を置いて再検査することで結果が得られるケースが多いです。[ref:9]

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著者

医学博士・医師
広重 佑(ひろしげ たすく)


医学博士、日本泌尿器科学会専門医・指導医、がん治療学会認定医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗菌化学療法学会認定医、性感染症学会認定医、Certificate of da Vinci system Training As a Console Surgeonほか
2010年に鹿児島大学医学部を卒業後、泌尿器科医として豊富な臨床経験を持つ。また、臨床業務以外にも学会発表や論文作成、研究費取得など学術活動にも精力的に取り組んでいる。泌尿器科専門医・指導医をはじめ、がん治療、抗加齢医学、感染症治療など幅広い分野で専門資格を取得。これまで培った豊富な医学知識と技術を活かして、患者様一人ひとりに寄り添った医療を提供している。

【参考文献】