【専門家が解説】NIPTはどこで受ける?認証施設と民間クリニックの違いを徹底比較
2025.10.21
NIPTとは
近年、妊娠初期におなかの赤ちゃんの染色体異常を調べることができる「NIPT(新型出生前診断)」を希望する方が増えています。日本では検査を受けられる場所が大きく2種類あり、国の基準を満たした認証施設と、独自に検査を提供する認可外・民間クリニックに分かれます。両者の違いを知ることは、納得のいく選択につながります。
認証施設の特徴(メリット・デメリット)
<メリット>
信頼性が高い:国の認証を受けた分析機関で実施され、精度管理が厳格
遺伝カウンセリングが充実:医師や認定遺伝カウンセラーによる検査前後の説明が必須
医療連携が万全:陽性時の羊水検査や専門医紹介がスムーズ
透明性:公的リストで施設を確認でき、実績の把握が容易
<デメリット>
予約が取りにくい:大学病院・基幹病院が中心で待機が生じやすい
対象が限定:高齢妊娠など特定条件に限られることが多い
費用はやや高め:概ね10?20万円(カウンセリング費含む)
検査項目が限定:原則は13・18・21トリソミーの3種。
認可外・民間クリニックの特徴(メリット・デメリット)
<メリット>
受けやすい:年齢や医学的条件に関係なく希望者が受検しやすい
予約の柔軟性:全国に多数、ウェブで短期予約が可能な場合も
費用が比較的抑えやすい:概ね7?15万円でプラン選択が可能
項目が豊富:性染色体異常や微細欠失症候群など拡張パネルを選べる
<デメリット>
公的認証の対象外:品質・運用が施設によってばらつく場合
カウンセリング体制に差:オンライン中心・医師常駐なし等のケースも
フォローが限定的:陽性時の精密検査手配を自分で進めることがある
精度・基準の違い:海外分析機関を利用するなどで基準が異なる可能性
主要ポイント比較表
| 項目 | 認証施設 | 認可外・民間クリニック |
|---|---|---|
| 管理体制 | 国の認証制度に準拠 | 各クリニックの独自運用 |
| 対象者 | 条件あり(高齢妊娠など) | 原則希望者は受検可 |
| カウンセリング | 必須 (医師・認定カウンセラー) |
任意または簡易 |
| 検査項目 | 13・18・21トリソミー中心 | 拡張項目の選択可 |
| フォロー体制 | 専門医紹介・精密検査が円滑 | 自己手配となる場合あり |
| 費用目安 | 約10?20万円 | 約7?15万円 |
| 予約の取りやすさ | やや取りにくい | 取りやすい |
どちらを選ぶ?目的別の選び方
医療的安心と手厚い連携を重視するなら認証施設が最適です。陽性時の精密検査や心理的支援まで一気通貫でサポートを受けられます。
スピード・利便性・検査項目の幅を重視するなら認可外・民間クリニックが向いています。ただし、結果への対応(特に陽性時)の道筋を事前に確認し、後続の医療機関紹介や追加検査の可否を必ずチェックしましょう。
まとめ
NIPTは同じ「血液検査」でも、受ける場所によって体験やサポートが大きく変わります。
迷ったときは、何を最優先するか(安心感/スピード/項目の広さ/費用)を明確にし、各施設の検査内容・費用・カウンセリング・陽性時の連携を比較して、自分と家族に合う選択をしてください。
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著者
医学博士 富金 起範
筑波大学、生体統御・分子情報医学修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発