【専門家が解説】子どもの顔が親と全く似ていない…不安を感じたときに知っておきたいこと
2025.11.28
子どもの顔を見て「自分に全く似ていない」と感じたとき、多くの親が戸惑いや不安を抱えます。家族にとって大切な問題だからこそ、その言葉を口にできず、一人で悩んでしまう場合も少なくありません。
しかし、結論から言えば、親子であっても“顔が似ない”という現象は決して珍しくありません。
顔の特徴は複数の遺伝子と環境要因が重なって形成されるため、似ている部分と似ていない部分が混在するのは自然なことです。
その一方で、もし不安が長期間消えず、家族関係や精神的な安定に影響しそうな場合には、科学的に親子関係を確認する手段としてDNA鑑定という選択肢も存在します。
必要以上に不安を煽ることも、根拠のない安心を押しつけることも本来望ましくありません。重要なのは、「顔が似ない」という事実を過度に深刻視せず、それでも不安が強い場合には適切な方法で安心につなげることです。
この記事では、顔の遺伝に関する科学的な知見と、親子鑑定(DNA鑑定)の特徴をわかりやすく整理しながら、
「顔が似ていないときに、どのように捉え、どのように判断すべきか」について冷静に考えるヒントをお伝えします。
「なんで似てないの?」という戸惑いはとても普通のこと
生まれてきた子どもの顔を見て、 「自分にもパートナーにも全然似ていない」と感じて驚く親は少なくありません。
親子の顔の“似ている・似ていない”は心理的影響が大きく、 似ていないと「何かおかしいのでは…?」と不安になるのはごく自然な反応です。
ただし結論を先に言うと、 顔が似ていないこと自体は、親子であっても普通に起こることです。
顔は「一つの遺伝子」では決まらない
顔つきは、目の形・鼻の高さ・あごの輪郭・頬の膨らみ・おでこのカーブなど、非常に多くの要素が重なって形づくられています。
実際、大規模な3次元解析からは、顔の多くの特徴には遺伝の影響が見られるものの、すべての部位が同じように遺伝するわけではないことが明らかになっています [1][2]。
例えば、鼻の形や幅・高さは遺伝要因の影響を強く受ける一方で、頬の横幅や口元の立体感などは個人差が大きく、「親とは似ていないな」と感じられることも少なくありません。
つまり、顔においては 「似る部分」と「似にくい部分」が混在していることがごく自然であり、どの部位が親と似るかは生まれてからでしかわからないほど複雑なのです。
顔が似ていなく見える”理由”はいくつもある
親子であっても似て見えない時期や条件はあります。
- 祖父母に似た特徴が強く出る
- 幼児期は顔が大きく変わる
- 表情・姿勢・体重・髪型で印象が左右される
- 兄弟姉妹でも全く似ない場合がある
人間の顔は複雑で、成長につれて変化も大きいため、 今似ていないからといって、将来も似ないとは限りません。
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不安が続く場合、DNA鑑定という選択肢がある
顔の印象では判断できない一方、 DNA鑑定は親子関係を非常に高精度に判断できます。
- 口腔内粘膜(綿棒)で採取可能
- 多数のDNAマーカーを組み合わせて判定
- 父権肯定の確率は通常 99.9〜99.99% 程度と説明されている [3][4]
つまり、顔の印象が曖昧なのに対して、DNA鑑定は“数字で確かめられる”という安心があるということです。
鑑定を考えるタイミングは「状況と気持ち」
顔が似ていない時に鑑定が必要かどうかは、医学的・法律的・心理的な状況によって変わります。
鑑定を考えやすい状況:
- 不安が心理的負担になっている
- 家族関係や夫婦関係に影響が出そう
- 法的手続きに親子証明が必要
すぐに鑑定が必要でない状況:
- 顔が似ていない以外に特に不安要素がない
- 子どもがまだ小さく顔つきが大きく変わる時期
- 家庭は安定しており、今すぐ証明を求められていない
大切なのは、“社会的にそうすべきだから”ではなく、“家族がどう安心できるか”を軸に考えることです。
まとめ:「似ていない=親子でない」ではない
- 顔が似るかどうかは複雑で、親子でも似ないことは普通
- 顔の印象で親子関係を判断するのは現実的でない
- 不安が続く場合には、数字で確かめられるDNA鑑定という選択肢がある
不安を抱くこと自体は悪いことではありません。
その不安とどう向き合うかを考えることが大切です。
鑑定が必要かどうかは、あなたと家族の“心の安心”を基準にして良いのです。
【参考文献】
[1] nature 2017.[2] facial recognition algorithms show genetic similarities. Cell Reports,
[3] Cleveland Clinic. DNA Paternity Test: Accuracy & Results.
[4] Ultrasound Plus. Demystifying DNA Paternity Testing: What You Need to Know.
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著者
農学博士/研究員:L. J.
東京農工大学大学院で博士号取得後、東京大学にて研究員として勤務。
現在は生体情報科学を専門とし、seeDNAにてデータ解析や遺伝子検査の解析技術開発に携わっている。