文春オンライン「DNA鑑定の最前線で何が起きているのか」
2023.03.24
文春オンラインより取材を受けた弊社記事が掲載されました。
文春オンライン
記事の抜粋
セカンドオピニオンで鑑定結果が覆ることも
さまざまなトラブルに「シロ」「クロ」をつけるDNA鑑定。ところが、富金社長は、「実際には、ミス判定を行う業者が存在している」と訴える。
ミス判定の原因は検査制度の問題かヒューマンエラー
「このような事態が発生している要因は、諸外国には存在しているDNA鑑定の認定機関が、日本にはないからです。
親子鑑定の場合、国際的にはアメリカの検査機関『AABB』が規定する基準を用いるのですが、日本は自社基準で検査を行っているのが実情です。そのため、検査の精度が国際基準を満たしていない業者もあります。
また、規定がないために検体を取り違えてしまうというヒューマンエラーも起きている。
こうした問題は国の認定制度ができないと解決しません。そのうえで、業者は『最低保証の検査精度』、『検査の成功率』、『ミス判定数』などの情報を開示する必要があります。さらに、『Pマーク(*注2)』のような個人情報保護や『ISO(*注3)』といった国際品質管理体制の認定取得も重要です。そうした最低限のレベルが日本ではまだ守られていません。一般人にはわかりづらい分野である以上、透明性が求められています」
*注2:プライバシーマーク。企業や団体などの個人情報保護の体制や運用の状況が適切であることを示すロゴマーク。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営している。
*注3:一貫した製品・サービスを提供し顧客満足を向上させるための品質マネジメントシステムに関する国際認証規格。