不妊と進む晩婚化、遺伝子相性検査で解消する「焦り」とは

2021.08.24

リライティング日:2025年03月21日

不妊症は世界的な社会問題であり、晩婚化による焦りが結婚の後悔につながるケースも多い。遺伝子検査サービス「DNAマッチング」は、パートナーとの遺伝的相性を科学的に評価し、将来の子供への遺伝リスクも確認できるサービスとして注目されている。

世界的な社会問題となっている不妊症

世界的な社会問題となっている不妊症2022年4月から不妊治療に公的医療保険を適用する方針を政府が発表しました。この決定は、不妊に悩むカップルにとって大きな前進であり、経済的な負担軽減が期待されています。今や不妊症は日本だけでなく、世界的な社会問題となっています。世界保健機関(WHO)の報告によると、世界中で約6人に1人が生涯のいずれかの時点で不妊を経験するとされており、不妊症はもはや個人の問題ではなく、公衆衛生上の重要課題として認識されています。(1)(2)

イタリア医療遺伝学研究所のMAGI’S LABのジュリア・ゲリ博士らの文献によると、妊娠を望むカップルの8~12%が不妊に悩まされており、そのうち約30%が特発性不妊症(原因不明の不妊症)と診断されています。特発性不妊症とは、一般的な不妊検査を行っても明確な原因が見つからない状態を指し、ホルモン値や卵管の通過性、精液検査などでは異常が認められないにもかかわらず妊娠に至らないケースです。この「原因不明」という診断は患者にとって精神的な負担が大きく、治療方針の決定にも困難を伴います。(3)

残りの約70%の原因はさまざまですが、遺伝子的要因が含まれていることが近年明らかとなってきています。たとえば、染色体の構造異常や微小欠失、単一遺伝子の変異などが不妊の原因となり得ることが、次世代シーケンシング(NGS)技術の進歩により次々と解明されています。男性不妊においても、Y染色体の微小欠失やCFTR遺伝子の変異が精子形成不全や先天性両側精管欠損症の原因となることが知られています。また、女性側では早発卵巣不全(POI)に関連する遺伝子変異も複数同定されており、遺伝的背景の理解は不妊治療の個別化において重要な役割を果たしています。(4)

それらの原因の背景には、結婚の晩婚化があります。日本における令和元年の平均初婚年齢は、男性31.2歳、女性29.6歳となっており、これからさらに上昇していくことが予測されています。厚生労働省の人口動態統計によると、1980年代には男性の平均初婚年齢は28歳前後、女性は25歳前後であったことを考えると、約40年間で男女ともに3~4歳ほど上昇していることがわかります。(5)

男女ともに加齢によって卵子や精子の質が低下し、自然妊娠が難しくなることは広く知られています。女性の場合、卵子の数は胎児期(妊娠20週頃)に約600~700万個でピークを迎え、出生時には約100~200万個、思春期には約30万個まで減少します。そして35歳を過ぎると卵子の質と量の低下が加速し、妊孕性(にんようせい:妊娠する力)が顕著に低下します。男性においても、35歳以降は精子のDNA断片化率が上昇し、受精能力や胚の発育に影響を及ぼすことが報告されています。

特に女性は高齢出産に伴う胎児の染色体異常の増加や母体への大きな負担など、さまざまなリスクが生じます。35歳以上の妊娠ではダウン症候群(21トリソミー)をはじめとする染色体数的異常のリスクが統計的に上昇し、40歳では約100分の1、45歳では約30分の1の確率になるとされています。また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、前置胎盤などの産科合併症のリスクも年齢とともに上昇するため、妊娠前からの健康管理と適切な医療介入がますます重要になっています。

晩婚に対する焦り

晩婚に対する焦り「相手には慎重にならなければならないけど焦ってしまう・・・」
「晩婚といわれる年齢だけど、子供が欲しい・・・」
そのような思いから女性は、平均初婚年齢を過ぎると結婚に焦りを感じてしまう人が多いのが現状です。社会的なプレッシャーや生物学的なタイムリミットへの意識が、冷静な判断を妨げてしまうケースは決して少なくありません。

結婚相談総合情報サイトのpromarryによると、焦りを感じて結婚した方の約50%が「結婚を後悔したことがある」と回答しています。この数字は非常に衝撃的であり、焦りがいかに重要なライフイベントの判断を歪めてしまうかを如実に示しています。元々赤の他人である男女の価値観を擦り合わせるには長い期間が必要であり、結婚や出産を急いでしまったために価値観や性格の不一致を感じて後悔することが少なくありません。

晩婚化に伴う焦りの背景には、複数の社会的・心理的要因が存在します。まず、周囲の友人や知人の結婚・出産ラッシュによる「置いていかれる感覚」があります。また、親や親族からの無言のプレッシャーや、メディアで取り上げられる「妊娠適齢期」に関する情報も焦りを助長します。さらに、キャリア形成と家庭生活の両立に関する不安も大きな要因です。

  • 加齢による妊孕性の低下への不安
  • 周囲からの社会的プレッシャー
  • キャリアと出産のタイミングに対する葛藤
  • パートナー選びにおける「妥協」への恐れ
  • 遺伝的な相性や将来の子供の健康に関する漠然とした不安

こうした焦りから生じる問題は、結婚後の生活にも大きく影響します。パートナーとの相性を十分に見極めないまま結婚に踏み切ると、生活習慣の違いや子育ての方針の不一致、さらには遺伝的な相性に起因する不妊など、想定外の困難に直面することがあります。だからこそ、科学的な根拠に基づいてパートナーとの相性を事前に確認できる手段の存在は、焦りを軽減し、より納得感のある意思決定を支える重要なツールとなり得ます。

遺伝子検査サービス「DNAマッチング」とは

遺伝子検査サービス「DNAマッチング」とはそこで弊社の遺伝子検査サービス「DNAマッチング」は、1,525カ所のDNA領域を検査することで、パートナーとの遺伝的マッチング度を科学的に評価することができます。この検査では、HLA(ヒト白血球抗原)遺伝子をはじめとする免疫関連遺伝子の多型解析を含む包括的な遺伝子プロファイリングを行い、二人の遺伝的な相補性を多角的に分析します。

HLA遺伝子は免疫系において重要な役割を果たしており、パートナー間でHLAの多様性が高いほど、生まれてくる子供の免疫機能が強化される可能性が示唆されています。また、スイスの生物学者クラウス・ヴェーデキント博士が行った有名な「Tシャツ実験」では、女性はHLA型が自分と異なる男性の体臭を好む傾向があることが示され、遺伝的相性が無意識のレベルで配偶者選択に影響を及ぼしている可能性が報告されています。(4)

また、「いつか生まれる子供のために」をコンセプトに、才能や能力などの優れた遺伝子を子供に残せる確率や、遺伝疾患のリスク等についても、しっかりと確認することができるサービスです。具体的には、常染色体劣性遺伝(現在は「常染色体潜性遺伝」と呼ばれることが多い)の疾患について、両親がともに同じ疾患の保因者である場合、子供が発症する確率は25%となります。DNAマッチングでは、このような保因者同士の組み合わせを事前にスクリーニングすることで、将来の子供に対する遺伝疾患のリスクを把握し、必要に応じて遺伝カウンセリングにつなげることが可能です。

DNAマッチングで確認できる主な項目

  1. パートナーとの遺伝的マッチング度の科学的評価
  2. 子供に受け継がれる可能性のある優れた遺伝的特性の分析
  3. 遺伝疾患リスクのスクリーニングと保因者状態の確認
  4. 免疫関連遺伝子の相補性の解析

また弊社の遺伝子検査は国内の自社ラボで鑑定を行うため、最安・最速で鑑定結果を報告することが可能です。海外のラボに委託する検査機関とは異なり、検体の輸送時間や品質管理の面でも優れた精度を保つことができます。検査結果は専門スタッフによるサポート体制のもとで提供されるため、結果の読み方や今後のアクションについても安心してご相談いただけます。

遺伝子検査を活用するメリット

遺伝子検査を婚活や結婚前に活用することには、複数の重要なメリットがあります。まず、科学的なデータに基づくことで、感情や焦りだけに頼らないパートナー選びが可能になります。次に、将来の子供の健康リスクを事前に把握できることで、必要な医療的準備や心構えができます。さらに、パートナー間の遺伝的相性を知ることは、二人の関係をより深く理解するきっかけにもなります。

結婚や出産は一生に関わる重大なイベントです。パートナーとの関係や将来授かりたいと願っている子供のことでお悩みの方は、ぜひ「DNAマッチング」をお試しください。(近日公開予定のサービスです)科学的根拠に基づいた情報を得ることで、焦りに支配されることなく、納得のいくライフプランを設計するための一助となるはずです。

よくあるご質問

Q1. DNAマッチングとは具体的にどのような検査ですか?

A. DNAマッチングは、1,525カ所のDNA領域を解析し、パートナーとの遺伝的な相性を科学的に評価する遺伝子検査サービスです。免疫関連遺伝子の相補性や、将来の子供に受け継がれる可能性のある遺伝的特性、遺伝疾患のリスクなどを多角的に分析します。

Q2. 不妊症と遺伝子にはどのような関係がありますか?

A. 不妊症の原因のうち約70%には遺伝子的要因が関与している可能性があります。男性ではY染色体の微小欠失やCFTR遺伝子変異、女性では早発卵巣不全に関連する遺伝子変異などが不妊の原因となり得ます。遺伝子検査によってこれらのリスクを事前に把握することで、適切な治療方針の選択につなげることが可能です。

Q3. 晩婚化と不妊リスクの関係を教えてください。

A. 加齢に伴い卵子と精子の質が低下するため、晩婚化は不妊リスクの上昇と直接関連しています。特に女性は35歳を過ぎると妊孕性が顕著に低下し、40歳以降は染色体異常のリスクも大幅に上昇します。男性も35歳以降に精子のDNA断片化率が上昇し、受精能力への影響が指摘されています。

Q4. DNAマッチングの検査はどこで行われますか?

A. シードナのDNAマッチング検査は、すべて国内の自社ラボで実施されます。海外ラボへの委託を行わないため、検体の品質管理が徹底されており、最安・最速での鑑定結果の報告が可能です。

Q5. 遺伝子の相性が良くない場合、子供は産めないのですか?

A. 遺伝的な相性のスコアはあくまで科学的な参考指標であり、「相性が良くない=子供が産めない」ということではありません。遺伝疾患のリスクが高い組み合わせが判明した場合でも、遺伝カウンセリングや着床前遺伝学的検査(PGT)などの医療的選択肢を活用することで、リスクに対処することが可能です。

Q6. 検査結果が出るまでにどのくらいの時間がかかりますか?

A. 国内の自社ラボで検査を行うため、海外ラボに比べて迅速な結果提供が可能です。具体的な所要期間についてはサービス公開時に詳細をご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート

seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。

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医学博士 富金 起範著者

医学博士 富金 起範

筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) Infertility, 2025年11月
(2) 日本助産学会誌 第30巻第3号, 2018年10月
(3) Probiotics Antimicrob Proteins, 2020年12月
(4) 厚生労働省
(5) Clin Infect Dis, 2017年1月
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