微量のDNAが告げる真実
2016.08.30
1977年に米国で女子高生が性的暴行を受けた事件が発生しました。
被害者とされた少女の供述は、性的暴行事件の被害者である、と思われるほどの内容を含み、また少女の体から性的暴行犯の体液の検体も得られました。
しかしその実態は、ボーイフレンドとの性交後、妊娠の恐怖から避妊薬を得るために虚偽の供述をしたものでした。
少女のその嘘の供述により、ある青年が状況証拠のみで性暴行犯とされてしまい、50年の刑が求刑されました。
その青年が収監されてから5年後、その少女は良心の呵責を感じて、供述が虚偽だったとする嘆願書を提出しました。
しかしながらそれは簡単には受け入れられず、青年はその後7年にも渡る収監生活を送ることとなってしまいました。
1985年、青年の収監生活も遂に終わりを迎えます。
キャリー・マリスによってポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)が発見されました。
この方法により、乾燥した微量の体液の検体からそのDNAを大量に増幅することが可能となりました。
このDNAを分析することで、現場のDNAがその青年に由来するDNAではないことが分かり、晴れて無罪を明らかにすることができたのです。
人ごとに保有している特定の塩基配列の種類との組み合わせは、各々異なります。
これを基にDNAを分析することで、特定の犯人を確認することができます。そして何より、先に述べた事件当時とは異なり、現在はDNA分析に関する精度は格段に上昇し、その実験にかかる期間も大幅に短縮されています。
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