リライティング日:2025年04月29日
DNA鑑定には「私的鑑定」と「法的鑑定」の2種類があり、目的・費用・検体・匿名性・立会いの有無など多くの点で違いがあります。本記事では両者の特徴と選び方を詳しく解説します。
胎児DNA鑑定や親子DNA鑑定を行う場合、「私的鑑定」と「法的鑑定」という2種類の方法があります。たとえば、誰の子供なのか確かめるためにDNA鑑定を行う場合、個人的な確認に使われるのが「私的鑑定」で、調停や裁判などで親子関係の証明として使われるものが「法的鑑定」です。
DNA鑑定は、ヒトの遺伝情報(DNA)を解析し、親子関係や血縁関係を科学的に証明する技術です。現在では、STR(Short Tandem Repeat=短鎖縦列反復配列)と呼ばれるDNA上の反復配列を複数箇所にわたって比較解析する手法が主流であり、きわめて高い精度で親子関係を判定できるようになっています。この技術の進歩により、DNA鑑定はかつてのように特別な場面だけで用いられるものではなく、一般の方が個人的な疑問を解消するために利用するケースも急増しています。(1)(2)
しかし、いざDNA鑑定を受けようと思ったときに多くの方が疑問に思うのが、「私的鑑定と法的鑑定のどちらを選べばいいのか」という点です。両者は検査そのものの精度に差はありませんが、手続きの厳格さ、費用、利用目的、提出書類、結果の証明力などにおいて大きく異なります。本記事では、それぞれの鑑定方法の特徴と違いを詳しく解説し、ご自身の状況に最適な選択ができるようサポートいたします。
「私的鑑定」は個人的な確認を目的として行われるため、匿名でも検査を受けられます。

一方で「法的鑑定」は、調停や裁判などで親子関係の証明としての利用を目的としているため、必ず実名での検査と身分証の確認が必要です。
そのほかにも、「私的鑑定」と「法的鑑定」の違いには、費用や立会人が必要かどうか、提出する検体の種類などがあります。
以下の表に、「私的鑑定」と「法的鑑定」の違いをまとめました。
高精度親子DNA鑑定「私的」「法的」の比較表
| 私的 | 法的 | |
| 費用 | 24,800円 | 88,000円 |
| 期間 (スピード) | 4~6日 (2~3日) | 4~6日 (2~3日) |
| 最低保証精度 | 99.99%以上 | 99.99%以上 |
| 立会い | 不要 | 必要(無料) |
| 検体 | 人の細胞が付いているモノ※1 | 口腔上皮 |
| 匿名で検査 | 可 | 不可 |
| 公的機関へ提出 | 保証無 | 保証有 |
| 私的 | 法的 | |
| 費用 | 24,800円 | 88,000円 |
| 期間 (スピード) | 4~6日 (2~3日) | 4~6日 (2~3日) |
| 最低保証精度 | 99.99%以上 | 99.99%以上 |
| 立会い | 不要 | 必要(無料) |
| 検体 | 人の細胞が付いているモノ※1 | 口腔上皮 |
| 匿名で検査 | 可 | 不可 |
| 公的機関へ提出 | 保証無 | 保証有 |
上記の比較表からもわかるように、私的鑑定と法的鑑定では、検査の科学的精度(99.99%以上)や結果が出るまでの期間(通常4〜6日、スピード対応で2〜3日)は同一です。大きく異なるのは、その結果を「何に使うか」「どこに提出するか」という利用目的と、それに伴う手続きの厳格さです。(3)
私的鑑定と法的鑑定を選ぶ際のポイント

鑑定方法の選択にあたっては、まずご自身がDNA鑑定の結果をどのような目的で使用するのかを明確にすることが大切です。以下に、それぞれの鑑定が適しているケースをまとめます。
- 私的鑑定が適しているケース:個人的に親子関係を確認したい場合、裁判や公的手続きに提出する予定がない場合、相手に知られずに検査を行いたい場合、歯ブラシやタバコの吸い殻など口腔上皮以外の検体を使いたい場合
- 法的鑑定が適しているケース:家庭裁判所の調停や裁判で親子関係を証明する必要がある場合、認知請求や相続手続きなど公的機関に結果を提出する場合、国際的な手続き(ビザ申請、国籍確認など)に鑑定結果が必要な場合
私的鑑定について
検査方法
私的鑑定における検体の採取は、お客様ご自身で行っていただきます。DNA鑑定は、歯ブラシやタバコの吸い殻、割りばしなど、人の組織が付いているモノがあれば可能です。
検査に必要なものは全て、弊社から送られる検体採取キットに含まれているのでご安心ください。本人確認書類などの提出物は不要なので、お客様が用意するものは一切ありません。
弊社ではお申込者様以外の被験者様にご連絡ができないため、お申し込みいただいたお客様ご自身で、被験者全員の同意をご確認いただくようお願いします。
※ 被験者様が未成年者の場合は、親権者様による代筆の署名となります。
私的鑑定は手軽に始められる一方で、法的証拠としての効力は保証されません。しかし、個人的な確認を目的とする方にとっては、費用を抑えつつ高精度な結果を得られるため、非常に有効な選択肢です。
結果の通知
鑑定結果は、メールでお知らせする「マイページ」にアップロードされる結果報告書でご確認いただきます。ご希望の場合は結果報告書の郵送も承りますので、お気軽にご連絡ください。
私的鑑定の流れ
- お申し込み:Webまたはお電話にてお申し込みいただきます。匿名での申し込みも可能です。
- 検体採取キットの受け取り:弊社から検体採取キットがお手元に届きます。
- 検体の採取・返送:ご自身で検体を採取し、同封の返送用封筒で弊社へお送りください。
- DNA解析の実施:弊社ラボにてDNA解析を行います。ダブルチェック体制で正確性を担保します。
- 結果の通知:マイページ上の結果報告書で結果をご確認いただけます。
法的鑑定について
検査方法
法的鑑定の検体採取では、専門スタッフによる立会いが必要です。検体採取時には、本人から採取された検体の検査結果であることを証明するために、お客様の本人確認書類の提示、ならびに本人確認のため写真撮影を行います。
「立ち会ってもらうのに追加料金がかかるのでは?」と心配されるお客様もいるかもしれませんが、
弊社では全国各地にある200カ所以上の提携法律系事務所において、無料立会が可能です。
また、提携先にお越しいただくのが難しい場合は、出張立会いによる検体採取も可能です。
法的鑑定では、検体の採取から鑑定結果の報告まで一貫した「Chain of Custody(検体の連鎖管理)」が確保されるため、裁判所や入国管理局をはじめとする公的機関がその結果を公式な証拠として受理できる信頼性を有しています。これは私的鑑定との最も大きな違いのひとつです。(4)
結果の通知
鑑定結果は、メールでお知らせする「マイメンバーページ」にアップロードされる結果報告書とあわせて、書面による結果報告書を一部お送りします。
また、外務省における証明(公印確認・アポスティーユ)の英語 / 韓国語の報告書発行も可能なため、必要な場合はお気軽にお申し付けください。
弊社の強み~高精度親子DNA鑑定~
弊社で行う親子DNA鑑定は、一生の悩みである親子の血縁関係を、
国際基準10倍精度の高精度DNA鑑定により最短2日で解決できます。
また、最新の全自動化システムにより、安くても高品質な鑑定が可能となりました。私的鑑定の場合は24,800円、法的鑑定の場合は88,000円で親子関係の悩みを解決できます。
ヒューマンエラーを防ぐために、2回解析するダブルチェックを行っておりますので
安心、最速の結果報告が可能です。
検体の保管状況や期間によっては、検体に含まれているDNAが損傷し鑑定ができないこともあります。その場合は無料再検査や返金保証も行っておりますので、ご安心ください。
DNA鑑定の信頼性を支える技術的背景
現代のDNA親子鑑定で広く用いられているSTR解析は、ヒトゲノム上に散在する短い塩基配列の繰り返し(リピート)回数を個人ごとに比較する手法です。親から子へはDNAの半分ずつが受け継がれるため、子供のSTR型は必ず父親由来と母親由来の組み合わせで構成されます。この原理を利用して、推定される父親のSTR型が子供のSTR型に矛盾なく含まれているかを確認し、親子関係の有無を判定します。(2)
弊社シードナでは、国際的に推奨される解析座位数の10倍以上にあたる多数の遺伝子座を用いて解析を行うため、99.99%以上という極めて高い最低保証精度を実現しています。さらに、全自動化されたDNA抽出・増幅システムを採用することで、コンタミネーション(検体汚染)のリスクを最小限に抑え、コスト面でも業界最安水準を維持しています。
私的鑑定から法的鑑定への切り替えについて
「まずは個人的に確認してから、必要であれば法的手続きに進みたい」とお考えの方も少なくありません。その場合、まず私的鑑定で親子関係を確認し、その結果を踏まえて改めて法的鑑定を申し込むことが可能です。ただし、私的鑑定の結果をそのまま法的証拠として裁判所に提出することは保証されませんので、法的な証明が必要な場合は、最初から法的鑑定をお選びいただくことをお勧めいたします。(3)
日本の法制度においては、DNA鑑定の結果そのものが法律上の親子関係を自動的に変更するわけではありません。たとえば、嫡出推定(民法第772条)により法律上の父子関係が推定されている場合、親子関係を否定するには家庭裁判所での嫡出否認の訴えや親子関係不存在確認の訴えといった法的手続きが必要となります。こうした手続きにおいて、法的鑑定の結果は極めて重要な証拠として取り扱われます。
よくあるご質問
Q1. 私的鑑定と法的鑑定で検査の精度に違いはありますか?
A. いいえ、検査の精度に違いはありません。私的鑑定・法的鑑定ともに、弊社では99.99%以上の最低保証精度でDNA解析を行います。違いがあるのは、手続きの厳格さ(本人確認や立会いの有無)と、結果の法的証明力の部分です。
Q2. 私的鑑定の結果を裁判で使うことはできますか?
A. 私的鑑定の結果を裁判所に提出すること自体は可能な場合もありますが、法的証拠としての効力は保証されません。調停や裁判で親子関係の証明として確実に認められる結果が必要な場合は、最初から法的鑑定をお申し込みいただくことをお勧めいたします。
Q3. 法的鑑定の立会いは有料ですか?
A. 弊社では全国200カ所以上の提携法律系事務所において無料立会いを実施しております。提携先への来所が難しい場合は、出張立会いによる検体採取も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
Q4. 私的鑑定ではどのような検体を使えますか?
A. 私的鑑定では、弊社指定の綿棒による口腔上皮のほか、歯ブラシ、タバコの吸い殻、割りばし、爪、毛髪(毛根付き)など、人の細胞が付着しているモノであれば検体として使用可能です。ただし、口腔上皮以外の検体を使用する場合は、手作業によるDNA抽出が必要となるため、追加の費用と期間が発生します。
Q5. 法的鑑定の結果を海外の手続きに使用できますか?
A. はい、可能です。弊社では外務省における証明(公印確認・アポスティーユ)の英語および韓国語の報告書発行に対応しておりますので、海外のビザ申請や国籍確認などの手続きにもご利用いただけます。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
Q6. 検体からDNAが検出できなかった場合はどうなりますか?
A. 検体の保管状況や期間によっては、DNAが損傷して鑑定ができないケースもございます。その場合、弊社では無料再検査や返金保証を行っておりますので、ご安心ください。
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seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。
【専門スタッフによる無料相談】

著者
医学博士 富金 起範
筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発
【参考文献】
(1) 遺伝子検査・DNA鑑定のseeDNA, 2026年1月(2) J Biol Chem, 1997年3月
(3) NPO法人 遺伝子情報解析センター, 2020年1月
(4) 日本学術会議, 2014年2月