リライティング日:2025年05月08日
DNA鑑定で判定ミスが起こる原因と、正確な結果を得るために鑑定機関の精度・管理体制を見極める重要性を解説。国際認定の意義やヒューマンエラー防止策についても詳述します。
一生の悩みを解決するためのDNA鑑定。
親子関係や血縁関係を検査するDNA鑑定の結果に間違いがあったら、取り返しのつかないことになりますよね。離婚や家庭崩壊、訴訟といった事態を招きかねません。
このような人生を大きく変えてしまうほどのDNA鑑定を取り扱ううえで、重要なことをお伝えいたします。
DNA鑑定は精度と管理が重要

DNA鑑定機関や検査キットを選ぶ際に大切なことは、検査費用やスピードだけではなく、なにより「正確な検査ができるかどうか」という点が重要です。
高度な技術で正確に親子関係や血縁関係を判定できるイメージがあるDNA鑑定でも、実際には判定ミスによるトラブルが起こっています。そして海外においては、10年以上も前からこのようなDNA鑑定のトラブルが話題になっているのです。(1)
人生に大きな影響を与えるDNA鑑定にミスがあることは、絶対に許されません。そのため、DNA鑑定機関には、高い精度で正しい結果が出せる技術力と間違いを起こさないための管理体制が求められます。
DNA鑑定では、一般的にSTR(Short Tandem Repeat:短鎖縦列反復配列)と呼ばれるDNA領域を解析します。STRとは、ヒトのゲノム上に散在する2~6塩基の繰り返し配列のことで、個人ごとに繰り返し回数が異なるため、個人識別や親子鑑定に広く利用されています。親子鑑定では、子どものSTRプロファイルが父親・母親それぞれから遺伝的に受け継がれているかどうかを照合し、親子関係の有無を統計学的に判定します。このとき、検査に使用するSTRマーカーの数が少なければ少ないほど、偶然の一致が起こる確率が上がり、誤判定のリスクが高まります。国際的な基準では最低でも15~20座位以上のSTRマーカーを用いることが推奨されていますが、日本国内にはこれを義務付ける法律や規定がないため、鑑定機関によって検査の質にばらつきが生じているのが現状です。(2)
DNA鑑定でミスが起こる原因とは?

では、技術向上が著しい現代において、どうしてDNA鑑定で判定ミスが起こるのでしょうか。その原因として、DNA鑑定を対象とした制度・規定の問題やヒューマンエラーが挙げられます。(3)
どれだけ高い精度の検査を行っても、他人の検体との取り間違いがあったら、血縁関係が否定されてしまいますし、単純に他人の検査結果を間違って報告しているということもあるかもしれません。このようなリスクを無くすためにも、DNA鑑定機関の管理体制や品質管理が非常に重要となります。
見た目が綺麗なホームページで広告している会社でも、最低限の管理ができておらず、トラブルが多い場合もあるため、国による管理監督が必要です。(4)
判定ミスの主な原因を整理
DNA鑑定における判定ミスの原因は、大きく分けて以下のように分類できます。
- 検体の取り違え・混入(コンタミネーション):検体を受領してから解析するまでの間に、別の検体と入れ替わったり、微量のDNAが混入してしまうケースです。特に手作業で検体を処理している場合、この種のミスが発生しやすくなります。
- 解析結果の読み取りミス:STR解析では電気泳動法によってDNA断片を分離し、ピークパターンとして出力しますが、スタッターピーク(アーティファクト)と本来のアレルピークの区別を誤ると、判定に重大な影響を及ぼします。
- 検査座位数の不足:検査に用いるSTRマーカーの数が少ないと、偶然の一致率が上がり、真の親子関係がないのに「親子関係あり」と誤判定するリスクが増大します。
- 報告書の転記ミス:解析自体は正確であっても、報告書を作成する段階で別の依頼者のデータを転記してしまうなど、事務的なヒューマンエラーも起こり得ます。
- 品質管理体制の欠如:第三者による監査や定期的な技能試験への参加がない鑑定機関では、ミスが長期間見過ごされる恐れがあります。
日本と海外の制度の違い
制度や規定に関しては、DNA大国であるアメリカでは「AABB(American Association of Blood Banks)」という機関が定める規定を基準として用いています。AABBは、親子鑑定を行うラボに対して厳格な品質管理基準を設けており、定期的な外部監査や技能試験への参加を義務付けています。また、イギリスでも「UKAS(United Kingdom Accreditation Service)」による認定制度があり、ISO 17025規格に基づいてDNA検査機関の品質を保証しています。
しかし、現在の日本にはこのような規定や基準が存在せず、DNA鑑定に関する管理監督もされていません。そのため、各鑑定機関が自社基準で検査を行っているという実態があり、実際に検査の精度が国際基準を満たしていない鑑定機関も存在しています。(4)
また、コストを抑えるために解析結果のチェックを行わず結果を報告する業者や、検体の取り違えなどのヒューマンエラーを防ぐための管理を行っていない鑑定機関もあるので注意が必要です。
他社の鑑定結果が覆った事例も
seeDNAには、ほかのDNA鑑定機関で出た結果に疑問をもち、再確認のための鑑定を申し込まれるお客様が多くいらっしゃいます。そのなかには、実際に鑑定結果が覆る、つまり他社の判定ミスが疑われる事例が数件ありました。(1)
DNA鑑定を行う理由は、複雑な事情であることが多いため、検査結果に不審な点があっても泣き寝入りして表面化していないことや、そもそも鑑定結果に誤りがあることに気づいていないケースがあるかもしれません。そのため、実際に把握されているより、少なくても10倍以上の判定ミスが発生していることも推測されます。(3)
信頼できるDNA鑑定機関を選ぶためのポイント
DNA鑑定の結果が人生を左右する以上、鑑定機関の選定は慎重に行う必要があります。以下のステップを参考に、信頼できる鑑定機関かどうかを見極めてください。
- 国際認定の有無を確認する:AABBやISO 17025などの国際認定を取得しているかどうかは、品質管理の客観的な指標です。認定を受けている機関は、定期的な外部監査を受けており、一定の品質が保証されています。
- 検査座位数を確認する:何座位のSTRマーカーを使って検査しているのかを公開しているかどうかを確認しましょう。国際基準では15座位以上が推奨されています。
- ダブルチェック体制の有無を確認する:同一検体に対して2回以上の解析を行い、結果の一致を確認する体制があるかどうかは非常に重要です。
- 検体管理システムを確認する:検体の受領から廃棄までの追跡管理(トレーサビリティ)が確立されているかを確認しましょう。バーコード管理や自動化システムを導入している機関は、ヒューマンエラーのリスクが大幅に低減されます。
- 相談窓口やアフターフォローの充実度を確認する:結果について疑問がある場合に、専門のスタッフが丁寧に説明してくれる体制があるかどうかも、信頼性を測る重要な基準です。
seeDNAの品質管理体制
seeDNAは国内唯一の国際認定を取得したDNA鑑定機関です。国際基準10倍の検査精度を保証するDNA鑑定を、最新の全自動化システムと、ヒューマンエラーを防ぐための2回解析ダブルチェックで最も正確で安心いただける結果をお出しいたします。
seeDNAでは、検体の受付から解析、報告書の作成に至るまで、すべてのプロセスにおいて厳格な品質管理基準を設けています。具体的には、以下のような特徴があります。
- 全自動化システムの導入:検体処理の多くを全自動化することで、人為的なミスの発生を最小限に抑えています。
- 2回解析ダブルチェック:すべての検体に対し、独立した2回の解析を実施し、両方の結果が一致することを確認したうえで報告書を作成します。
- 国際認定基準の遵守:AABBの規定に準拠した品質管理体制を維持しており、定期的な外部監査を受けています。
- 専門スタッフによるサポート:結果に関するご質問やご不安に対して、専門知識を持つスタッフが丁寧にご説明いたします。
他社で行ったDNA鑑定の結果に不審な点や疑問がありましたら、seeDNAにご相談ください。
[フリーダイヤル]0120-919-097
[営業時間]月~日 9:00 ~ 18:00(祝日を除く)
よくあるご質問
Q1. DNA鑑定で判定ミスが起こる確率はどのくらいですか?
A. 国際認定を受けた信頼性の高い鑑定機関であれば、判定ミスが起こる確率は極めて低く、親子関係の肯定確率は99.99%以上とされています。しかし、品質管理体制が不十分な機関では、検体の取り違えやデータの読み取りミスなどにより、誤った結果が出る可能性があります。実際に表面化していないミスも含めると、相当数の判定ミスが発生していると推測されています。(1)
Q2. 他社でDNA鑑定を受けた結果に疑問がある場合、どうすればよいですか?
A. 他社で受けたDNA鑑定の結果に不審な点がある場合は、seeDNAにご相談ください。再鑑定を行うことで、前回の結果の正確性を検証できます。実際に、seeDNAで再鑑定を行った結果、他社の判定が覆った事例もあります。フリーダイヤル(0120-919-097)にて、お気軽にお問い合わせいただけます。
Q3. 日本にはDNA鑑定に関する法規制はありますか?
A. 現在の日本には、DNA鑑定機関に対する専門的な法規制や認定制度は存在しません。アメリカではAABB、イギリスではUKASによる認定制度がありますが、日本では各鑑定機関が独自の基準で検査を行っているのが実態です。そのため、鑑定機関を選ぶ際は、国際認定の取得状況や品質管理体制を十分に確認することが重要です。(4)
Q4. DNA鑑定のダブルチェックとは何ですか?
A. ダブルチェックとは、同一の検体に対して独立した2回の解析を行い、両方の結果が一致することを確認する品質管理手法です。seeDNAではすべての鑑定において2回解析ダブルチェックを実施しており、解析ミスや検体の取り違えによる誤判定を防いでいます。この体制により、より高い信頼性をもった鑑定結果をお届けしています。
Q5. DNA鑑定で使用するSTRマーカーの数が多いと何が違うのですか?
A. STRマーカーの数が多いほど、個人を識別する精度が高まり、偶然の一致による誤判定のリスクが低くなります。国際基準では15~20座位以上が推奨されていますが、seeDNAでは国際基準の10倍の精度を保証する検査を実施しています。マーカー数が少ない検査では、特に近親者間での鑑定において誤った結果が出る可能性が高まるため注意が必要です。(2)
seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート
seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。
【専門スタッフによる無料相談】

著者
医学博士 富金 起範
筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発
【参考文献】
(1) 遺伝子検査・DNA鑑定のseeDNA, 2026年2月(2) 法科学鑑定研究所, 2022年6月
(3) J Biol Chem, 1997年3月
(4) 毎日新聞, 2026年4月