幻の生物を探して
2019.08.28
未確認生物(UMA)といえば、皆様は何を思い浮かべますか?
UMAとは、目撃談や噂などでその存在が主張はされていますが、生物学的には確認されていない未知の動物のことです。
有名なのはツチノコや雪男などでしょうか。
今回は、数多く噂されているUMAのうち、ネッシーに注目してみます。
ネッシーの存在の証明
ネッシーとは、イギリスはスコットランドにあるネス湖で目撃されたとされる、未確認動物「ネス湖の怪獣 (the Loch Ness Monster、ロッホ・ネス・モンスター)」の通称です。
西暦565年に初めて目撃され、1934年に大きく話題になり、その後目撃情報が相次ぎ、20世紀最大のミステリーとなりました。
時代が進み、ネッシーの存在を証明しようとする者が現れました。
1972年に、ボストン応用科学アカデミーがネス湖に水中カメラと音波探知機を導入し、綿密な調査を行いました。
その結果、約50cmの生物のヒレのようなものが撮影されました。しかし、それはネッシーの存在を証明する証拠にはなりませんでした
ネス湖の水をDNA分析するプロジェクト
そして2018年、オタゴ大学で遺伝子科学を研究するジェメル教授が率いる国際チームが、ネス湖の水をDNA分析するプロジェクトを始動させました。
ネス湖の水中には、ネス湖に生息する生物の皮膚、うろこ、羽、毛、そして排泄物が残ります。
このプロジェクトでは、ネス湖の3つの異なる水深から合計300か所の水を採取し、DNAを抽出します。
そこから出てきたDNA情報を現存の生物のデータと照らし合わせ、ネス湖にどんな生物がいるのか、いたのかを解析します。
「ネッシーが存在しないとは断定できない」
現状、一部の解析結果のみ報告されていますが、水中に生息していた3,000種類ほどの微生物とともに、15種類の魚が検出されたそうです。
研究者らは、「ネッシーが存在しないとは断定できない」と、ポジティブな調査結果を匂わせる発言をしています。
最終結果は2019年内には発表される見通しです。