NGS(次世代シーケンサー)とは?DNA解析に活躍する機器をご紹介
2018.08.20
NGS(Next Generation Sequencer:次世代シーケンサー)とは
seeDNAで鑑定に用いているNGS(Next Generation Sequencer:次世代シーケンサー)とはいったいどのようなものなのでしょうか?
そもそも「シーケンサー」という単語を初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。
シーケンサーはDNAを構成するA、T、G、Cの塩基配列を読み解く機械です。
これまでのシーケンサーは多くても一度に約100サンプル、塩基の長さは600塩基対程度を解析するものでしたが、次世代機であるNGSは一度に数百万以上のサンプルを解析することができます。
ヒトゲノムが約30億塩基対と考えると前世代のシーケンサーでは50,000回以上の運用が必要なのに対してNGSは1回の運用でヒトゲノムを網羅できる程の性能を有しています。
出生前親子鑑定では母親の血液に存在する微量の胎児DNAを解析する必要がありますが、NGSの強力な解析能力がそれを可能にしています。
また親子鑑定ではゲノムをすべて比較する必要はなく、特定のDNA領域を複数カ所比較します。
NGSを用いることで、1度に目的のDNA領域を繰り返し解析することが可能になり、配列の読み間違えを防ぎ、非常に高い精度の解析を行うことができます。
ワトソンとクリックによりDNAの構造が解明されたのが65年前、前世代シーケンサーの技術が開発されたのが約40年前、そして約10年前に登場したNGS技術は改良を繰り返し、現在も進歩を続けています。
弊社も常に最新の技術・知識を取り入れ、正確かつ迅速な鑑定結果をご提供できるよう取り組んで参ります。