浮気の潔白を証明しませんか?

2024.08.19

seeDNA検査部で出生後の親子DNA鑑定(STR)担当Wのイメージ 著者

親子DNA鑑定(STR)担当W

所属:株式会社seeDNA 検査部

はじめに

浮気を疑う女性と謝る男性 パートナーの浮気を疑ったことのある人、パートナーに浮気を疑われたことのある人はたくさんいると思います。なかには疑っているだけではなく検査で調べた人もいると思いますが、信じていた人の検査結果が“クロ”だったという方や、パートナーから身に覚えのない浮気の証拠を突き付けてられて困った経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

ちょっと待ってください。
その浮気検査は、本当に信頼できる正確な方法で検査された結果なのでしょうか?

ネット販売される「浮気検査キット」の信頼性

現在、ネット上では様々な精液を判別する検査キットが販売されています。例えば、スプレーで2液を振りかけるだけで精液あれば色がつくという手軽な検査であるため、この記事を読んでいる人のなかにも試したことがある方もいるかもしれません。
この浮気検査キットの仕組みは、精液中に多く含まれる酵素の「酸性フォスファターゼ」に反応すると色がつくというものですが、「酸性フォスファターゼ」が検出されたからといってそれが精液だとは断定できません。
確かに「酸性フォスファターゼ】は精液に多く含まれている成分ですが、精液ほど濃い濃度ではないものの「唾液」や「女性の膣分泌液」にも含まれています。(法科学技術,27(1),85-92(2022))

つまり、女性の下着や生理用品にこの浮気検査キットを使うと潔白であるにも関わらず“クロ”との結果になってしまうこともあるのです。

最新の検査技術を使った「精液検査」

seeDNAの精液検査は、FBIやCSIでも使われている最新の「イムノクロマト法」という技術を使用しております。

「イムノクロマト法」とは「妊娠検査薬」にも利用されている技術です。「イムノクロマト法」は、男性の精液中に多く含まれている成分、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen(プロステート スペシフィック アンチゲン):PSA)の抗体を用いて精液を検出する検査であるため、証拠物に精液が付着しているかの正確な判定を行うことができます。この方法を使えば女性の下着や生理用品に付着していれば「ほとんど」の証拠物から間違いなく精液を検出することができます。

正確な精液検査「イムノクロマト法」の注意点

しかし、精液を正確に検出できる「イムノクロマト法」にも、次のようなケースでは追加の確認が必要なケースもあるため注意が必要です。

精液検査キット陽性①検査で精液反応あり「クロ」との結果でしたが・・・
ごくごく稀なケースですが、男性特有の臓器である前立腺でつくられるPSAを女性でもたくさん作ってしまう体質の方がいるのです。そのような方の場合、精液が付着していなくても、膣分泌液に反応して“クロ”と判定されてしまうケースがあります。(偽陽性の可能性) (臨床検査,47(9), 1015-1018 (2003))



精液検査キット陰性②検査で精液反応なし「シロ」との結果でしたが・・・
本当は精液の付着があるにもかかわらず、「イムノクロマト法」検査キットの検出限界以下のわずかな精液量であったために「シロ」と判定してしまうケースがあります。(偽陰性の可能性)


①や②のような偽陽性、偽陰性の可能性を防ぐために、seeDNAでは精液検査に加えてPCR法を用いたDNA鑑定を併用した浮気検査の実施をお勧めしています。

精液検査とDNA鑑定を組み合わせた最も正確な浮気検査

X染色体とY染色体

コロナ検査ですっかり馴染みのある言葉となったPCR法ですが、このPCR法は証拠物に含まれる微量なDNAを増幅して調べたい遺伝子を検出することができるという技術になります。
検体中に残されているごく微量のDNAを1,000万倍以上増幅できるPCR法を用いることにより以下のように正確な「シロ」「クロ」の結果を確認することができます。

精液反応が出た検体に、男女どちらに由来するDNAが含まれているのかをPCR法を併用して調べることができます。PCR法により増幅されたDNAに男性由来を示す「Y染色体」の遺伝子が検出されれば、先の精液検査の陽性判定を強く肯定する結果となります。更に、DNAの指紋に該当する特殊な領域を検査することで、検出されたDNAが誰のモノなのか?も分かります。検査したモノに付いたシミなどが精液であるだけではなく、ご自身以外の男性のモノであることが分かれば最も確実な浮気の証拠となります。
反対に「Y染色体」が検出されない場合は、「クロ」と断定する前に女性の体質を確認する必要があるかもしれません。

また、弊社の「PCR法」は「イムノクロマト法」に比べて10~100倍感度の高い検査です。(「感度の高い」とは、より微量の痕跡を検出できるという意味です。また、10~100倍と幅があるのはPSAおよび精液の濃度に個人差があるためです。)
精液の反応がない「シロ」の結果であっても、女性の下着など通常は男性のDNAが検出されないような証拠物から自分以外の男性の「Y染色体」が検出された場合は、浮気の可能性を否定できなくなるということになります。

seeDNAの浮気検査は、ネット上で販売される「酸性フォスファターゼ」を使った精液検査キットよりも正確な「イムノクロマト法」による精液検査と、DNA鑑定を組み合わせた浮気検査です。身の潔白の証明やパートナーの浮気疑惑をスッキリ解決することができます。

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