DNA鑑定による日本の犯罪捜査はどのようにして行われているのか?

2021.08.02

日本とアメリカのFBI、DNA鑑定を用いた犯罪捜査の実態は?

日本とアメリカのFBI、DNA鑑定を用いた犯罪捜査の実態は?

科学技術や情報化社会の急速な発展は、事件解決のための犯罪捜査においても大きな影響を与えました。
中でもDNA鑑定は、犯罪捜査において犯人の特定や証拠に必要不可欠な科学技術として活用されています。

日本でDNA鑑定が犯罪捜査に初めて導入されたのは30年以上前のことですが、現在の日本の犯罪捜査では、DNA鑑定はどのように行われているのでしょうか?
日本とアメリカのFBIを比較し、DNA鑑定を用いた犯罪捜査の実態や精度の高さを合わせてご紹介します。

最も大きな違い、DNAデータベースの登録件数

最も大きな違い、DNAデータベースの登録件数

日本とアメリカの最も大きな違いは、DNAデータベースの登録件数です。
DNAデータベースは、被疑者などから同意を得て採取されたDNAが保存されており、犯罪捜査などに用いられます。
犯罪現場から収集したDNAとデータベースに保存されている人物との間で資料を照合し、犯人を割り出すというものです。

日本のDNAデータベースの登録件数は2019年時点で約130万件で、日本人の100人に1人が登録されていることになります。
一方でアメリカは、2020年時点で約1400万件を超えており、これはアメリカ人の23人に1人が登録されていることになります。
犯罪者のDNAデータベースは犯罪率を低下させるという研究結果があり(参考リンク①)、日本においてもデータベースへの照会で年間5000〜6000件が一致し、容疑者の割り出しや犯罪の解明につながっています。

DNA鑑定の精度の高さは?

DNA鑑定の精度の高さは?

今後はDNAデータベースへの登録件数を増やすことと、それに伴うDNAという究極の個人情報を取り扱うための法設備を整えることが急務となります。

DNAデータベースの登録件数はアメリカに劣る日本ですが、DNA鑑定の精度の高さはどうでしょうか?
アメリカのFBIでは、約600兆人を一人ずつ見分けられる精度をガイドラインとして示しています。
一方、日本の警察が実施するDNA鑑定では、最新の検査法で約565,000兆人に一人ずつ見分けることが可能(参考リンク②)で、より正確な個人識別ができるようになりました。
つまり、DNA鑑定の精度においては日本の方が高いといえます。
近い将来、日本のDNAデータベースは、現在の捜査限界を突破する新しい捜査法を生み出す鍵となるかもしれません。

2021年6月現在、同一人鑑定でこれほど高精度なDNA鑑定ができるのは、世界中で我々seeDNAだけ

2021年6月現在、同一人鑑定でこれほど高精度なDNA鑑定ができるのは、世界中で我々seeDNAだけ

seeDNAの高精度な法科学遺伝子検査では、現場に残された髪の毛、唾液などを用いて、個人を特定する同一人鑑定を行っております。
さらに法科学遺伝子検査なら、検体中に1%程度の微量なDNAの場合でも正確に個人のDNAを特定することができます。

全世界で行われる既存のDNA鑑定では、複数人DNAが混在する場合、特定したい個人のDNAが10%以上含まれていないと検査できないため、当社の鑑定精度は10倍優れています。
2021年6月現在、同一人鑑定でこれほど高精度なDNA鑑定ができるのは、世界中で我々seeDNAだけです。

今回は、日本におけるDNA鑑定による犯罪捜査はどのように行われているのかについて、アメリカのFBIと比較してご紹介しました。
seeDNAでは、事件現場に残された髪の毛、唾液などを用いて、犯人を特定する同一人鑑定を行っております。

法科学遺伝子検査(同一人鑑定)
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参考リンク

参考リンク①
参考リンク②