リライティング日:2024年06月28日
seeDNA遺伝医療研究所の同一人鑑定は、2つの検体が同一人物由来かをDNAプロファイリングで科学的に判定するサービスです。浮気調査や異物混入調査に活用され、2段階方式と同時方式から最適な方法を選択できます。
- ・同一人鑑定とは?DNAプロファイリングで人物の同一性を判定する鑑定サービス
- ・同一人鑑定が求められる背景と活用シーン
- ・同一人鑑定の進め方:2通りの鑑定方法とそれぞれの特徴
- └ 同一人鑑定の基本的な2つの進め方
- └ ①2段階方式のメリットとデメリット
- └ ②同時方式のメリットとデメリット
- ・同一人鑑定に使用できる検体の種類と注意点
- └ 検体採取時に守っていただきたい基本ルール
- ・お客様のニーズに合わせた最適な鑑定のご提案
- ・同一人鑑定の信頼性を支えるDNA解析技術と品質管理
- ・同一人鑑定と他のDNA鑑定サービスとの違い
- ・同一人鑑定の結果を法的に活用するためのポイント
- ・同一人鑑定を依頼する前に知っておきたい基礎知識
同一人鑑定とは?DNAプロファイリングで人物の同一性を判定する鑑定サービス
弊社seeDNA遺伝医療研究所では、浮気調査や異物混入といったトラブルの原因を科学的に突き止めたいというご要望を多くいただいており、そのようなニーズにお応えするために「同一人鑑定」という鑑定サービスをご提供しております。この同一人鑑定とは、検体Aと検体Bが同一人物に由来するものかどうかをDNA解析によって判定する鑑定です。
たとえば、浮気の証拠として採取された毛髪や体液の付着物が、特定の人物のものであるかどうかを確認したいケースや、食品や製品に混入した異物に含まれるDNAが誰に由来するのかを特定したいケースなど、さまざまな場面でこの鑑定は活用されています。同一人鑑定の核となる技術は「DNAプロファイリング」と呼ばれるもので、DNAから個人を特定できるデータ(DNA型)を解析する手法です(1)。人間のDNAには個人ごとに異なる反復配列(STRマーカー)が存在しており、これを複数箇所解析することで、極めて高い精度で個人の識別が可能になります。
同一人鑑定では、2つの検体からそれぞれDNAプロファイリングを実施し、得られたDNA型データを比較します。すべてのSTRマーカーが一致すれば「同一人物に由来する」と判定され、一致しない箇所があれば「別人に由来する」と判定されます。この原理はシンプルですが、実際の鑑定においては検体の種類や状態、お客様のご事情によって最適な進め方が異なるため、弊社では複数のアプローチをご用意しております。
STRマーカーとは、DNA上に存在する短い塩基配列の繰り返し(Short Tandem Repeat)のことで、この繰り返し回数が個人によって異なるため、複数のSTR座位を同時に解析することで個人を高精度に識別できます。現在の法科学の分野では、一般的に15座位以上のSTRマーカーを解析することが標準とされており、これにより理論上数兆分の1以下の確率でしか他人と一致しないレベルの個人識別が可能となっています(2)。このように、DNAプロファイリングは科学的根拠に基づいた非常に信頼性の高い鑑定手法であり、裁判における証拠としても広く採用されています。
さらに、同一人鑑定は単に2つの検体を比較するだけではなく、得られたDNA型データの統計学的な評価も行います。具体的には、検体Aと検体Bから得られたDNA型が一致した場合、その一致が偶然に起こる確率(ランダムマッチ確率)を算出し、科学的にどの程度信頼できる結果であるかを定量的に示します。この統計学的評価を鑑定報告書に明記することにより、法的な場面においても客観的な根拠として十分に機能する鑑定結果をご提供できるのです。
ランダムマッチ確率の算出は、同一人鑑定の科学的な信頼性を裏付ける非常に重要な要素です。たとえば、日本人集団における各STR座位の対立遺伝子頻度データベースに基づいて計算を行い、検体Aと検体Bの全座位が一致するパターンが偶然に出現する確率を求めます。15座位以上を解析する現在の標準的な手法では、ランダムマッチ確率は数兆分の1から数京分の1に達することが一般的であり、これは事実上「一致した場合は同一人物である」と断定できる水準と言えます。この高い識別精度が、同一人鑑定が法的証拠として採用される大きな根拠となっています。
なお、一卵性双生児の場合はDNA型がほぼ完全に一致するため、STR解析のみでは両者を区別することが困難です。このような極めて稀なケースについても、弊社では最新の研究動向を踏まえたアドバイスをご提供しております。一卵性双生児の可能性が疑われる場合には、鑑定前のご相談段階でその旨をお伝えいただくことで、より適切な解析戦略をご提案させていただきます。
同一人鑑定が求められる背景と活用シーン
近年、DNA解析技術の飛躍的な進歩に伴い、同一人鑑定のニーズは年々高まりを見せています。以前は鑑定に十分な量のDNAを確保することが難しかったケースでも、微量DNA解析技術の発展により、ごく少量の生体試料からでも正確な鑑定結果を得られるようになりました。こうした技術革新が、同一人鑑定の活用範囲を大きく広げています。
また、社会的な背景として、法的紛争や企業リスクマネジメントにおいて、客観的で科学的な証拠の重要性がますます認識されるようになったことも、同一人鑑定の需要増加に大きく寄与しています。従来は主観的な目撃証言や状況証拠に頼ることが多かった分野でも、DNA鑑定による科学的な裏付けが求められるケースが増えてきました。
同一人鑑定が具体的に求められる代表的な場面として、以下のようなケースが挙げられます。
- 浮気調査における証拠の確認 — パートナーの衣類や持ち物に付着した毛髪・体液などが特定の人物由来であるかを科学的に証明することで、法的に有効な証拠を確保できます。探偵事務所や弁護士からのご依頼も多く、裁判資料として活用されるケースが増えています。
- 異物混入事件の原因究明 — 食品や製品に混入した異物(毛髪・皮膚片など)に含まれるDNAを解析し、製造過程に関わった特定の人物と一致するかどうかを確認することで、混入原因の特定に役立てることができます。食品メーカーや飲食業界でのクレーム対応にも活用されています。
- ストーカー被害の立証 — 被害者の身の回りに残された不審な痕跡(手紙・贈り物に付着した唾液や指紋など)から採取したDNAが、特定の人物と一致するかを鑑定することで、ストーカー行為の立証を支援します。
- 遺留品の持ち主の特定 — 事件や事故の現場に残された遺留品に含まれるDNAが、関係者のDNAと一致するかどうかを確認することで、遺留品の所有者を科学的に特定できます。
- 嫌がらせ・脅迫行為の証拠収集 — 匿名で送られてきた手紙や物品に付着した生体試料のDNAを解析し、容疑者のDNAと照合することで、犯人の特定に寄与します。
- 企業内の内部不正調査 — 社内で発生した不正行為の証拠物件に残されたDNAを解析し、関係者のDNAと比較することで、不正を行った人物を科学的に特定できます。内部告発や情報漏洩の調査においても有効な手段となります。
- 保険詐欺の調査 — 保険金請求に関連する事案において、提出された証拠物件のDNAが申告内容と整合するかを検証するために、同一人鑑定が活用されるケースもあります。
このように、同一人鑑定は個人のプライバシーに関わる問題から企業のリスクマネジメントに至るまで、幅広い分野で活用されています。DNA鑑定の結果は科学的な根拠に基づくものであり、主観的な判断に左右されないため、法的な証拠としても高い信頼性を持っています(1)。弊社seeDNA遺伝医療研究所では、これらすべてのケースに対応できる体制を整えており、お客様のご事情に合わせた柔軟なサービスをご提供しております。
特に近年では、インターネットやSNSの普及に伴い、ネット上の匿名嫌がらせに対する法的措置を検討されるケースも増えています。送付された物品や手紙に付着した生体試料を同一人鑑定に用いることで、発信者情報開示だけでは特定が困難な匿名の加害者を科学的に特定できる可能性があり、こうした新しいタイプの紛争解決にもDNA鑑定は貢献しています。
加えて、近年の社会環境の変化に伴い、遺産相続や不動産取引に関連した本人確認の補強手段として同一人鑑定が検討されるケースも出てきています。特に、長期間にわたって所在不明であった相続人が名乗り出た場合など、身元確認の精度を高める手段としてDNA鑑定の活用が注目されており、同一人鑑定の社会的な役割は今後さらに広がっていくことが予想されます。
同一人鑑定の進め方:2通りの鑑定方法とそれぞれの特徴

同一人鑑定の基本的な2つの進め方
同一人鑑定は、主に以下の2通りの方法で進めることができます。お客様のご状況やご要望に応じて最適な方法をご案内いたします。
- 2段階方式(鑑定を2回に分ける方法):まず検体AからDNAプロファイリングを行い、DNAデータが正常に取得できたことを確認します。その後、検体Bからも同様にDNAプロファイリングを実施し、検体Aの結果と比較解析を行うことで、2つの検体が同一人物に由来するかどうかを判定します。
- 同時方式(鑑定を1回で行う方法):検体Aと検体Bに対して同時にDNAプロファイリングを実施し、得られたデータをまとめて比較解析することで、同一人物に由来する検体かどうかを判定します。
一見すると同じことを行っているように感じられるかもしれませんが、鑑定を2回に分けるか1回で行うかによって、費用面のリスクや鑑定にかかる期間に大きな違いが生じます。お客様がどちらの方式を選択すべきかは、検体の状態や鑑定結果を必要とする期日、そしてご予算のバランスによって異なります。それぞれのメリットとデメリットを以下で詳しくご説明いたします。
①2段階方式のメリットとデメリット
2段階方式は、比較元となる検体(検体A)のDNA解析を先に行い、結果が得られることを確認してから次の検体(検体B)の解析に進む方法です。この方式は、特に検体の状態に不安がある場合や、初めて同一人鑑定を利用されるお客様に適しています。
- メリット:費用リスクの最小化 — 比較元となる検体からDNAが十分に抽出できなかった場合や、プロファイリングデータが得られなかった場合、その時点で鑑定を中断できるため、不要な費用の発生を最小限に抑えることが可能です。なお、検体AのDNA解析が成功し、その後検体Bの鑑定に進んでいただく場合は差額分のみをご請求させていただくため、最終的な基本鑑定費用は①②どちらの方式を選択しても変わりません。
- デメリット:鑑定期間が長くなる — 2回に分けて鑑定を実施するため、1回目の結果を確認してから2回目に着手する流れとなり、全体の鑑定期間が比較的長くかかります。お急ぎの方にはやや不向きな面があります。
2段階方式は、いわば「リスクヘッジ型」のアプローチと言えます。検体の品質が不確定な場合(長期間保管されていた毛髪や、古い血痕など)には、まず1段階目で検体の状態を確認できるため、安心して鑑定を進められるという大きな利点があります。特に、微量検体や劣化が懸念される検体を扱う場合には、この方式を強くお勧めしております。実際の相談事例においても、検体の品質に確信が持てないお客様の多くが2段階方式を選択されています。
②同時方式のメリットとデメリット
同時方式は、すべての検体を一度にまとめて解析する方法で、スピードを重視されるお客様に適しています。
- メリット:鑑定期間の短縮 — 全ての検体に対して同時にDNAプロファイリングを行うため、結果が出るまでの期間が大幅に短縮されます。急いで結果を知りたい場合には、この方法が最適です。
- デメリット:費用リスクがやや高い — 比較元の検体からDNAが抽出できなかった場合でも、すでに全検体の鑑定作業が進行しているため、費用面のリスクが比較的大きくなります。特に、検体の状態が不明な場合はこの点を考慮する必要があります。
同時方式は「スピード重視型」のアプローチであり、検体の品質に一定の確信がある場合や、できるだけ早く鑑定結果を入手する必要がある場合に最適です。たとえば、裁判の期日が迫っている場合や、企業における異物混入事件の早期解決が求められる場合など、時間的な制約がある状況では同時方式の選択が合理的です。また、口腔内粘膜のように高品質なDNAが期待できる検体をお持ちの場合は、同時方式でもリスクは限定的であるため、スピードのメリットを最大限に活かすことができます。
方式選択の簡易ガイド
検体の品質に不安がある場合 → 2段階方式がおすすめ。結果を急いでいる場合 → 同時方式がおすすめ。いずれの場合も最終的な基本鑑定費用は同じですので、ご安心のうえお選びいただけます。判断に迷われる場合は、弊社の専門スタッフが無料で最適な方式をアドバイスいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
同一人鑑定に使用できる検体の種類と注意点
同一人鑑定においては、DNAが含まれる可能性のあるさまざまな生体試料を検体としてご使用いただけます。検体の種類によってDNAの抽出効率や成功率が異なるため、どのような検体を提出するかは鑑定結果に大きく影響します。以下に、主な検体の種類とそれぞれの特徴をまとめます。
- 口腔内粘膜(綿棒での採取) — 最も一般的かつ確実な検体です。専用の綿棒で頬の内側をこするだけで簡単に採取でき、高品質なDNAが得られます。痛みもなく、お子様や高齢者の方でも安心して採取可能です。
- 毛髪(毛根付き) — 毛根部分に細胞核が含まれているため、毛根がしっかり付いた状態の毛髪であればDNA解析が可能です。自然に抜け落ちた毛髪は毛根が退化していることが多く、DNAが得られにくい場合があります。浮気調査では衣類や寝具に付着した毛髪を検体として提出されるケースが多く見られます。
- 血痕 — 血液中の白血球にDNAが含まれているため、血痕からのDNA抽出は比較的高い成功率が期待できます。ただし、時間の経過や保存環境によってDNAが分解される場合があります。乾燥した血痕であっても、適切に保存されていればDNA解析が可能です。
- 唾液 — 唾液中に含まれる口腔粘膜細胞からDNAを抽出できます。封筒の糊付け部分や飲料容器の飲み口に付着した唾液も検体として使用可能です。切手やタバコの吸い殻なども唾液付着の検体として活用できます。
- 爪 — 爪の細胞からDNAを抽出することが可能ですが、爪の表面には他者のDNAが付着していることもあるため、解析には慎重な対応が必要です。
- 使用済み歯ブラシ・カミソリ — 日常的に使用されるこれらの物品には、使用者の口腔粘膜細胞や皮膚細胞が付着しているため、DNAの抽出が可能です。本人から直接検体を採取できない場合の代替手段として有効です。
- 精液・体液 — 精液には精子細胞が豊富に含まれており、DNA解析には非常に適した検体です。浮気調査などでよく利用されます。
検体の保存状態はDNA鑑定の成功率に直結します。高温多湿の環境に長期間放置された検体や、紫外線に長時間さらされた検体は、DNAの分解が進んでいる可能性があるため、採取後はできるだけ早く乾燥させ、涼しい場所で保管することをお勧めしております(3)。また、検体の取り扱いにおいては、素手で触れないこと、清潔な容器に保管することなど、コンタミネーション(他者のDNA混入)を防ぐための基本的な注意事項を守ることが重要です。
特に注意していただきたいのは、複数の人物のDNAが混合した検体(ミックスプロファイル)の扱いです。例えば、衣類に付着した体液に複数人のDNAが含まれている場合、解析の難易度が上がる可能性があります。このような場合でも、弊社では高度な解析技術を駆使して対応いたしますが、検体の採取段階でできるだけ単一のDNA源からサンプルを取得していただくことが望ましいです。ご不明な点がございましたら、弊社の専門スタッフまでお気軽にご相談ください。
検体採取時に守っていただきたい基本ルール
正確な鑑定結果を得るために、検体の採取・保管においては以下のポイントを必ずお守りください。
- 素手で検体に触れない:使い捨てのゴム手袋やビニール手袋を着用し、ご自身のDNAが検体に付着しないよう注意してください。手袋がない場合はピンセットなどの道具を使用してください。
- 清潔な容器・封筒に保管する:採取した検体は未使用の紙封筒やジッパー付きビニール袋に入れてください。ティッシュペーパーで包んでから封筒に入れると、湿気によるDNA劣化を防ぐことができます。
- できるだけ早く乾燥させる:湿った状態の検体は細菌の繁殖によりDNAが分解されやすくなります。陰干しで十分に乾燥させてから保管してください。
- 高温多湿・直射日光を避けて保管する:乾燥した涼しい場所での保管が最適です。冷蔵庫での保管も有効ですが、冷凍は避けてください。
- 検体ごとに個別に梱包する:複数の検体を提出する場合は、検体間のDNA混入を防ぐためにそれぞれ別々の容器に入れ、ラベルで識別できるようにしてください。
これらの基本ルールを守ることで、検体からのDNA抽出成功率が大幅に向上し、鑑定の精度も高まります。特に初めてDNA鑑定を依頼される方は、検体の取り扱いに不慣れなことが多いため、弊社では検体採取に関する詳しいガイドラインを事前にお送りしております。また、ご自身での採取が不安な場合には、専用の検体採取キットをご利用いただくことも可能です。
お客様のニーズに合わせた最適な鑑定のご提案
このように、同一人鑑定には「鑑定期間の短さを重視するか」「費用リスクを抑えることを重視するか」という2つの判断軸があります。弊社seeDNA遺伝医療研究所では、お客様一人ひとりのご事情やご要望を丁寧にヒアリングし、最適な鑑定プランをご案内しております。
弊社が最適な鑑定方法をご提案する際の具体的な流れは、以下のようになります。
- お問い合わせ・ご相談:お電話またはWebフォームにて、鑑定のご目的や検体の状況についてお伺いいたします。専門スタッフが丁寧にヒアリングいたしますので、どのような些細なことでもお気軽にお尋ねください。相談は無料で承っておりますので、鑑定を依頼するかどうか迷われている段階でもお気軽にご連絡ください。
- 鑑定方法のご提案:お客様のご状況(検体の種類・状態、鑑定結果が必要な期日、ご予算など)を総合的に判断し、2段階方式と同時方式のどちらが最適かをご提案いたします。それぞれの方式のメリット・デメリットを分かりやすくご説明した上で、お客様にご判断いただきます。
- 検体のご送付:鑑定方法が決まりましたら、検体を弊社までご送付いただきます。検体の採取方法や梱包方法についても詳しくご案内いたしますのでご安心ください。専用の検体採取キットをお送りすることも可能です。
- DNA解析の実施:弊社ラボにて、最新のDNA解析機器を用いてDNAプロファイリングを実施します。ISO9001に準拠した品質管理体制のもとで解析を行い、正確かつ信頼性の高い結果をお届けいたします。
- 鑑定結果のご報告:解析結果に基づき、2つの検体が同一人物由来であるかどうかを判定した鑑定報告書を作成し、お客様にお届けいたします。報告書には、DNA型データの詳細、統計学的な評価、判定結果、および結論が明記されます。
同一人鑑定は、浮気調査における証拠の確認だけでなく、ストーカー被害の立証、異物混入事件の原因究明、遺留品の持ち主の特定など、幅広い場面で活用されています。近年ではDNA解析技術の進歩により、微量のDNAからでも高精度なプロファイリングが可能となっており、以前は鑑定が困難とされていたような微量検体からも結果を得られるケースが増えています。弊社では、2017年に国内初となる微量DNA解析技術を開発しており、この技術を同一人鑑定にも応用することで、他社では対応が難しい微量検体の解析にも対応しております。
同一人鑑定の信頼性を支えるDNA解析技術と品質管理
同一人鑑定の結果が法的な証拠として採用されるためには、鑑定プロセス全体の信頼性が確保されていることが不可欠です。弊社seeDNA遺伝医療研究所では、国際品質規格ISO9001の認証を取得しており、検体の受領から解析、報告書の作成に至るまで、厳格な品質管理基準に基づいた運用を行っています。さらに、個人情報の適切な管理を示すプライバシーマーク(Pマーク)も取得しており、お客様の機密情報を万全の体制でお守りしております。
DNA解析に使用する機器についても、最新のキャピラリー電気泳動装置やリアルタイムPCRシステムなど、法科学分野で広く採用されている高精度な分析機器を導入しています。これらの機器は定期的な校正・メンテナンスを実施しており、常に正確な解析結果を提供できる状態を維持しています(2)。キャピラリー電気泳動装置は、DNA断片を高い分解能で分離するための装置であり、STRマーカーの正確な型判定に欠かせない機器です。
また、弊社では解析結果の正確性を担保するために、ブラインドテストやダブルチェック体制を採用しています。複数の解析者が独立して結果を確認することで、ヒューマンエラーの発生を防止し、鑑定結果の信頼性をさらに高めています。このような品質管理体制は、お客様に安心して鑑定サービスをご利用いただくための重要な基盤です。
弊社の品質管理における具体的な取り組みを以下にまとめます。
- ISO9001認証に基づく品質管理システム — 鑑定プロセスの全工程において国際基準に準拠した管理を実施しています。
- プライバシーマーク(Pマーク)取得 — お客様の個人情報を厳重に管理し、プライバシーを守ります。
- ダブルチェック体制 — 複数の解析者による独立した結果確認を行い、ヒューマンエラーを排除しています。
- 最新機器の定期校正・メンテナンス — 常に正確な解析結果が得られるよう、機器の状態管理を徹底しています。
- コンタミネーション防止対策 — 検体間のDNA混入を防ぐため、厳格なラボ運用ルールを設けています。
- トレーサビリティの確保 — 検体の受領から鑑定結果の報告に至るまで、全工程の記録を保管し、いつでも追跡可能な体制を整えています。
こうした品質管理体制は、単に正確な結果を出すだけでなく、その結果が法廷で争われた場合にも「適正な手続きに基づいて実施された鑑定である」ことを証明するために不可欠です。鑑定報告書には解析に使用した機器、試薬、手法、品質管理の記録が付帯されるため、第三者機関による検証にも耐えうる信頼性を備えています。
同一人鑑定と他のDNA鑑定サービスとの違い
DNA鑑定と聞くと、多くの方が「親子鑑定」を思い浮かべるかもしれません。しかし、同一人鑑定と親子鑑定では、目的や解析のアプローチが根本的に異なります。親子鑑定は、2人の人物の間に生物学的な親子関係があるかどうかを、DNA型の遺伝パターンから判定する鑑定です。一方、同一人鑑定は、2つの異なる検体が「同じ1人の人物」に由来するかどうかを判定するものです。
たとえば、事件現場に残された血痕と、容疑者の口腔粘膜から採取したDNAが一致するかを調べるのが同一人鑑定です。これに対し、父親と子供の間にDNA型の遺伝的なつながりがあるかを調べるのが親子鑑定です。このように、同一人鑑定は「個人の識別」に焦点を当てた鑑定であり、親子鑑定は「血縁関係の有無」に焦点を当てた鑑定と言えます。
弊社seeDNA遺伝医療研究所では、同一人鑑定のほかにも、親子DNA鑑定、兄弟姉妹鑑定、叔父叔母鑑定など、さまざまなDNA鑑定サービスをご提供しております。どの鑑定が最適か判断がつかない場合でも、専門スタッフがお客様のご状況を丁寧にお伺いし、最も適切な鑑定方法をご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
以下に、同一人鑑定と親子鑑定の主な違いを整理します。
- 同一人鑑定 — 目的:2つの検体が同一人物由来かを判定。比較対象:異なるソースから採取された2つの検体。判定基準:全STR座位の一致・不一致。
- 親子鑑定 — 目的:2人の人物間の生物学的親子関係の有無を判定。比較対象:親と子それぞれのDNA型。判定基準:各座位における対立遺伝子の遺伝パターン。
- 兄弟姉妹鑑定 — 目的:2人の人物間の兄弟姉妹関係の有無を推定。比較対象:兄弟姉妹候補者それぞれのDNA型。判定基準:共有対立遺伝子数に基づく統計学的評価。
これらの鑑定はそれぞれ解析の目的が異なるため、適切な鑑定を選択することが正確な結果を得るための第一歩となります。弊社では、初回のご相談時にお客様の目的を丁寧にヒアリングし、最も効果的な鑑定方法をご提案する体制を整えておりますので、安心してご相談ください。
同一人鑑定の結果を法的に活用するためのポイント
同一人鑑定の結果を裁判や調停などの法的手続きで証拠として活用したい場合には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。DNA鑑定は科学的に極めて高い信頼性を持つ証拠ですが、法廷での証拠能力を最大限に発揮するためには、鑑定プロセスの適正性が問われることがあります。
まず、検体の採取から提出までの「チェーン・オブ・カストディ(証拠の連鎖管理)」が適切に維持されていることが重要です。これは、検体が採取されてから鑑定機関に届くまでの間に、改ざんや汚染がなかったことを証明する記録のことを指します。弊社では、検体の受領時に状態を記録し、鑑定の全工程においてトレーサビリティを確保する体制を整えています。
次に、鑑定報告書の内容が法的に十分な情報を含んでいることも重要です。弊社が発行する鑑定報告書には、以下の情報が詳細に記載されます。
- 検体の受領記録と状態の記述 — どのような状態の検体を受領したかを写真付きで記録します。
- 使用した解析手法と機器の詳細 — どのようなプロトコルで解析を実施したかを明記します。
- 得られたDNA型データの全座位の結果 — 各STR座位の型判定結果を一覧で表示します。
- 統計学的評価(ランダムマッチ確率) — 一致が偶然である確率を定量的に示します。
- 最終的な判定結果と結論 — 同一人物由来であるか否かの判定を明確に記載します。
- 鑑定実施者の署名と資格情報 — 鑑定を実施した専門家の情報を記載し、鑑定の責任所在を明確にします。
弁護士との連携が必要な場合や、裁判所への提出を前提とした鑑定をご希望の場合は、事前にその旨をお伝えいただければ、法的要件に適合した形式での報告書作成にも対応いたします。お客様が最善の結果を得られるよう、鑑定の技術面だけでなく、手続き面でも全力でサポートいたします。
同一人鑑定を依頼する前に知っておきたい基礎知識
同一人鑑定を初めてご利用される方にとって、鑑定の仕組みや手順は馴染みが薄く、不安を感じる方も少なくありません。ここでは、ご依頼前に知っておいていただきたい基礎知識を改めて整理いたします。
まず、同一人鑑定はあくまでも「2つの検体が同一人物に由来するか」を判定するものであり、検体の持ち主が「誰であるか」を特定するものではありません。つまり、検体Aと検体BのDNA型が一致すれば「同じ人物に由来する」と判定されますが、その人物が具体的に誰であるかを確定するためには、比較対象となる個人のDNAデータ(口腔粘膜など本人から直接採取した検体のDNAプロファイル)が必要になります。
次に、鑑定結果の精度は検体の品質に大きく左右されるという点です。良好な状態の検体であれば高い確率で正確なDNA型を取得できますが、劣化した検体やDNA量が極めて少ない検体の場合は、部分的なプロファイルしか得られないこともあります。部分的なプロファイルであっても鑑定自体は可能ですが、統計学的な信頼度は全座位が取得できた場合と比較してやや低下する場合があります。このため、できるだけ良好な状態の検体をご提出いただくことが、正確な鑑定結果を得る上で重要となります。
また、同一人鑑定の結果は科学的な事実として報告されるものであり、その結果をどのように活用するかはお客様ご自身のご判断に委ねられます。弊社は鑑定の専門機関として科学的に正確なデータをご提供することに全力を尽くしますが、法的な助言や具体的な対処方法のアドバイスについては、弁護士などの法律の専門家にご相談いただくことをお勧めしております。
DNA型鑑定で解決できる問題に現在お悩みでしたら、弊社の同一人鑑定やその他の鑑定サービスをぜひご利用ください。専門のスタッフが、お客様の問題解決に向けて全力でサポートいたします。鑑定に関するご質問やお見積もりのご依頼など、まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
よくあるご質問
Q1. 同一人鑑定ではどのような検体が使用できますか?
A. 同一人鑑定では、口腔内粘膜(綿棒採取)、毛髪(毛根付き)、血痕、唾液、爪、使用済み歯ブラシやカミソリ、精液・体液など、DNAが含まれるさまざまな検体をご使用いただけます。ただし、検体の保存状態やDNA残存量によっては結果が得られない場合もございますので、事前にご相談いただくことをお勧めしております。
Q2. 鑑定を2回に分ける方法と1回で行う方法では、最終的な費用は変わりますか?
A. いいえ、最終的な基本鑑定費用はどちらの方法を選択しても変わりません。2段階方式の場合、1回目の鑑定後に2回目へ進む際は差額分のみのご請求となります。ただし、1回目で検体からDNAが得られなかった場合に鑑定を中断できるため、費用リスクを最小限に抑えられるメリットがあります。
Q3. 同一人鑑定はどのような場面で利用されていますか?
A. 同一人鑑定は、浮気調査における証拠の確認、異物混入事件の原因究明、ストーカー被害の立証、遺留品の持ち主の特定、企業内の内部不正調査など、さまざまな場面で活用されています。2つの検体が同一人物に由来するかをDNAレベルで科学的に証明できるため、法的な証拠としても高い信頼性を持ちます。
seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート
seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。
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著者
医学博士 富金 起範
筑波大学、生体統御・分子情報医学修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発
【参考文献】
(1) National Institute of Justice – DNA Evidence、2024年(2) NIST STRBase – Short Tandem Repeat DNA Internet DataBase、2024年
(3) Scientific Working Group on DNA Analysis Methods (SWGDAM) – Guidelines for Collection and Preservation of DNA Evidence、2023年