鑑定項目紹介-同一人鑑定- ~お客様のニーズに寄り添うために~

2016.08.19

リライティング日:2024年07月15日

seeDNA遺伝医療研究所の「同一人鑑定」は、2つの検体が同一人物由来かをDNAプロファイリングで判定するサービスです。2段階方式と同時方式の2通りがあり、費用リスクやスピードに応じて最適な方法を選択できます。

同一人鑑定とは?DNAプロファイリングで人物の同一性を判定する鑑定サービス

同一人鑑定とは?DNAプロファイリングで人物の同一性を判定する鑑定サービス弊社seeDNA遺伝医療研究所では、浮気調査や異物混入といったトラブルの原因を科学的に突き止めたいというご要望を多くいただいており、そのようなニーズにお応えするために「同一人鑑定」という鑑定サービスをご提供しております。この同一人鑑定とは、検体Aと検体Bが同一人物に由来するものかどうかをDNA解析によって判定する鑑定です。

たとえば、浮気の証拠として採取された毛髪や体液の付着物が、特定の人物のものであるかどうかを確認したいケースや、食品や製品に混入した異物に含まれるDNAが誰に由来するのかを特定したいケースなど、さまざまな場面でこの鑑定は活用されています。同一人鑑定は法科学(フォレンジック・サイエンス)の分野で長年培われてきた技術を基盤としており、犯罪捜査や裁判における証拠鑑定としても広く認知されている極めて信頼性の高い手法です。(1)

同一人鑑定の核となる技術は「DNAプロファイリング」と呼ばれるもので、DNAから個人を特定できるデータ(DNA型)を解析する手法です。人間のDNAには個人ごとに異なる反復配列(STRマーカー)が存在しており、これを複数箇所解析することで、極めて高い精度で個人の識別が可能になります。現在の法科学分野では、一般的に16〜24箇所以上のSTRマーカーを同時に解析するマルチプレックスキットが使用されており、偶然の一致確率は数百兆分の1以下という驚異的な精度が達成されています。(2)

DNAプロファイリングの科学的原理とSTRマーカー解析

DNAプロファイリングの科学的原理とSTRマーカー解析同一人鑑定の核心を理解するためには、DNAプロファイリングの科学的原理を知ることが重要です。ヒトのゲノムDNAには約30億塩基対が含まれており、その中にはSTR(Short Tandem Repeat:短鎖反復配列)と呼ばれる、2〜6塩基の短い配列が繰り返し並んでいる領域が多数存在しています。このSTRの繰り返し回数は個人によって異なるため、複数のSTR領域を解析することで、その人固有の「DNAプロファイル」を作成することができるのです。(3)

具体的な解析の流れは、まず検体からDNAを抽出し、次にPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法によってターゲットとなるSTR領域を増幅します。増幅された断片は、キャピラリー電気泳動装置を用いて精密にサイズ分離され、各STR領域における繰り返し回数(アレル)が特定されます。この一連の解析によって得られたデータがDNA型プロファイルです。

同一人鑑定では、2つの検体からそれぞれDNAプロファイリングを実施し、得られたDNA型データを比較します。すべてのSTRマーカーが一致すれば「同一人物に由来する」と判定され、一致しない箇所があれば「別人に由来する」と判定されます。この原理はシンプルですが、実際の鑑定においては検体の種類や状態、お客様のご事情によって最適な進め方が異なるため、弊社では複数のアプローチをご用意しております。

なお、近年ではDNA解析技術の飛躍的な進歩により、微量のDNAからでも高精度なプロファイリングが可能となっています。以前は鑑定が困難とされていたような微量検体や劣化した検体からも結果が得られるケースが増えており、同一人鑑定の適用範囲は年々拡大しています。(4)

同一人鑑定の進め方:2通りの鑑定方法とそれぞれの特徴

同一人鑑定の進め方:2通りの鑑定方法とそれぞれの特徴

同一人鑑定の基本的な2つの進め方

同一人鑑定は、主に以下の2通りの方法で進めることができます。お客様のご状況やご要望に応じて最適な方法をご案内いたします。

  1. 2段階方式(鑑定を2回に分ける方法):まず検体AからDNAプロファイリングを行い、DNAデータが正常に取得できたことを確認します。その後、検体Bからも同様にDNAプロファイリングを実施し、検体Aの結果と比較解析を行うことで、2つの検体が同一人物に由来するかどうかを判定します。
  2. 同時方式(鑑定を1回で行う方法):検体Aと検体Bに対して同時にDNAプロファイリングを実施し、得られたデータをまとめて比較解析することで、同一人物に由来する検体かどうかを判定します。

一見すると同じことを行っているように感じられるかもしれませんが、鑑定を2回に分けるか1回で行うかによって、費用面のリスクや鑑定にかかる期間に大きな違いが生じます。それぞれのメリットとデメリットを以下で詳しくご説明いたします。

①2段階方式のメリットとデメリット

2段階方式は、比較元となる検体(検体A)のDNA解析を先に行い、結果が得られることを確認してから次の検体(検体B)の解析に進む方法です。この方式は、特に検体の状態が不確かな場合や、費用面でのリスクを極力抑えたいお客様に推奨される手法です。

  • メリット:費用リスクの最小化 — 比較元となる検体からDNAが十分に抽出できなかった場合や、プロファイリングデータが得られなかった場合、その時点で鑑定を中断できるため、不要な費用の発生を最小限に抑えることが可能です。なお、検体AのDNA解析が成功し、その後検体Bの鑑定に進んでいただく場合は差額分のみをご請求させていただくため、最終的な基本鑑定費用は①②どちらの方式を選択しても変わりません。
  • デメリット:鑑定期間が長くなる — 2回に分けて鑑定を実施するため、1回目の結果を確認してから2回目に着手する流れとなり、全体の鑑定期間が比較的長くかかります。お急ぎの方にはやや不向きな面があります。

②同時方式のメリットとデメリット

同時方式は、すべての検体を一度にまとめて解析する方法で、スピードを重視されるお客様に適しています。裁判の期日が迫っている場合や、調査の進捗に合わせて迅速な結果が必要な場合に特に有効です。

  • メリット:鑑定期間の短縮 — 全ての検体に対して同時にDNAプロファイリングを行うため、結果が出るまでの期間が大幅に短縮されます。急いで結果を知りたい場合には、この方法が最適です。
  • デメリット:費用リスクがやや高い — 比較元の検体からDNAが抽出できなかった場合でも、すでに全検体の鑑定作業が進行しているため、費用面のリスクが比較的大きくなります。特に、検体の状態が不明な場合はこの点を考慮する必要があります。

鑑定方式の選び方:費用リスクとスピードの比較

2つの鑑定方式のどちらを選ぶべきかは、お客様の優先事項によって異なります。以下の比較表を参考に、ご自身の状況に合った方式をご検討ください。

比較項目2段階方式同時方式
鑑定期間やや長い短い
費用リスク低い(中断可能)やや高い
最終的な費用同一同一

上記のとおり、最終的な基本鑑定費用はどちらの方式を選択しても変わりませんが、検体の状態が不確かな場合には2段階方式を、スピード最優先の場合には同時方式を選択されることをお勧めいたします。いずれの方式であっても、弊社の専門スタッフがお客様のご事情を丁寧にヒアリングしたうえで、最適なプランをご提案いたします。

同一人鑑定で使用できる検体の種類と注意点

同一人鑑定の検体として使用できるものは多岐にわたります。DNAが含まれる可能性のあるものであれば幅広く対応が可能ですが、検体の種類によってDNAの抽出難易度や成功率に差があるため、事前にご相談いただくことをお勧めいたします。

  • 口腔内粘膜(綿棒での採取) — 最も安定した品質のDNAが得られる標準的な検体です。採取も簡便で、DNA解析の成功率が非常に高い特長があります。
  • 毛髪(毛根付き) — 毛根部分に付着する細胞からDNAを抽出します。毛根が付いていない切断された毛髪ではミトコンドリアDNAのみの解析となる場合がありますので、できるだけ毛根が付いた状態でご提出ください。
  • 血痕・血液 — 血液中の白血球に含まれる核DNAを解析します。乾燥した血痕からもDNAの抽出は可能ですが、保存状態によっては劣化している場合もあります。
  • 唾液 — 唾液中の口腔上皮細胞からDNAを抽出します。飲みかけのペットボトルやコップ、封筒の糊付け部分などからも検出可能な場合があります。
  • — 爪の組織にもDNAが含まれており、鑑定検体として使用できます。
  • 使用済みの歯ブラシやカミソリ — 日常的に使用される生活用品にも微量のDNAが付着しており、これらを検体として用いることが可能です。

ただし、検体の保存状態やDNAの残存量によっては、十分なDNA型データが得られず鑑定結果を出すことができない場合もございます。高温多湿の環境で長期間保管された検体や、化学薬品に曝露された検体などは、DNAの劣化が進行している可能性が高いため特に注意が必要です。ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。

同一人鑑定の主な活用シーン

同一人鑑定は、さまざまな場面で活用されています。2つの検体が同一人物に由来するかどうかをDNAレベルで科学的に証明できるため、法的な証拠としても高い信頼性を持ち、裁判や調停の場でも有力な証拠資料として採用されるケースが増えています。以下に、代表的な活用シーンをご紹介いたします。(5)

  1. 浮気調査における証拠の確認 — パートナーの衣服やシーツ、車内などから採取された毛髪や体液が、特定の人物に由来するかを確認することで、浮気の科学的証拠を得ることができます。
  2. ストーカー被害の立証 — 被害者の自宅やその周辺に残された遺留物(毛髪、唾液の付着物など)が、疑わしい人物のDNAと一致するかを確認し、ストーカー行為の立証に役立てることができます。
  3. 異物混入事件の原因究明 — 食品や製品に混入した毛髪やその他の異物に含まれるDNAが、製造工程の関係者のものであるかを特定することで、混入経路の究明に貢献します。
  4. 遺留品の持ち主の特定 — 事件や事故の現場に残された遺留品から検出されたDNAが、特定の人物に由来するかどうかを判定することで、事案の解決に寄与します。
  5. 身元確認・個人識別 — 災害時や事故の際に、遺体や遺留品から得られたDNAプロファイルと、生前に取得された記録データとを照合し、身元確認を行う場面でも同一人鑑定の技術が応用されます。

お客様のニーズに合わせた最適な鑑定のご提案

このように、同一人鑑定には「鑑定期間の短さを重視するか」「費用リスクを抑えることを重視するか」という2つの判断軸があります。弊社seeDNA遺伝医療研究所では、お客様一人ひとりのご事情やご要望を丁寧にヒアリングし、最適な鑑定プランをご案内しております。

弊社は国際品質規格ISO9001を取得しており、DNA鑑定の全工程において厳格な品質管理体制を維持しています。また、プライバシー保護の観点からPマーク(プライバシーマーク)も取得しており、お客様の個人情報や鑑定内容の秘密保持を徹底しております。鑑定に携わるスタッフは全員が守秘義務を負い、鑑定結果はお客様ご本人にのみお伝えする体制を整えております。

さらに、弊社代表の富金起範は、2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発した実績を持ち、DNA解析の最先端技術を同一人鑑定にも活かしています。この微量DNA解析技術により、従来は鑑定が困難とされていたような少量の検体からもDNA型プロファイルを取得できる可能性が高まっており、お客様にとってより多くの選択肢をご提供できるようになりました。

DNA型鑑定で解決できる問題に現在お悩みでしたら、弊社の同一人鑑定やその他の鑑定サービスをぜひご利用ください。専門のスタッフが、お客様の問題解決に向けて全力でサポートいたします。鑑定に関するご質問やお見積もりのご依頼など、まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

よくあるご質問

Q1. 同一人鑑定ではどのような検体が使用できますか?

A. 同一人鑑定では、口腔内粘膜(綿棒採取)、毛髪(毛根付き)、血痕、唾液、爪、使用済み歯ブラシやカミソリなど、DNAが含まれるさまざまな検体をご使用いただけます。ただし、検体の保存状態やDNA残存量によっては結果が得られない場合もございます。検体の種類や状態にご不安がある場合は、事前にお気軽にご相談ください。

Q2. 鑑定を2回に分ける方法と1回で行う方法では、最終的な費用は変わりますか?

A. いいえ、最終的な基本鑑定費用はどちらの方法を選択しても変わりません。2段階方式の場合、1回目の鑑定後に2回目へ進む際は差額分のみのご請求となります。ただし、1回目で検体からDNAが得られなかった場合に鑑定を中断できるため、費用リスクを最小限に抑えられるメリットがあります。

Q3. 同一人鑑定はどのような場面で利用されていますか?

A. 同一人鑑定は、浮気調査における証拠の確認、異物混入事件の原因究明、ストーカー被害の立証、遺留品の持ち主の特定など、さまざまな場面で活用されています。2つの検体が同一人物に由来するかをDNAレベルで科学的に証明できるため、法的な証拠としても高い信頼性を持ちます。

Q4. 同一人鑑定の精度はどの程度ですか?

A. 同一人鑑定では、16〜24箇所以上のSTRマーカーを解析するため、偶然の一致確率は数百兆分の1以下という極めて高い精度で個人識別が可能です。ただし、一卵性双生児の場合はDNA型が同一となるため、同一人鑑定での識別はできません。

Q5. 鑑定結果が出るまでにどのくらいの期間がかかりますか?

A. 鑑定期間は選択される方式によって異なります。同時方式であれば比較的短期間で結果が出ますが、2段階方式の場合は1回目の結果確認後に2回目の鑑定に着手するため、全体の期間がやや長くなります。詳しい期間についてはお問い合わせいただければ、お客様のご状況に応じてご案内いたします。

Q6. 毛根が付いていない毛髪でも鑑定できますか?

A. 毛根が付いていない切断された毛髪の場合、核DNAの抽出は困難であり、ミトコンドリアDNA解析のみの対応となる場合があります。ミトコンドリアDNAは母系遺伝のため、個人を一意に特定する精度は核DNAと比較してやや低くなります。可能であれば、毛根が付いた状態の毛髪をご提出いただくことをお勧めいたします。

seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート

seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。

【専門スタッフによる無料相談】

seeDNA遺伝医療研究所のお客様サポート

ご不明点などございましたら
弊社フリーダイヤルへお気軽にご連絡ください。

\土日も休まず営業中/
営業時間:月~日 9:00-18:00
(祝日を除く)

医学博士 富金 起範著者

医学博士 富金 起範

筑波大学、生体統御・分子情報医学修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) 遺伝子検査・DNA鑑定のseeDNA, 2016年8月
(2) Psychonomic bulletin & review, 2014年9月
(3) The Journal of biological chemistry, 1997年3月
(4) Pain, 2014年1月
(5) 被害者等のニーズの把握、国土交通省, 2007年4月
電話で無料相談0120-919-097 メール・お問い合わせ
各検査の費用と期間 メール/Webからお問い合わせ