擬父がいない場合、父子鑑定は可能?

2018.08.27

リライティング日:2024年10月13日

父子鑑定はDNA型鑑定で最も依頼が多い項目です。擬父の検体が得られない場合でも、歯ブラシや髪の毛などの代替検体やNGS技術を活用した高精度な鑑定が可能です。出生前DNA型鑑定にも対応しています。

最も依頼の多いDNA型鑑定の鑑定項目は父子鑑定

最も依頼の多いDNA型鑑定の鑑定項目は父子鑑定毎年最も依頼の多いDNA型鑑定の鑑定項目は父子鑑定です。父子鑑定とは、父と思われる男性(擬父)とお子様のDNAを比較解析することで、生物学的な血縁関係を調べる鑑定のことを指します。したがって、擬父のDNAが得られる検体がなければ解析を行うことができません。

DNA型鑑定では、ヒトのゲノムに存在するSTR(Short Tandem Repeat:短い塩基配列の繰り返し)と呼ばれる多型マーカーを複数箇所にわたって分析します。子どもは父親と母親からそれぞれ遺伝子の半分ずつを受け継ぐため、子どものDNA型のうち母親由来でない型が擬父の型と一致するかどうかを確認することで、親子関係の有無を科学的に判定できます。この原理は世界中の法医学やフォレンジックサイエンスの分野で広く用いられており、非常に高い信頼性を持つ手法として確立されています。(1)

通常の父子鑑定の流れ

通常の父子鑑定の流れ通常の父子鑑定では、子どもと擬父の口腔上皮(口の内側の粘膜)から綿棒を用いて検体を採取し、そこから抽出されたDNAを分析することで血縁関係の有無を判定します。口腔上皮は採取時の痛みがほとんどなく、お子様でも負担が少ない検体採取方法です。

また、赤ちゃんがまだ生まれていない場合には、擬父の口腔上皮検体と妊娠中の母親の血液検体を用いた出生前血液DNA型鑑定を実施します。妊娠中の母体血液中には胎児由来のセルフリーDNA(cell-free fetal DNA:cfDNA)が含まれており、このcfDNAを解析することにより、胎児に対する侵襲的な処置を行わずに親子鑑定を実施することが可能です。(2)

  1. お申し込み・ご相談
  2. 検体採取キットの受け取り(口腔上皮または代替検体の準備)
  3. 検体の送付
  4. DNA抽出・STR解析の実施
  5. 鑑定結果のご報告

擬父の検体が得られない場合の対応方法

擬父の検体が得られない場合の対応方法しかし、実際にはさまざまな事情により擬父本人の口腔上皮検体を採取できないケースが少なくありません。たとえば擬父が死亡した場合、あるいは擬父が行方不明の場合など、直接的な検体採取が物理的に不可能な状況が考えられます。このような場合でも、DNA型鑑定を諦める必要はありません。

擬父の親戚のDNAを用いた間接的な鑑定ができない場合であっても、擬父が過去に使用していた日用品から残存するDNAを抽出して鑑定を行うことが可能です。具体的には、以下のような代替検体が利用できます。

  • 歯ブラシ:使用済みの歯ブラシには口腔上皮細胞が付着しており、DNA抽出に適しています
  • 髪の毛:毛根が付着した毛髪からDNAを抽出できます(自然に抜けた毛髪が望ましい)
  • たばこの吸い殻:唾液中の細胞からDNAが得られます
  • 使用済みのカミソリ:皮膚細胞が付着している場合があります
  • :切った爪からもDNA抽出が可能な場合があります

これらの代替検体は、綿棒による口腔上皮検体と比較するとDNAの量や品質が低下していることがありますが、最新の解析技術を用いることで高精度な鑑定が実現できます。日本における親子関係の確認は法的にも重要な意味を持ち、相続・認知・養育費請求などさまざまな場面で必要とされています。(3)

綿棒以外の検体を用いても出生前DNA型鑑定ができるのは弊社だけ

NGS(次世代DNA配列解析手法:Next Generation Sequencing)を用いた弊社独自開発の新しい鑑定方法により、従来の3倍の精度で髪の毛やたばこの吸い殻などの綿棒以外の検体でも、子ども(または胎児)と擬父の親子関係を正確に確認できます。NGSとは、大量のDNA配列を同時並行的に読み取ることができる革新的な解析技術であり、微量なDNAサンプルからでも信頼性の高い結果を得ることを可能にしています。

綿棒以外の検体を用いても出生前DNA型鑑定ができるのは、弊社seeDNA(シードナ)だけです。検体の種類に関係なく99.99%以上の父権肯定確率の鑑定を実現しておりますので、信頼と実績のseeDNAにぜひお任せください。

擬父の代替検体もない場合の鑑定方法

万が一、擬父の歯ブラシや髪の毛なども残っていない場合には、擬父の父親や兄弟(お子様に対する祖父や叔父)などの近親者が鑑定に参加することで、間接的な親子鑑定を行うことが可能です。これは、家族間で共有される遺伝的特徴を統計的に解析し、擬父との血縁関係を推定するアプローチです。

ただし、擬父と近い続柄の血縁者の検体を代わりに鑑定できるのは出生後のDNA型鑑定に限られます。出生前DNA型鑑定においては、胎児のcfDNAと母体DNAの分離解析が必要となるため、現時点では擬父本人または擬父の代替検体(日用品等)が必須となります。

鑑定の種類必要な検体代替検体の使用
出生後父子鑑定擬父+子どもの口腔上皮可能(親族検体も可)
出生前DNA型鑑定擬父検体+母体血液日用品等のみ可

seeDNAの父子鑑定が選ばれる理由

seeDNA遺伝医療研究所では、従来のSTR解析に加えてNGSを活用した最先端の解析パイプラインを構築しています。これにより、検体の状態が良好でないケースにおいても、高い正確性を維持した鑑定結果をお届けすることが可能です。

  • NGS技術による従来比3倍の高精度解析
  • 綿棒以外の代替検体にも対応
  • 出生前DNA型鑑定にも代替検体で対応可能(業界唯一)
  • 99.99%以上の父権肯定確率を実現
  • プライバシーに配慮した厳格な情報管理体制

父子鑑定をご検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。鑑定の流れや必要な検体について、専門スタッフが丁寧にご説明いたします。

出生前DNA型鑑定の詳細はこちら

よくあるご質問

Q1. 擬父が死亡している場合でも父子鑑定はできますか?

A. はい、可能です。擬父が使用していた歯ブラシ、髪の毛、たばこの吸い殻などの日用品からDNAを抽出して鑑定を行うことができます。また、擬父の父親や兄弟などの近親者が鑑定に参加することで間接的な鑑定も可能です(出生後鑑定に限る)。

Q2. 綿棒以外の検体でも鑑定精度は下がりませんか?

A. seeDNAではNGS(次世代DNA配列解析手法)を活用した独自の鑑定方法により、検体の種類に関係なく99.99%以上の父権肯定確率を実現しています。従来の3倍の精度で解析が可能です。

Q3. 出生前DNA型鑑定でも代替検体は使えますか?

A. はい、綿棒以外の検体を用いた出生前DNA型鑑定に対応しているのはseeDNAだけです。ただし、出生前鑑定では擬父の近親者の検体による代替は現時点では対応しておらず、擬父本人の検体または日用品等の代替検体が必要です。

Q4. 父子鑑定にはどのような検体が使えますか?

A. 口腔上皮(綿棒)が最も一般的ですが、歯ブラシ、毛根の付いた毛髪、たばこの吸い殻、使用済みカミソリ、爪なども代替検体として利用可能です。検体の状態によってはDNA抽出が困難な場合もありますので、事前にご相談ください。

Q5. 擬父の親族で代わりに鑑定する場合、どのような続柄の人が参加できますか?

A. 擬父の父親(お子様の祖父)や兄弟(お子様の叔父)など、擬父と近い続柄の血縁者が鑑定に参加することで、間接的に親子関係を推定できます。ただし、この方法は出生後のDNA型鑑定のみ対応しています。

seeDNA遺伝医療研究所の安心サポート

seeDNA遺伝医療研究所は、国際品質規格ISO9001とプライバシー保護のPマークを取得している安心と信頼のDNA鑑定・遺伝子検査の専門機関です。
家族や親子の血縁関係、パートナーの浮気などにお悩みでしたら、DNA鑑定の専門家が、しっかりとご安心いただけるようサポートいたしますのでお気軽にお問合せください。

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医学博士 富金 起範著者

医学博士 富金 起範

筑波大学大学院 生体統御・分子情報医学 修士/博士課程卒業
2017年に国内初となる微量DNA解析技術(特許7121440)を用いた出生前DNA鑑定(特許7331325)を開発

【参考文献】

(1) 遺伝子検査・DNA鑑定のseeDNA, 2021年1月
(2) J Biol Chem, 1997年3月
(3) Nat Genet, 2012年9月
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